歪みペダルを2台重ねがけすると、残したい歪みに別のペダルの音色を足せます。
- ゲインやサステインを足す
- 歪ませた音の音量を上げる
- ローや高域の出方を調整する
- ファズやBig Muff系の鳴り方を変える
ただし、同じ2台でも接続順を入れ替えると鳴り方は変わります。
手持ちの歪みペダルを2台組み合わせたい方に向けて、前段と後段で変わる部分を接続例と合わせて紹介します。
残したい歪みを基準に接続順を決める
2台を組み合わせる時は、メインで鳴らしたい歪みペダルを先に決めると接続順を考えやすくなります。

所長はKing Tone Guitar Blues Powerをプリアンプ的に使い、基本の歪みサウンドを作ることがあります。
Blues Powerの前段にTS9やKing Tone Guitar The Soloistをつなげば、基本のサウンドにゲインや中域を足せます。
後段のBlues Powerを基本にして、前段のペダルを取り替えると歪み方も変えられます。

2台ともメインの歪みとして考えず、基本にするペダルと追加するペダルで役割を分けるとよいでしょう。
ブースターは前段と後段で役割が変わる
ブースターは接続する位置によって、歪み方を変える使い方と音量を上げる使い方に分かれます。
ソロで歪みをもう一段増やしたい時は、ブースターを前段に置く方法があります。
バッキングより音量を上げたい時は、後段に置いた時の変化をチェックします。
| 接続位置 | 主な目的 | チェックした内容 |
|---|---|---|
| 歪みペダルの前段 | ゲインやサステインを足す | 後段の歪み方や音の輪郭 |
| 歪みペダルの後段 | 歪ませた音の音量を上げる | 音量差とブースターのサウンド |
| ペダル | 試した条件 | 試した結果 |
|---|---|---|
| MXR Micro Amp | クランチ程度に設定した歪みペダルの前段 | ローとゲインが加わり、音が太くなった |
| Ibanez TS808 | JC-120で歪みペダルの前段 | ゲインの変化は控えめで、音量と高域が少し加わった |
同じ前段でも、加わる帯域やゲインの変化はペダルによって異なりました。
後段の歪みが深い場合は、前段でブーストしても音量差を作りにくくなります。

歪み量ではなく音量を上げたい場合は、ブースターを後段に置いた時も比べてみてください。
| ペダル | 試した条件 | 試した結果 |
|---|---|---|
| MXR Micro Amp | 歪みペダルの後段からクリーン設定のアンプへ接続 | 前段の歪みに音量とロー、ハイが加わった |
| Eastern Music Device Channel 3 | 歪みペダルの後段 | 前段の歪みを残しながら、ゲインや音量を足せた |
後段に置いた場合も、音量だけでなく各ブースターの帯域や歪み方が加わりました。

ブースターに使えるモデルは、ブースターにおすすめのエフェクターで紹介しています。
Big Muff系は前段の歪みでエッジや抜け方が変わる
Big Muff系を後段に置いた場合は、前段の歪みペダルによってエッジや抜け方が変わりました。
前段に置くペダルによっては、Big Muff系のサウンドを残しながら前へ出しやすくなります。
| 前段のペダル | 試した結果 |
|---|---|
| BOSS BD-2 | Big Muff系のサウンドを残しながら、前へ出しやすい |
| Bogner Ecstasy Red | エッジが減り、飽和感が強くなって抜けも悪く感じた |
| LAZY J CRUISER | 所長が試した組み合わせでは、相性が良くない印象だった |

Big Muff系との具体的な組み合わせは、Big Muff系ペダルと他の歪みペダルをつなぐ方法で紹介しています。
ファズフェイス系は後段のペダルで粗さやローが変わる
ファズフェイス系を前段にした例では、後段のペダルによって粗さや巻弦側のローに違いが出ました。
例えば、Organic Sounds Orga Faceの後段に4台のペダルを置いて鳴り方を比べています。
| 後段のペダル | 試した結果 |
|---|---|
| BOSS BD-2 | ザラッとした粗さやバサバサした感じが丸くなる |
| King Tone Guitar Blues Power | BD-2より巻弦側の変化が少なく、ファズの粗さも比較的残る |
| Hudson Electronics Broadcast | ファズのサウンドを大きく変えず、ローを少し締めて出音を前へ出せる |
| Strymon Fairfax | 巻弦側のローが潰れにくい |

BD-2をファズの後段に置いた時の比較や使い方は、BOSS BD-2とファズを組み合わせたスタック方法で紹介しています。
歪みペダル2台の接続順を決める手順
接続順を決める前に、アンプと各ペダルの単体サウンドを作ります。
- アンプ単体で使いたいサウンドを作る
- 2台をオンにした時も残したい歪みを単体でセッティングする
- もう1台をオン/オフして音量差が少ない位置を探す
- 前段につないでゲインやサステインの変化をチェックする
- 後段につないで音量やロー・高域の変化をチェックする
- ギターVOLを絞ってこもり方やゲインの落ち方をチェックする
最初から2台とも深く歪ませず、片方ずつオンにしてサウンドの変化をチェックします。
ユニティから音を作る流れは、歪みエフェクターの音作り講座で紹介しています。
歪みペダル2台の重ねがけは接続順で使い方まで変わる
歪みペダル2台の重ねがけは、前段と後段の定石だけで接続順を決める必要はありません。
ブースター、Big Muff系、ファズフェイス系では、組み合わせるペダルによって変化する部分も異なりました。
2台をオンにした時も残したいサウンドが残る順番を選びます。

前段と後段の役割だけで決めず、2台を組み合わせた時に作りたいサウンドから接続順を選んでみてください。








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