スタジオ、ライブハウスであれば、まず置いているスタンダードアンプといえば「JC-120」ですよね^^
「JC-120」は悪いアンプではない、思っていますが、やはりチューブアンプに慣れ親しんでいると、、
「JC-120」の音が嫌!
…と思われる方も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか^^;
でもね…
どこにでもある「JC-120」で、自分好みの音でいい感じに鳴らせる、歪ませることができたら…
これはかなり心強いですよね!
所長のJC-120での音作りについて
僕自身も「JC-120」で好きな音を出したい、そう思って色々、トライアンドエラーを繰り返してきた一人です^^;
例えば、僕の場合、
「JC-120」でマーシャルサウンドが出したい!
そう考えていた時期もありました。
今はそこまで固執していませんが、ただ「好きな音」のイメージはありますので、
理想の音に近い音が「JC-120」でもだせるかどうか?
そんな基準でエフェクターを選んでいます。
また当サイトのレビューもスタジオでは「JC-120」、自宅環境では「JC-40」でチェックしている理由がそれです^^
「JC-120」で良い音がだせる、もしくは、好きな音をだすことができれば、
どこでも良い音、好きな音がだせる
…といっても過言ではないと僕は考えています^^
ちなみに僕が「JC-120」を苦手と感じるのは、ちょうど高域と中域の間…いわゆる、ハイミッドあたりが物足りないと感じてしまうことです。
「JC-120」はEQがよく効くアンプとはいえ、そこがどうしても…物足りなく感じてしまいます^^;
言葉で説明するのは難しいんですが…
それが僕の好きな感じ、太さやバイト感、また歪ませた時に物足りなさを感じてしまうのかも。
ちなみに「JC-120」の使い方でいえば、こんなDVDも出ています( ̄▽ ̄)

僕は買いました(笑)色々言われているJC-120の「フラットセッティング」、アンプの置き方による音の違いは参考になりました!
チャンネルリンクについて、知らない人にも参考になるかも!です^^
それと「JC-120」の場合、あまりEQは上げ過ぎないほうが良いかなと。
これはJC-120のEQの効き方から、上げすぎてしまうと歪みペダルが馴染みにくい、変な帯域が強調される場合がある感じる時があるからです。
なので、僕の場合は基本、トレブル、ミドル、ベースを、5以上に上げることはあまりありません。
これはあの「田渕ひさ子」さんのツィートにもありましたが、
久々のJCだったけど、いい音だった。ハコのアンプはいつもマーシャルを使うことが多いけど、それに比べてJCは、ツブが荒くて真ん中が硬い印象。タイトな感じ。それはそれでいい音!設定はこんな感じ。ch1のhighに、そんでBDを踏みっぱなし。 pic.twitter.com/5Nr8X631z6
— 田渕ひさ子 (@__hisako) 2016年10月9日
すごく共感できました^^
…とにかく!
「JC-120」でいい感じに音がだせるなら、比較的、アンプを選ばず使えるような気がします。
即ち、これは色々な環境でも、狙った音がだしやすかったりするんですよね(^^)
ちなみに僕が対ジャズコ用ペダルを選ぶ時の条件はこちら。
エフェクトONの状態から手元(ギターボリューム)でクリーン〜クランチサウンドが作れる、さらにペダル単体でしっかりゲインを稼ぐことができれば最高。
またハイミッド〜ミッドレンジに程よくピークがあり、コシのあるサウンドであること。
プリアンプ的に使っても良い印象のペダルを選ぶことが多いですね!
所長おすすめの「対JC-120用」ペダルたち
前置きが長くなりましたが「JC-120」対策におすすめのペダルを紹介していきます!
BOSSの歪みは試すべき!
「BOSS」なんて…という方もいますが、JC-120用の歪みに十分にアリ!相性も抜群に良いです^^

BOSSペダルは僕もは好きでよく使っています^^
「BOSS」のペダルはJC-120と相性が良く、「BD-2」「OD-3」あたりは僕も好きなペダルです(^^)
中でも「BD-2」「OD-3」の場合、プリアンプ的にも使えるなどコストパフォーマンスが高いですね!
「BD-2」なら最高なクランチ~ファジーなドライブサウンドまでカバー

「BD-2」はクランチサウンドが絶品ですが、トーンもゲインも上げるとファジーなドライブサウンドも得られます。
「BD-2」の高域の出方を嫌な場合、「Tone」を下げて使う、あとピッキングを含め、弾き方を追求するのが面白いですね^^
僕も「BD-2」はよくライブでも使う機会があり、この「BD-2」で何度も救われました。

ライブハウスのアンプが死にかけできちんと音が鳴らない時にこの「BD-2」をもはやアンプと思い使ったこともありました。この時のライブは憧れだったプロの方と対バンした時でして。そのバンドのプロギタリストの方に「良い音だしてるね!BD-2なんだ!」とお褒めていただいことがめちゃくちゃ嬉しかった良い思い出です(^^)
またパッとセッションする時など、これ一台のみ、手元(ギターボリューム)でソロからバッキングまでこなすなどなど、本当にあると便利。いまだに手放さず手元に置いているペダルです。
「OD-3」ならオーバードライブ~ブースターまで幅広く利用できる
「OD-3」はロックなサウンドはもちろん、オーバードライブサウンドの基本として捉えることができるかと。
僕も「OD-3」の素晴らしさは再認識していまして、クランチ~ハードなドライブサウンドも作れるだけでなく、ブースターとしても優秀なため、セッションなどに持っていくことも多いです^^

ロックでファジーなサウンドが欲し位時は「BD-2」、歌モノのバックで演奏する時にオーバードライブサウンドが欲しい時は「OD-3」みたいな使い分けをする時があります。
「BD-2W」「OD-1X」「DS-1X」もチェックしてみてほしい
あと「BOSS」のペダルであれば、「BD-2W」「OD-1X」「DS-1X」あたりも一択です。

特に「BD-2W」の「C(カスタムモード)」は、音圧感、音の太さも増して、よりプリアンプ的に使いやすいかと^^
とにかく迷ったら「BD-2W」を選べば良い、間違いないといえるぐらい、試してみてほしいペダルです。
OD-1の名を関するOD-1Xも良いです。

音圧感もさることながら、幅広いゲインレンジを誇り、手元でクランチ〜クリーンサウンドまでゲインコントロールも可能。
プリアンプ的にも使えますし、ブースターまで使える万能なオーバードライブペダルです。
OD-1Xよりも歪ませた音作りをしたい、メタルを演る方ならDS-1Xも試してみて欲しいディストーションペダルです。

所長のプレイスタイルでは使いませんが(笑)
もし何を買ったら良いか悩んでいる…そんな人はこの中から選んでもらっても間違いないかと^^
「BOSS」以外でおすすめできるエフェクターであれば、以下3つの条件からピックアップしていきます。
では紹介していきます!
ボード内でも邪魔にならないミニペダルで選ぶなら
コストパフォーマンスが高さでいえば、「One Control Strawberry Red Overdrive」がおすすめです^^
これは限定品だった、「One Control Red Strawberry Overdrive」のレギュラーライン版です。

音は「Red Strawberry Overdrive」と同じ、そして見た目もほぼ同じ…(笑)

とにかくサイズも小さく、ゲインレンジもかなり広く1台あると何かと便利です。是非試してみて欲しいペダルです^^
汎用性の高いオーバードライブで選ぶなら
歌モノからロックまで幅広く使いたい、さらにクリーンブースターとしても使える、「Bondi Effects Sick As Overdrive」がおすすめです^^

JC-120独特の硬さを柔らかく包み込んでくれるんですよね。
ライブでも多用してきましたがセミアコ(リビエラ)と共によく使っていました。
ただギターを持ち替えても、アンプが変わっても安定したサウンドを提供してくれた非常に心強いパートナーでした^^
ちなみにこの「Sick As Overdrive」、生産時期によって、内部パーツが変更、バッファード仕様になるなど音も異なります。詳しくは以下、レビューをご覧ください^^
様々な歪みを一台でカバーできるペダルたち
僕のプレースタイル的にもここで紹介するモデルは一台に絞れません(笑)
ギターVOLやピッキング、手元で自在に歪みをコントロールしたい、オーバードライブ的にもファズ的にも使いたい人におすすめです^^
個人的には先ほど紹介した「BD-2」「BD-2W」でも十分ですが、もう少しマニアックなペダル、ハイエンド系エフェクターを紹介していきます!
順不同で列挙いたします。
- Tone Inverse Fuzz Smile
- CROWTHER AUDIO Hot Cake ’77 Reissue
- FULLTONE OCD or OCD-Ge
- Organic Sounds Zeus Overdrive
- King Tone Guitar Blues Power
では各モデルについて紹介していきます。
Tone Inverse Fuzz Smile

この「Fuzz Smile」のサウンドは”クリーン~クランチ~ディストーション~ファズ”手元で自在にコントロールできるペダルです。

この「Fuzz Smile」、開発にあたり、僕もサウンドチューニングなど参加させてもらいました^^
さらにお気に入りの歪みエフェクターの後段に繋ぐことで、歪みエフェクターのキャラを損ね過ぎずにゲイン、ボリュームアップができます。
僕は「Sick As Overdrive」の後段に繋ぎ、音量とゲインを稼ぐためのブースターとして使っています^^
使い道が多いペダルなので、完成してからは絶えずギターケースに忍ばせています^^
ちなみにこの「Fuzz Smile」はガレージブランド、「Tone Inverse」さんが製作しているものであり、楽器店には置いていません。
~「Fuzz Smile」の購入について~Sold Outになっていますが受注生産で受け付けているとのこと。製作者さんの都合で今は作れないとのこと…作れるようになったらこちらでも告知します!
ひとまず気になる方は問い合わせしてみてください^^お問い合わせの際、「魔法の箱研究所で見た!」とお伝えいただけますと嬉しいです^^
CROWTHER AUDIO Hot Cake ’77 Reissue

スタジオのJC-120で鳴らした音はこんな感じ。

このホットケーキもライブやセッションで良く使いましたが、ギターとして鳴って欲しい帯域がしっかり鳴ってくれることもあってか、PAさんからも「抜けてくるけど存在感がある音でよかったよ!」と褒められたことも多々ありました(^^)
ただこれ、限定生産されたものであり、手に入りにくい…と、おすすめしずらかった一台でした。
…が、しかし!
この記事を初投稿した時にはなかったのですが、なんとクローンモデルで良い物を作られているビルダーさんがいます^^
それは「Yuuri Sounds Effects」さんで、「Hotcake 77 Reissue Perfect Clone」というペダルです。
オリジナルとも比較しましたが、完成度の高さだけでなく、+α、Yuuriさんのサウンドキャラが好みにハマりました( ̄▽ ̄)

「Hotcake 77 Reissue Perfect Clone」のレビューは「Hot Cake ’77 Reissue」のレビュー記事に書いています。オリジナルと比較していますので是非、ご覧になってみてください^^
手元でクリーンからオーバードライブ、幅広い歪みをコントロールできるだけでなく、バッファード仕様であるため、音痩せも回避できます。
ぜひ、チェックしてみてほしいペダルです^^
FULLTONE OCD or OCD-Ge

「いまさらOCDなの?」といわれる方もいらっしゃるかもしれませんが…実はこれ、BD-2の上位互換的なペダルとも考えています。
なぜならオーバードライブからディストーションまでをカバー、DriveとToneをMAXにして、手元(ギターボリューム)をフルにするとファズと思わせるような激しい歪み、手元を絞るとクリーントーンまでゲインを下げることもできるからです。

僕も「OCD」一台だけでライブをしたことがありますが、手元(ギターボリューム)でゲインコントロールすることで、バッキングからソロまで対応できました。
Driveはゼロ、LPモードで鳴らすとクリーンブースターとしても使えるなど、とにかく使えるポイントが多いので末長く使える一台です。
また「OCD」はいくつかのバージョンが存在し、音もバージョンにより異なりますが、おすすめのバージョンはこもりにくい「Ver1.7」以降のモデルですね!

「OCD」はバージョンによる違い、詳細レビューは「OCD Ver1.4 レビュー」と「OCD Ver1,7 レビュー」をご覧になってみてください^^
またこの記事を更新している時点で最新バージョンは「V2.0」。
スタンダードな「OCD(V2.0)」は少しモダンなサウンドになりましたが、手に入れやすい価格で販売されています。20,000円を切る対JC-120用ペダルとしては有用なペダルですね^^
さらに今ならカスタムショップ製の「OCD-Ge」も販売されています。

「OCD-Ge」はザラっとした質感もあって、スタンダードモデルよりカッコいい音に感じました。またOCDは音がこもると感じている方もこの「OCD-Ge」なら不満が解消するかも。
見た目もカッコいいですし、販売している間にゲットしてほしいモデルですね!

V2.0、このOCD-Geは共に内部のDIPスイッチでトゥルーバイパスか?バッファードバイパスかを選べるようになりました!個人的には嬉しいバージョンアップです!
Organic Sounds Zeus Overdrive

「Zeus Overdrive」はヴィンテージファズクローンペダルの製作で知られる「Organic Sounds」が作るオーバードライブペダルです。
「Organic Sounds」からは3機種のオーバードライブが販売されていますが、個人的に好きなのがこの「Zeus」。
ローゲインからファジーな歪みまでカバー、ファズクローンで評価の高い「Organic Sounds」らしい、どこかヴィンテージライクなサウンドも魅力です。
見た目もカッコ良さは言うまでもなく、バッファード仕様ですのでエフェクターボード内の音質劣化も防げます。
バッファーサウンドもキラキラしすぎないナチュラルなサウンド。BOSSペダルのバッファーが苦手…といった方でもこの「Zeus」なら気に入ってもらえるでしょう。

この「Zeus」のバッファーはバッファーペダルとしても評価の高い「KLON CENTER」系とのこと。バイパスサウンドにも拘っているペダルと言えるでしょう。
ちなみにこの「Zeus」、僕はローゲイン、クランチ程度に歪ませて鳴らした時のカリッとした高音域の鳴り、ざらっとした質感が好みでした!
King Tone Guitar Blues Power
クリーンブーストからファジーなドライブ、さらに3ポジション切り替え(GLASS、WARM、EDGE)、内部DIPスイッチで幅広いサウンドメイクができるオーバードライブです。
King Tone Guitar Blues Power、このペダルは僕のエフェクターボードにも鎮座しています。

ビルダーさんがプレイヤーであり、良い耳をお持ちとのことで、King Tone Guitarのペダルはハズレがありません(少なくとも僕が弾いたモデルはどれも素晴らしかったです)。
また、ファズと相性(ファズ受け)が良いペダルであるのも、僕がペダルボードに入れている理由ですね。
ちなみに上で紹介した動画の個体は外部電源は9V使用のみ(v1.4)ですが、最新バージョン(v1.7)は18Vまで駆動できます。
サウンドも最新バージョンのほうが重心が低めでパンチのあるサウンド、より明瞭で芯に太さのあるサウンドに。
JC-120と組み合わせ、単体で歪みを作ることも考えれば、現在販売されている18V対応のバージョンはおすすめです。
安いペダルではありませんが、ジャズコをはじめ、スタジオの置きアンプを鳴らす方であれば、かなり重宝するペダルになるかと!

以上、独断と偏見で書きました!
まとめ
いろいろおすすめのペダルをピックアップしてみました!
人それぞれ、好みもあれば使い方も違うので…「これ良さげかも!」と感じてもらえる一台が見つかれば幸いです^^;
あと言っておきますと…メインの歪みペダルも変わります…

3年前メインで使ってったペダルは今や補欠組に回っている…なんてこともよくあります
とはいえ、定期的に戻ってくるのはBOSSのペダル。あとやっぱりBOSSのエフェクターはコスパ、高いです。
BOSSのバッファーサウンドが嫌!そもそも音も嫌い!という意見もわかりますが、実はバンドアンサンブルの中で鳴らすとちょうど良い塩梅できちんと音が聴こえてくることもあります。
紹介した「BD-2」はプロの愛用者も多いことも納得、音も十分に使えるなど一台持っていて損はありません!
もう少し高くなってもよいよ!といった人であれば、「BD-2W」を手に入れてみてほしいです。
BD-2サウンドはもちろん、Cモードで得られるサウンドはブティック系ペダルと遜色のない、太く存在感のあるサウンドが得られます。
人とは違ったペダルが欲しい、クランチサウンドを鳴らしたい方であれば「Zeus」は試してみて欲しいモデルです!
値段は張りますが…幅広いサウンドメイク、ゲインレンジを持ち、アンプを選びにくい「King Tone Guitar Blues Power」も試してほしいモデルです。
「今こんなペダルを使ってるけど、ココが残念なんですよね…なんか良いペダルありますか?」なんてご質問などなど、お気軽にお問い合わせいただいてもOKです!

レビューで紹介していないペダルは【魔法の箱研究所 Youtube チャンネル】でこっそり紹介しています!よろしければチャンネル登録お願いいたします!
コメント
私なら、Badcat 2tone。ファズよりならHiwatt custom tube overdriveが好きです。tube系でないならFSP OD-69が好みです。
通りすがりさん、コメントありがとうございます!
なるほど、僕も「OD-69」はすごく好きでした^^
「2tone」も良かったですけどあの重さに僕は耐え切れませんでした^^;
EMMAのReezaFRATzitz 2はどう思いますか?
具体的な感想や意見などお願いします!!
てつたろうさん
詳しくは以前のレビューに書いていますが、
http://www.efmaniac.com/emma-reezafratzitz-ii/
ざっくり感想としては、オーバードライブ的に使える、
アンプライク系ペダルだったので、好印象でしたよ^^