ペダル一つで多彩な歪み「Tone Inverse Fuzz Smile」レビュー!

Fuzz Smile
[Tone⁻¹] Fuzz:) -Fuzz Smile-

ビルダー@chickensoboroさんが製作する、
[Tone⁻¹](トーンインバース)のハンドメイドペダルをレビューします!

この「Fuzz:)」(Fuzz Smile)ですが、
ファズフェイスをベースにしながら、

「ペダル一つで多彩な歪みを作る」

をコンセプトに制作された歪みエフェクターです。

ペダルレビュー

コントロールは「ゲイン」「ボリューム」、
そして「トーン(ハイカット)」です。

fuzzsmile_ctrl

ゲインは右、ボリューム左のツマミですが、
共に一般的なファズフェイスモデルよりも余裕を持たしていますね。

要するに良く歪みますし、
アウトプットレベルも大きい…と。

特にゲインに関しては、

fuzzsmile_dokuro

このドクロマーク部分に設定すると、
「MAD Mode」となり、トーンも全開にすることで、
攻撃的かつ、凶暴なファズサウンドが得られます( ̄▽ ̄)

あとは筐体上部にある、
トーン(ハイカット)が個人的には非常に有効だなと。

fuzzsmile_tone

このトーンのおかげで歪ませた時は、
ファット~ソリッドなドライブサウンドを、
さらにはギターボリュームを絞った時は、
好みの音に近づけれました^^

例えば、僕はギターのボリュームに、
「スムーステーパー」を入れています。

これがファズフェイス系ペダルだと、
ボリュームを絞った時に…高域が強調された、
カリカリ系の音になりがちなんですね、、

しかし「トーン」があるおかげで、
耳障りな高域を柔らかくも調整できますし、
逆にこもりがちな場合は、エッジを立たせることも可能です。

なので、ギターボリュームを絞った時、
どこのポジションでも使える音に調整ができました^^

サウンドレビュー

ファズフェイスベースなこともあり、
ピッキング、ギターボリュームへの追従性は抜群です。

まず、僕が使うならこんな感じ。

Tone Inverse Fuzz Smile Sound Review【魔法の箱研究所】

動画の23秒以降、ON/OFF後は手元で操作しています。

Tone Inverse Fuzz Smile | Sound Check【魔法の箱研究所】

「ファズ~ディストーション~クランチ~クリーン」

…と手元でゲインコントロールが可能、
ペダルコンセプトを裏切りません。

[Tone⁻¹] Fuzz:) – 「Fuzz Smile Prototype」 Sound Test With Stratocaster Front Pickup

またアンプとの相性ですが、
スタジオなどでよく見かける、
「JC-120」「JCM2000」はもちろんですが、
僕の自宅用アンプ「Fender Blues Jr.」でも、
イメージする音作りができたのも大きなメリットでした^^

もちろん、歪ませたアンプでも使えます。

Tone Inverse Fuzz Smile | Sound Check【魔法の箱研究所】

あとボリュームを絞った時、
スムーズなゲイン移行ができるよう、
(ゲインレンジが固まらない)改良も施されているそうです。

ファズサウンドは、
ファズフェイスほど飽和感はないので、
ストラトのフロントPUで弾いてもバイト感は損なわれにくいと。

ボリュームを絞っていっても、
ナチュラルにゲインを落とせますし、
音のハリ、立体感は損なわれないので、
クリーンサウンドもしっかり鳴る印象ですね。

僕の好みからすると、

「ファズサウンドも出せて、
ボリュームを絞っても好きなニュアンスが出せる」

…と、かなりツボなペダルでした^^

あと変に癖付かないので、
アンプのゲインコントローラーとして、
利用することができます。

またトーンを駆使すれば、音質補正も可能なので、
プリアンプ的にも使える印象でした。

歪みペダルの後段に繋げばブースターとして使用可能

メインドライバーとしてだけでなく、
もしメインで使っている歪みがあれば、
そのペダルの後段に繋ぐことでブースターとしても使えます。

ブースターとしては設定次第で、
ファズテイストを加えたゲインアップもできれば、
クリーンブースター的に音量アップも可能です。

「Sick As Overdrive」を後段でブースト
[Tone⁻¹] Fuzz Face style Fuzz.「Fuzz:)」 with Sick As Overdrive

気になるのは前段に繋ぐペダルとの相性ですが、
僕も手持ちのペダルで何パターンか試したところ、

fuzzsmile_etc

相性が悪そうなペダルはなかったですね^^

個人的にツボだった最大の理由

実は同じような使い方ができるペダルとして、
「EMD Channel 3」があるのですが、

Eastern Music Device Channel 3
Eastern Music Device Channel 3

惜しいことにエフェクター臭さ…
音の立体感に欠けるんですよね、、
(そもそもブースターなので仕方ありませんが)

この「Channel 3」にもう少しファズらしさ、
生々しさ、立体感やハリを持たせれたら最高なのに…

そう考えていたところ、
「Fuzz:)」のプロトタイプを弾かせてもらい、
この時点で「これはかなり使えるのでは?」と感じました。

そしてそこから一緒にチェックしながら、
トーンの効き等を僅かに修正、完成したのが、
今回紹介する製品版の「Fuzz:)」なんです^^

ファズフェイス系だがワウが効く

普通、ファズフェイス系ペダルの前に、
ワウペダルを繋いで使っても…
キレイにワウはかかりません^^;

しかしこの「Fuzz:)」なら、
もし前段でワウを踏んでも、
ナチュラルにエフェクトがかかります^^

[Tone⁻¹] Fuzz:) with Orga Wah


Wah:Orga Wah Limited 69 Filmcan CB Model

ちなみにナチュラルに、
エフェクトがかかる理由として、
バッファーは仕込ませていないのが大きいかもですね。

あくまでも基本はファズ

色々と書きましたが、
基本的に歪みの質感はファズなので、
TS系などのコンプ感があるODサウンドを、
期待する人には向かないかと^^;

逆にジャリッとした高域のザラつき、
ダイレクト感のある音が好きな人にはハマるかと。

僕的にはこの部分が、
好みにマッチしたのが好印象でしたね。

あとはファズフェイス系特有の、
ムンッとした歪みが使いにくい人にも良いかも。

先ほどの動画と同じ環境で「FFM3」を録ったものです
Jim Dunlop FMM3 Fuzz Face | Sound Check【魔法の箱研究所】

こんな感じで出音が頭打ちしがちなのですが、
そういったことがないのも魅力でした^^

まとめ

「ファズライクな歪み」ではありますが、
使い方次第で色々な活用法を見いだせるんじゃないかなと。

僕的には求めていた歪みを、
一台が再現できるコンパクトペダルでしたし、
ブースターとして、さらにワウも問題なく使える、
ストレスフリーなペダルでした^^

あとこの「Fuzz:)」、
ファズフェイス系ペダルの可能性を垣間見れましたね。

僕的には今まで…
ファズフェイス系ペダルを敬遠していた人は勿論、
好きな人にも是非試してみてほしい、面白いペダルかと^^

…で、このペダル、
本日解禁で販売スタートします!

オーダーはWEBショップからどうぞ

「Fuzz:)」商品ページはこちら

ちなみに[Tone⁻¹]では、
ファズ以外のペダルも製作されていて、

Enif [Echo/Reverb]
Enif [Echo/Reverb]

これも気に入って使っていますがおすすめです^^

[Tone⁻¹] -WEB SHOP-

URL:https://toneinverse.official.ec

サウンドハウス

管理・運営者
この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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