ギターボリュームでクリーンからファズまで動かせる、Strymon Canogaをレビューします。

Strymon Japanさんにお願いしてお借りした、シリコンファズフェイス系のペダルです。
DriveとLevelだけの2ノブですが、ファズ全開だけでなく、クランチサウンドに足すゲインブースター的な使い方も試しました。
ファズフェイスらしい手元の追従はありながら、ローが膨らみすぎないため、従来のシリコンファズフェイスよりボードに入れやすい印象でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Strymon |
| モデル名 | Canoga |
| 種類 | ヴィンテージ・シリコンファズ |
| 回路 | 完全アナログ、シリコントランジスタ回路 |
| コントロール | Drive、Level |
| バイパス | リレー式トゥルーバイパス |
| 入力 | アンバッファード、低インピーダンス入力 |
| 電源 | 9V DC センターマイナス |
| 消費電流 | 50mA以上 |
Canogaは、クラシックなシリコンファズフェイス系の挙動をベースにしたファズペダルです。
Canogaはローが膨らみすぎないシリコンファズフェイス系
まずDriveとLevelを全開にして鳴らしましたが、ファズフェイス系にありがちな鳴らしにくさは少なめでした。
シリコンファズフェイスは、ローが大きく膨らんで音が前に出しにくいモデルもあります。
Canogaはローが出ないわけではなく、扱いづらくなる手前で止まっているような鳴り方です。
Driveは全開でも破綻する感じは少なく、ストラトのリアピックアップでも音の輪郭が残ります。
古いファズフェイスの荒さが好きな人には整いすぎて感じる可能性もありますが、ボードに入れる前提なら使いやすいペダルでした。
DriveとLevelは少し下げた方が手元で扱いやすい
ファズフェイス系は、DriveとLevelを全開にするより、少し下げた方がギターボリュームの追従が良くなります。
Canogaも同じで、DriveとLevelを少し下げて、ギターボリュームを5あたりまで絞ると、クリーンサウンドまで歪み量を下げることができました。
ただ歪み量が下がるだけではなく、高域のきらびやかさが残るため、手元でクリーンを作れるのも魅力です。
ギターボリュームを9から10に上げるだけでも、ファズらしいモワッとした成分が前に出ます。
フルテン固定で踏むより、ギターボリュームを9あたりに置いて使う方が、Canogaの使いやすさが出ると感じました。
クランチサウンドに足すとゲインブースター的に使える
Canogaをファズとして踏むより、ギターボリューム込みで歪みを足していくゲインブースター的な使い方もおすすめします。
クリーンアンプにファズとして踏むだけでなく、軽くクランチしたサウンドにCanogaを足す使い方も試しました。
元の音を軽く歪ませた状態で、ギターボリュームを5まで絞るとクリーン寄りの音になります。
Canogaをオンにすると、音量が少し上がり、高域のきらびやかさが加わります。
ギターボリュームを7、8.5、9と上げていくと、徐々にゲインが足されていく感じです。
ギターボリューム9あたりでは、軽いクランチに踏むことでオーバードライブ的なサウンドも作れます。
10まで上げると、ファズフェイスらしい太さとモワッとした質感が出てきます。
Driveを0にしたブースター用途は少し違う
Driveを0にして、Levelだけを上げる使い方も試しました。
ブースター的に使える場面はありますが、Canogaの良さはDriveを上げた設定の方が出る印象でした。
Driveを下げ切るより、ファズフェイスとしての質感を残したまま音量やゲインを足す方が良いでしょうね。
所長としては、ファズとして使う、もしくはゲインブースターとして使うのが好みでした。
バッファー後ではローが締まり、クリーンアップは変わる
ファズフェイス系は、ギター直後に置いた時とバッファーの後ろに置いた時で挙動が変わります。
Canogaも同じで、ボード内のバッファー後に入れると音の出方は変わりました。
バッファー後では、6弦側のローがソリッドになり、タイトな方向へ寄ります。
一方で、ギターボリュームを絞った時は、ギター直後の接続ほど綺麗なクリーンには戻りません。
ボリューム5あたりでもジャリッとした歪み成分が残り、少し音量が上がるような感じもありました。
ただ、バッファー後に入れても嫌なノイズが増える感じは少なかったです。
ファズフェイス系をバッファー後に置くと、ピーキーになったりノイズが気になったりする場合があります。
Canogaはバッファー後でも変に破綻せず、ボード内で使いやすいファズフェイスモデルに仕上がっている印象でした。
ギター直後ではファズフェイスらしいクリーンアップが出る
バッファー後からギター直後に戻すと、ギターボリュームを絞った時の雰囲気が明らかに変わります。
ギターボリューム5では、バッファー後より綺麗なクリーン寄りの音になります。
ギターボリューム10で低音弦を弾くと、バッファー後よりファズらしいローの太さが残ります。
バッファー後はローが締まり、少しディストーション寄りの質感になります。
ギター直後はファズフェイスらしい手元の追従と、低音弦の太さを活かしやすい接続です。
Canogaをファズフェイスとして使いたいなら、まずはギター直後に置くのが分かりやすいでしょう。
ワウの後ろでも変なノイズは出にくい
ワウペダルの後ろに、Canogaをつないで試しました。
使用したワウは、VOX Clyde McCoyの1968年製です。
ギター、ワウ、Canogaの順番で接続し、ギターボリューム5あたりから音を確認しました。
ワウは普通にかかり、ギターボリュームを上げても変なノイズは出ませんでした。
半止め気味のクセのある音も、嫌な発振やノイズが出ずに使えます。
ファズフェイス系とワウの組み合わせは、接続順や個体によって扱いにくくなることがあります。
Canogaはノイズまわりも含めて、現代的なボードに入れやすい処理がされているように感じました。
Canogaがおすすめな人
Canogaは、シリコンファズフェイスの音が好きでも、従来のモデルを扱いづらく感じていた人におすすめです。
古いファズフェイスの扱いづらさを抑えつつ、ローが膨らみすぎない点も魅力です。
ギターボリュームに対する追従も良いファズフェイス系ペダルを探している人には弾いてみてほしいですね。
ノイズが少ないファズを探している人にも、試してみてほしいです。
実用性を重視してシリコンファズフェイスをボードに入れたい人には、Canogaのチューニングはかなり扱いやすいでしょうね。
Canogaをおすすめしない人
Canogaは、古いファズフェイスの暴れる感じや、ローが大きく膨らむサウンドを求める人には整いすぎて感じる可能性があります。
DriveとLevelだけのシンプルなペダルなので、トーン調整や細かいEQ補正はできません。
荒さや個体差まで含めてヴィンテージファズを楽しみたい人なら、昔ながらのファズフェイス系を選ぶ方が合う場合もあります。
まとめ
Strymon Canogaは、シリコンファズフェイスの音を現代的なボードで使いやすくしたファズペダルです。
Driveが全開でもローが膨らみすぎず、ギターボリュームを絞るとクリーンサウンドも鳴らせます。
クランチサウンドにゲインブースターとして使えば、ギターボリュームでクリーン、オーバードライブ、ファズまでゲインコントロールも可能。
バッファー後やワウの後ろでも変なノイズが出にくく、実際のボードに組み込みやすい点も印象に残りました。
従来のシリコンファズフェイスが好きだけど、ローの膨らみや扱いづらさで足元に置きにくかった人には、試す価値のあるモデルですね。









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