BOSS SD-1 日本製(MIJ)をレビュー!オペアンプ別に比較検証してみた

BOSS SD-1の日本製(MIJ=Made in Japan)をレビューします。

BOSS SD-1 Made In Japan
BOSS SD-1 Made In Japan

僕にとってこれぞ原点回帰、人生で初めて買った歪みエフェクターがSD−1でした!

所長
所長

僕の管理人の歪みエフェクター遍歴でも紹介していますが、ギターを始めてしばらくの間は使っていました^^

ペダルレビュー

説明するまでもないかもしれませんが、コントロールは以下の3つです。

  • Drive(歪み)
  • Level(音量)
  • Tone(トーン調整)

BOSSペダルの良いところって、ツマミを上げると思っているような効きをする、コントロールがしやすいってところです。

あとは何といっても、耐久性の高さ魅力といえます。

このSD−1も中古で手に入れたものですが、シリアルから判別すると1980年代後半、おそらく1988年製のもの。

BOSS SD-1 シリアル
BOSS SD-1 シリアル

約30年前のエフェクターというわけですが、問題なく使用できます。

オペアンプは、JRC4558が乗っているのが確認できます。

BOSS SD-1 MIT 基板
BOSS SD-1 MIT 基板

DCジャックがACA仕様ですので、現行のアダプターやパワーサプライを使う場合は注意が必要ですが、電池で使用する分には問題ありません。

BOSS SD-1 MIT
所長
所長

SD-1の歴史については、きになるおもちゃさんが詳細に書いているので割愛します(笑)

では、サウンドレビューをご覧ください!

サウンドレビュー

TS系とは違うベクトルの、ザ・オーバードライブペダルといっても過言でないでしょう。

例えば、OD808が中域にフォーカスしているのに対し、SD-1はレンジ感は広めに感じます。

あとSD-1のほうがザラつき感や暴れるニュアンスがある、オーバードライブサウンドです。

BOSS SD-1 vs Maxon OD808
BOSS SD-1 vs Maxon OD808

サウンドキャラクターはブースターとして使った時も、感じられます。

Boss SD-1 & Maxon OD808 Metal Comparison ( At The Gates – Cold COVER )

もちろんmエフェクターのゲインブースターとしても使えます。

ゲインはDriveをゼロにしてもやや歪みますし、MAXでややハードに歪む程度です。

歪み量としては、OD808よりも歪む印象も受けました。

Toneの調整次第で柔らかくマイルドなドライブサウンドから、エッジの効いたドライブサウンドまで、カバーしてくれるあたりも使い勝手の良さといえます。

あらためて弾いて、十分に使える正統派オーバードライブペダルだと実感しました。

日本製と台湾製の違いについて

日本製と台湾製のSD−1は音が違うか、確かに音は違うと感じました。

ちなみにこの比較動画は面白いです
Boss SD-1 Super Overdrive Shootout: Japan vs Taiwan!

この動画ではAペダルとBペダルといった感じで、日本製と台湾製のSD-1を弾き比べています。

そして最後にAとB、どっちが日本製と台湾製かをカミングアウトします(笑)

見てもらうとわかると思いますが、どっちが良いかではなくどっちが好みで選んでも良いでしょうね。

あくまで所長が弾いた個体でいうと、日本製のほうが柔らかくウォームに歪むと感じました。

日本製SD-1でもオペアンプ(NECとJRC)で微妙に音が違う

BOSS SD-1は日本製でも最初期の頃の物はNEC4558、さらにレア仕様のNEC4560といったものなど、JRCではないオペアンプが乗っています。

JRCとNECオペアンプの個体を弾く機会がありましたので、比較検証してみました。

では、所長の環境で比較してみた動画をご覧ください。

「BOSS SD-1(日本製)」はオペアンプで音が変わる?!JRC4558、NEC4558、NEC4560の個体を弾き比べ!【魔法の箱研究所】

SD-1はSD-1であるものの、NECオペアンプの個体は音に奥行き感があるように感じました。

NEC4558とNEC4560で比べても、NEC4558は中低域がゴッとなるロックな感じ、NEC4560はレンジが広めでややクリアな音に感じました。

NEC4558とJRC4558であれば、JRC4558のほうが音が元気でやや音が硬質であり、JRC4558は巻き弦でリフを弾いた時に音に明瞭さを感じました。

良し悪しではなく、プレイスタイルやジャンルで使い分けるのも一つでしょうね。

ギターボリュームへの追従性について

SD-1を歪ませた状態からギターボリュームを絞っても綺麗なクリーンサウンドは鳴らせない、追従性は劣ります。

昨今のアンプライク系とは違うものの、ピッキングニュアンスは十分にだせます。

よりピッキングニュアンスを出したい人であれば、Analog.ManのSD-1/808のほうが圧倒的に良いです。

Analog.Man Boss SD-1/808
Analog.Man Boss SD-1/808

ただしオリジナルSD−1のほうが、荒々しくワイルドに歪む感じがありました。

総合的に見れば、所長はオリジナルSD-1で十分だと感じました。

まとめ

BOSS SD−1は初心者から上級者まで使える、オーバードライブペダルの名機です。

単体のオーバードライブエフェクターとしてだけでなく、ブースターまで幅広く使えるので一台持っておいても損はしません。

BOSSペダルだけあってJC-120との相性も良く、SD-1とES-335だけで極上の音を奏でていた人も目にしたことがあります。

音は弾き手次第、そんなことを思い出させてくれるオーバードライブエフェクターでもありますね。

おまけ!SD-1と様々な歪みペダルの比較動画

さすがSD−1、様々な歪みペダルとの比較動画が見つかりますので紹介しとおきます。

EHX Soul Food vs Boss SD-1 shootout
Boss SD-1 vs Digitech Bad Monkey

BOSSから発表された技シリーズ!SD−1Wも試してほしい

モディファイされることも多いSD−1ですが、BOSSから発売されている技シリーズのSD−1Wも弾いてみてほしいです。

SD-1Wのレビューもありますので、興味のある人はご覧になってみてください。

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この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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コメント

  1. zzztop より:

    MITじゃなくてMIJですね。:)