80年代のラック系コーラス、デチューン、コンプレッサーを1台にまとめた、GHOST NOTE AUDIO SWIRLSをレビューします。

HOTONE Japanからサンプル機を借りて試したところ、所長が鳴らしたいサウンドに合ったため購入しました。
クリーンではきらびやかに鳴り、歪ませても濁りにくいコーラスと、音に立体感や太さを加えられるデチューンが導入の決め手です。
現在はMalin Amp D-style Preampの後段へつなぎ、メインのペダルボードへ組み込んでいます。


使い方にコツは必要ですが、慣れてしまえば狙ったサウンドが鳴らせるようになりました。
| どんなペダルか | トライステレオコーラス、デチューン、VCAコンプレッサーを1台にまとめたモデル |
| コーラス | クリーンではきらびやかに鳴り、歪ませても音が濁りにくい |
| デチューン | 音に立体感と太さを加え、歪ませた時の輪郭や抜け方を変えられる |
| 所長の使い方 | 青色LEDにコーラス+デチューン、赤色LEDにデチューンのみを設定 |
| 接続位置 | プリアンプの後段、ディレイとリバーブの前段 |
| 気になったところ | 入力ヘッドルームとノイズを考慮したセッティングが必要 |
| ブランド | GHOST NOTE AUDIO |
| モデル名 | SWIRLS |
| 種類 | デジタル・マルチモジュレーション |
| エフェクト | トライステレオコーラス、マイクロピッチシフター、VCAコンプレッサー |
| コントロール | RATE、INPUT、MIX、VOICES、DETUNE、DETUNE MIX |
| セカンダリ機能 | LEFT、CENTER、RIGHT、RATIO、THRESHOLD、ATTACK |
| プリセット | A/Bの2種類 |
| デチューン | 2/4/6 Voice、最大50セント |
| バイパス | リレー方式トゥルーバイパス |
| Analog Dry-Thru | 対応/コンプレッサーを無効にした時のみ有効 |
| 入力インピーダンス | 500kΩ |
| 出力インピーダンス | 150Ω |
| 最大入力レベル | +6.2dBu |
| 最大出力レベル | +4.0dBu |
| 入出力 | ステレオ入力/ステレオ出力 |
| MIDI入力 | 3.5mm TRS Type-A |
| エクスプレッション入力 | 3.5mm TRS |
| 電源 | 9V DCセンターマイナス/5V USB-C |
| 消費電流 | 100mA |
| サイズ | 幅83mm×高さ125mm×厚さ55mm |
| 重量 | 590g |
| ギター | Fender Custom Shop ’60 Stratocaster |
| プリアンプ | Malin Amp D-style Preamp |
| アンプ | Quilter Aviator CUB |
| スピーカー | Celestion G12H-75 Creamback |
| ディレイ/リバーブ | Universal Audio UAFX Del-Verb |
| 接続順 | プリアンプ→SWIRLS→Del-Verb |
SWIRLSは3種類のラック系エフェクトを1台にまとめたモデル
SWIRLSは、トライステレオコーラス、マイクロピッチシフター、VCAコンプレッサーを組み合わせられるペダルです。
コーラスは、80年代のスタジオで使われた3相ステレオコーラスをベースにしています。
デチューンには、SOLA方式を基にしたマイクロピッチシフトが採用されています。
コンプレッサーは、フィードフォワード方式とRMS検出を採用したVCAタイプです。
左側のPRESETフットスイッチでは、青色LEDと赤色LEDに保存した2種類の音色を切り替えられます。
ノブを動かすと、選択しているAまたはBへ変更した設定が自動で保存されます。
| 表記 | 役割 |
|---|---|
| PRESETフットスイッチ | 青色LEDと赤色LEDに保存した音色を切り替える |
| Preset Mode | コーラスへ用意された揺れを加える |
所長は青色LEDへコーラスとデチューン、赤色LEDへデチューンのみのサウンドを保存しています。
青色と赤色のどちらも、内蔵コンプレッサーは無効にしています。
コーラスはクリーンできらびやかに鳴り歪ませても濁りにくい
SWIRLSのコーラスは、クリーンでは明るくきらびやかに鳴りました。
歪ませた時も音が濁りにくく、コーラスがきれいにかかるところを気に入っています。
所長は以前、JAM Pedals WaterFallをペダルボードへ入れていました。

WaterFallはクリーンで使うと好みでしたが、歪ませた時に音が少し濁るところが気になっていました。

JAM Pedals WaterFallを含むアナログコーラスは、コーラスエフェクター5機種の比較レビューで弾き比べています。
Preset Modeでコーラスの揺れを深くできる
Preset Modeをオンにすると、オフの時よりもコーラスの揺れが深くなります。
メーカー側で用意された速いLFOと遅いLFOが、コーラスの遅延回路へ加わる機能です。
| Preset Mode | コーラスのサウンド |
|---|---|
| オフ | 基本となるトライステレオコーラス |
| オン | 速いLFOと遅いLFOが加わり、揺れが深くなる |
上段のMIXでは、原音へ加えるコーラスの量を調整します。
Manual Modeでコーラスの揺れを調整できる
Manual Modeをオンにすると、コーラスの遅延回路へマニュアル設定用のLFOが加わります。
RATEでは、Manual Modeで加わる揺れのスピードを調整します。
Manual Modeをオフにすると、マニュアル設定用のLFOとRATEは無効になります。
Preset ModeはManual Modeとは別の機能で、Manual Modeをオフにしてもコーラス自体は鳴ります。
| Manual Mode | 動作 |
|---|---|
| オフ | マニュアル設定用のLFOは加わらず、RATEは効かない |
| オン | マニュアル設定用のLFOが加わり、RATEで揺れのスピードを調整できる |
セカンダリ機能で三相コーラスの深さを個別に調整できる
三相コーラスは、位相の異なる3つの揺れを組み合わせるコーラス方式です。
SWIRLSでは、LEFT、CENTER、RIGHTの3系統で構成されています。
セカンダリ機能では、Manual Modeで加わる3系統の揺れの深さを個別に調整できます。
STEREOボタンを押しながら、対応する上段のノブを回して設定します。
| セカンダリ機能 | 操作するノブ | 調整する内容 | 所長の設定 |
|---|---|---|---|
| LEFT | RATE | 左側の揺れの深さ | 2時付近 |
| CENTER | INPUT | 中央の揺れの深さ | 1時付近 |
| RIGHT | MIX | 右側の揺れの深さ | 2時付近 |
調整に迷う場合は、LEFT、CENTER、RIGHTを12時の位置から動かすと変化を確認しやすくなります。
デチューンは音に立体感と太さを加えられる
デチューンは、原音へピッチの異なる音を組み合わせるエフェクトです。
クリーンでは、かけっぱなしにしたまま弾けるサウンドに設定できました。
歪ませた状態へ加えると、音の輪郭がはっきりして太さも加わります。
音が少し散りにくくなり、スピーカーから出る音が前へ出てくるようにも感じました。
VOICESでデチューンの重なり方を選べる
VOICESでは、原音へ重ねるピッチのずれた音を2、4、6 Voiceから選びます。
VOICESを右へ回すほど重なる音が増え、デチューンのかかり方が派手になります。
| VOICESの位置 | 設定 | 所長が確認した変化 |
|---|---|---|
| 左回しいっぱい | 2 Voice | 音の重なりが少ない |
| 中央 | 4 Voice | 2 Voiceと6 Voiceの中間 |
| 右回しいっぱい | 6 Voice | かかり方がはっきりして派手になる |
所長はVOICESを中央の4 Voiceに設定しています。
DETUNEでピッチのズレ幅を調整できる
DETUNEでは、デチューンで重ねる音のピッチをどれだけずらすか調整します。
右へ回すほどピッチのズレ幅が広がり、最大50セントまで調整できます。
所長はDETUNEを10時付近に設定しています。
DETUNE MIXでデチューンを加える量を調整できる
DETUNE MIXでは、原音へ加えるデチューンサウンドの量を調整します。
所長はDETUNE MIXを12時前後に設定しています。
DETUNEとDETUNE MIXを上げ、ファズや歪みペダルと組み合わせたサウンドも試しました。

歪ませた時は音の輪郭が出て、入れていると気持ち良く弾けましたね。
SWIRLSをプリアンプの後段につなぐ理由と鳴らし方
所長はMalin Amp D-style Preampの後段へSWIRLSをつないでいます。
プリアンプでクリーンから歪みまでの基本となるサウンドを作り、その後からコーラスとデチューンを加える接続順です。
歪ませた後にSWIRLSを通すことで、コーラスやデチューンを加えても音が濁りにくくなりました。
SWIRLSの後段にはUAFX Del-Verbをつなぎ、ディレイとリバーブを加えています。
実際に使っている接続順は、所長のエフェクターボード紹介でも掲載しています。
コーラスとデチューンを組み合わせるメリット
SWIRLSはコーラスとデチューンを単独で使えるだけでなく、両方を組み合わせられます。
コーラスへデチューンを少し加えると、きらびやかさを残しながら奥行きや太さを補えました。
所長はコーラスにデチューンを少し加えて使用
所長は、青色LEDへコーラスとデチューンを組み合わせたサウンドを保存しています。
コーラス単体でもきらびやかに鳴りますが、音が少し細く、奥へ引っ込むように聴こえました。
DETUNE MIXを少し上げると、コーラスへ奥行きや立体感、太さが加わります。
コーラスだけで使うよりも、デチューンを少し加えたサウンドが所長の好みに合いました。
| 通常のコントロール | 設定 |
|---|---|
| コーラスMIX | 9時より少し手前 |
| RATE | 1時付近 |
| VOICES | 4 Voice |
| DETUNE | 10時付近 |
| DETUNE MIX | 12時前後 |
| コーラスのセカンダリ機能 | 設定 |
|---|---|
| LEFT | 2時付近 |
| CENTER | 1時付近 |
| RIGHT | 2時付近 |
INPUTは固定せず、前段のプリアンプを鳴らしたい音量にしてから調整しています。
SWIRLSがオーバーロードしない位置まで、INPUTを下げてセッティングしています。
SWIRLSに搭載されたVCAコンプレッサーのサウンドと設定
SWIRLSには、コーラスとデチューンに加えてVCAコンプレッサーも搭載されています。
所長には、メインシステムで使用しているラックタイプのdbx系に近いサウンドに感じました。

コンプレッサーを有効にすると音が少し丸くなり、圧縮されている変化も聴き取りやすくなります。
コンプレッサーには専用のオン/オフスイッチがなく、セカンダリ機能で設定します。
STEREOボタンを押しながら、対応する下段のノブを回して調整します。
| 設定 | 操作するノブ | 役割 |
|---|---|---|
| RATIO | VOICES | 圧縮比を1:1から10:1の間で設定 |
| THRESHOLD | DETUNE | コンプレッサーが動き始める入力レベルを設定 |
| ATTACK | DETUNE MIX | コンプレッサーが反応する速さを最大170msまで設定 |
コンプレッサーが動くと4個のLEDが点灯し、LED1個につき2dBの音量リダクションを示します。
RATIOを最小にするか、THRESHOLDを最大にすると、コンプレッサーを実質的に無効にできます。
所長の環境では、コンプレッサーを有効にすると音量が少し下がりました。
INPUTを上げると音量を補えますが、SWIRLSがオーバーロードしやすくなります。
コーラスとデチューンのMIXで調整した方が好みに合ったため、所長はコンプレッサーを無効にしています。
SWIRLSで気になった点と使用時の注意点
SWIRLSは入力レベルの調整がシビアで、接続方法によってはノイズが気になりました。
所長の環境で確認した症状と、実際に行っている対処法を紹介します。
INPUTの設定とレベル管理がシビア
SWIRLSの最大入力レベルは、+6.2dBuです。
前段機材から送る音量によっては、SWIRLSの入力ヘッドルームを超える場合があります。
所長が使っているMalin Amp D-style Preampは、マスターボリュームを上げ気味にして使います。
プリアンプを鳴らしたい音量にすると、SWIRLSの右側LEDが赤く点滅しやすくなりました。
右側LEDの赤い点滅は、SWIRLSへの入力がオーバーロードしているサインです。
赤く点滅しても音が明確に破綻しない場合がありますが、INPUTを下げて調整しています。
コーラスMIXやDETUNE MIXを上げた場合も、オーバーロードしやすくなります。

プリアンプをしっかり鳴らしながら、セッティングは追い込み、SWIRLSがオーバーロードしない位置までINPUTを下げています。
ノイズが気になる場合の対処法
ギターの直後へつなぎ、SWIRLSだけをオンにするとノイズが気になる場合があります。
所長の環境では、プリアンプの後段へつなぐとノイズが目立ちにくくなりました。
手前の歪みペダルを常時オンにした場合も、ノイズは目立ちにくくなります。
前段から送る音量を上げるとS/N比を取りやすくなりますが、入力ヘッドルームを超えない範囲で調整します。
所長はギターVOLでクリーンからクランチを作れるオーバードライブを、基本的に常時オンにしています。
所長の使い方では、SWIRLSのノイズは問題になりませんでした。
モノ接続ではMono Modeへ切り替える
SWIRLSは、Stereo Modeの片側だけを使ったモノ接続でも音が出ます。
モノラルで使用する場合は、本体のSTEREOボタンからMono Modeへ切り替えます。
| モード | 切り替え時のLED表示 |
|---|---|
| Mono Mode | 4個のLEDが右から左へ消え、左端が3回点滅 |
| Stereo Mode | 4個のLEDが左から右へ点灯し、右端が3回点滅 |
GHOST NOTE AUDIO SWIRLSがおすすめの人
- クリーンできらびやかに鳴るコーラスを探している人
- 歪ませても音が濁りにくいコーラスを使いたい人
- デチューンで音に立体感や太さを加えたい人
- 歪ませた時の音の輪郭や抜け方を変えたい人
- コーラスにデチューンを加えて使いたい人
- 2種類の設定をフットスイッチで切り替えたい人
GHOST NOTE AUDIO SWIRLSをおすすめしない人
- INPUTやMIXのバランスを細かく調整せずに使いたい人
- 出力の大きいプリアンプやエフェクトループでレベル管理をしたくない人
- ギターの直後につなぎ、SWIRLSだけをオンにして使うことが多い人
コーラスとデチューンを組み合わせて作るラック系サウンド
GHOST NOTE AUDIO SWIRLSは、所長がサンプル機を試した後に購入し、メインのペダルボードへ採用したモデルです。
歪ませてもコーラスが濁りにくく、デチューンを加えることで音の立体感や太さを補えました。
特にデチューンは、クリーンでかけっぱなしにする使い方と、歪ませた音へ輪郭を加える使い方の両方に合っています。
入力レベルの管理は必要ですが、プリアンプを鳴らしながらラック系のコーラスとデチューンをペダルボードへ組み込めました。

デチューンサウンドを知らない人にも、一度試してほしいペダルですね。








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