「free the tone Gigs Boson GB-1V」レビュー

国産ペダルで一番気になっていたブランド、
「free the tone」の「gigs boson GB-1V」レビューです^^

free the tone gigs boson GB-1V

「free the tone gigs boson GB-1V」といえば、
布袋氏やSUGIZO氏、ポルノグラフィティの新藤氏など、
プロの方の使用で知られるオーバードライブペダルです。

仕様面でも「free the tone」独自の、
「HTS (Holistic Tonal Solution) サーキット」、
入力インピーダンス切替ができる「Input Z」スイッチ、
幅広いゲインを可能とした「Gain Boost」スイッチなど、
面白い仕様が詰まったペダルでした^^

サウンドレビュー

歪みのキャラクター自体、
コンプレッション感は弱め、ザラついた、
サスティンも良好なサウンドです。

Free The Tone : GIGS BOSON OD – Tele & Les Paul to Laney L50H

僕が持っている歪みペダルの中には、
こういった質感のペダルはなかったので、
かなり新鮮なオーバードライブぺダルでした。

そして「GB-1V」のすごいと思ったのが、

  • 非常に分離感が良い
  • 1弦から6弦までバランスよく鳴ってくれる
  • 高音弦(1、2弦)の音が細くならない
  • タッチにもシビアに反応してくれる

といった点です。

中でも、「高音弦(1、2弦)の音が細くならない」
「1弦から6弦までバランスよく鳴ってくれる」といった点はちょっと感動しました^^

「弾いていて気持ちがいい」
というレビューも見かけますが、わかる気がしますね♪

またゲインレンジも広く、トーンの効きもよいので、
「free the tone」さんの説明どおり、
ジャズ・ブルース・ロックなどなど、
確かに色々なジャンルで使えそうなペダルです

ただ、思っていたよりも、、
意外と癖があるペダル(※)というのが第一印象でした(笑)

※この点はまだ「Fulltone OCD」のほうがナチュラルなペダルかも

例えば、ゲインをゼロにした時でも、
原音とは違う音になりますので、
ナチュラルなクリーンブーストとはいきません。

「GB-1V」の音、ペダル自身、もしくは、
「free the tone」の音といったものでしょうか?

ふくよかさというか空気感というか、
箱鳴りのようなニュアンスを僕は感じました。

ですので、このサウンドキャラクターが好きであれば、
どこでも安定して好きな音がだせる!といった、
安心感が得られるタイプのペダルだと思います^^

HTS サーキットについて

「HTS (Holistic Tonal Solution)」サーキットですが、
「free the tone」の説明を抜粋すると長くなるので…^^;

僕が感じた音の変化を簡単にいいますと、

まとまりのある元気のある音になった

と。

例えば、弦を弾いた時の鳴り方が違う気がしましたし、
「GB-1V」の後段に繋いだペダルの音も変わりましたね。
音の解像度も上がった、そんな感じでしょうか。

回路的なことはわかりませんが、
このサウンド変化は弾き手からするとメリットとなると思います^^

所長
所長

くわしくはビルダーである林氏のブログ、こちらのページをご覧になってみてください♪

「Input Z」と「Gain Boost」スイッチについて

free the tone gigs boson GB-1V
「Input Z」スイッチ

まず、「Input Z」スイッチですが、
「free the tone」の説明では、

入力インピーダンス切替(1MΩ/100kΩ)
スイッチを搭載(この機能はエフェクト OFFでも動作)

このスイッチによって、トーン回路だけでは
操作出来ないサウンドをコントロールする事が可能

とあります。

弾き手として、このスイッチによって感じる音の変化でいえば、
「音の硬さが和らぐ」「音のけばけばしさを整えてくれる」といった感じでしょうか。

ですので、この「Input Z」の使いどころとしては、

  • 「少し耳障りな高域をおさえたい」
  • 「出音を少しだけやわらかくしたい」

といった微調整をしたい時に効果を発揮すると思います^^

もしこういったところをアンプのEQなどで調整すると、
アンプによっては変わってほしくない帯域まで
変わってしまうことがありますよね?

そういったときに「ポチッ」と押してみて下さい(笑)

Gain Boost」スイッチ

「Gain Boost」スイッチはその名のとおり、
幅広いゲインレンジを可能とするゲインコントロールスイッチです

「ON」にすることで、
「ググッ」とゲインが上がるだけでなく、
中高域のレンジも上がりますので、エッジ感も増し、
弦音の分離感もよくなります。

ちなみに「OFF」時は丸みのあるあたたかなサウンド、
いわゆるオーバードライブサウンドが得られます。

僕は「ON」にした時のほうが好きでした。

ギターボリュームへの追従性について

さすがにこのクラスのペダルともなれば、
ギターボリュームでリニアなゲインコントロールは可能です。

でも、ある程度ゲインを上げていくと、
ギターボリュームを絞った時のクリーントーンは・・・

僕の好みではなかったです、、

そう、あくまでも好みの話です。

それは僕が好きな、
「BD-2/Super」「Lazy J cruiser」や
「Lovepedal COT50」のような、
高域の抜けた艶感のある、
クリーントーンサウンドではなかった
ということ、、

「COT50のような反応性と音」といった、
レビューも見かけましたが、それはありませんよ^^;

ちなみにこういった使い方をするなら、
同ブランドの「MS SOV Special」のほうが向いています^^

要は使い方次第ですが、これ一台で、
オーバードライブからクリーントーンまで、
手元でコントロールする、といった使い方ではなく、

一番好きなセッティングで弾く!

といった感じでセッティングをし、
弾いてあげるのが良いペダルなのかもしれませんね^^

良い音のするポイントはいくつもありますので♪

以下は勝手な想像ですが^^;

布袋氏が「GB-1V」を
バッキングとリードで2台使っていたと思いますが、
「GB-1V」の最高のサウンドで鳴らしたい、
そんな理由もあったりするのかもしれませんね(^^)

他、ここが良い点!

個人的には、DCジャックが筐体上部についている点、
これは非常にボードに組みやすいと思いました。

free the tone gigs boson GB-1V

あと思っていたよりも、
ちょっと大きめな筐体わりには重さは軽かったです。

塗装の質感もマットフィニッシュっぽくて、
安っぽくないあたりも良かったですね♪

まとめますと、なかなか面白い仕様が満載ですし、
なかなか他にはないキャラクターの歪み方をするペダルです。

色々な音がだせるペダルなので、
1台持っていても面白いペダルかもしれませんよ!

サウンドハウス

管理・運営者
この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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