今回は、Valeton VPS-6を中心に、エフェクター用パワーサプライを比較します。

比較対象として、Strymon OjaiとVoodoo Lab Pedal Power 2 Plusも用意しました。
ルーパーで同じフレーズを流しながら、バイパス音、歪み、揺れ物、ディレイを組み合わせた時の音の違いを確認しています。
パワーサプライは劇的に音色を変える機材ではありませんが、比べると音の重心やノイズ感、抜け方に違いが出る部分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Valeton |
| モデル名 | VPS-6 |
| 種類 | エフェクター用パワーサプライ |
| 出力数 | 6系統 |
| 出力電流 | 各500mA |
| 可変電圧 | 2系統が9V/12V/18Vに対応 |
| 電源接続 | 本体に電源ケーブルを直接接続するタイプ |
| 価格帯 | 2万円前後 |
| モデル | 主な仕様 |
|---|---|
| Valeton VPS-6 | 6系統、各500mA、2系統は9V/12V/18V切り替え |
| Strymon Ojai | 5系統、各500mA |
| Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus | 8系統、1〜4と7〜8は100mA、5〜6は250mA |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パワーサプライ | Valeton VPS-6 |
| 比較対象 | Strymon Ojai、Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus |
| 歪み | BOSS BD-2 |
| 揺れ物 | BOSS PH-3 |
| ディレイ | BOSS DD-3 |
| 確認方法 | ルーパーで同じフレーズを流し、バイパス音と各エフェクトの組み合わせを比較 |
Valeton VPS-6は6系統500mAのパワーサプライ
Valeton VPS-6は、6系統の電源供給ができるパワーサプライです。
各出力は500mAで、2系統は9V、12V、18Vの切り替えに対応しています。

昨今のデジタルエフェクターや消費電流の大きいペダルを使う場合にも、選びやすい仕様です。
本体には電源ケーブルを直接差し込むタイプで、外部アダプターを使うタイプよりもシンプルにまとめやすいです。
ボードの形状にもよりますが、個人的には本体に直接電源ケーブルを挿せるタイプの方が好みです。
パワーサプライは音作りの土台になる
パワーサプライは、オーバードライブのように劇的な音色変化がある機材ではありません。
ただし、エフェクターは電気で動くため、電源環境は音作りの土台になる部分です。
以前、かなり安いパワーサプライを使った時、バンドの中で鳴らすと音抜けの違いを感じたことがありました。
ペダルを買い揃えて音作りにこだわるなら、電源環境を整えることも重要です。
パワーサプライをしっかり選ぶことで、最終的な音作りのゴールに近づきやすくなると考えています。
BOSSの定番ペダル3台で音の違いを比較
今回は、比較しやすいようにBOSSの定番ペダルを使いました。
歪みはBD-2、揺れ物はPH-3、ディレイはDD-3です。
ルーパーでフレーズを流し、バイパス音、歪み単体、揺れ物、ディレイ、複数のエフェクトを組み合わせた音をチェックしました。
パワーサプライだけを変えても、音の重心や高域の出方、ノイズ感に違いがあります。
エフェクターのように分かりやすく音色が変わるわけではありませんが、比べると傾向の違いは感じられます。
Valeton VPS-6は重心が低く太い音の印象
Valeton VPS-6は、比較した中では重心が低く、太い音がする印象でした。
BD-2の歪みや、PH-3、DD-3を組み合わせた時も、全体的に下の帯域がしっかり出る感じがあります。
音が細くなる方向ではなく、土台がしっかりする方向の変化として感じました。
太めの音が好きな人や、少し重心を下げたいボードには合いやすいパワーサプライでしょう。
Strymon Ojaiはクリアでノイズも少ない印象
Strymon Ojaiは、高域から低域までしっかり出るクリアな印象でした。
比較した中では、ノイズ面もOjaiが一番少ないように感じました。
音のレンジが広く、全体的にガッと出てくるような印象があります。
クリアさやノイズの少なさを重視する場合は、Strymon Ojaiが選びやすいでしょう。
ただし、Ojaiは外部アダプターを使うタイプです。
同じStrymonでもZumaは本体に直接電源ケーブルを挿せるタイプなので、ボードの組み方に合わせて選ぶ必要があります。
Voodoo Lab Pedal Power 2 Plusはバイト感のある音
Voodoo Lab Pedal Power 2 Plusは、バイト感のある音という印象でした。
高域側にグッと寄ったような感じがあり、バランスは悪くありません。
Pedal Power 2 Plusは少し前のモデルで、8系統の出力があります。
1〜4と7〜8は100mA、5〜6は250mAという仕様です。
現在のデジタルエフェクターやマルチエフェクターを動かす用途では、消費電流を確認して選ぶ必要があります。
消費電流と使うペダルに合わせて選ぶ必要がある
パワーサプライを選ぶ時は、使うペダルの消費電流を確認する必要があります。
Valeton VPS-6とStrymon Ojaiは、500mAの出力を複数持っています。
一方、Voodoo Lab Pedal Power 2 Plusは古いモデルということもあり、100mAや250mAの出力が中心です。
昨今のデジタルエフェクターやマルチエフェクターを使う場合は、出力電流が足りるかどうかを必ず確認した方が良いでしょう。
音の傾向だけでなく、供給できる電流や電圧の切り替えも含めて選ぶことが大切です。
本体に直接電源ケーブルを挿せるインレットタイプ
Valeton VPS-6は、本体に電源ケーブルを直接挿せるインレットタイプです。
Voodoo Lab Pedal Power 2 Plusも同じように、本体に電源ケーブルを直接接続できます。
Strymon Ojaiは、外部アダプターをコードでつないで使う仕様です。
本体に直接挿せるタイプは、余分なケーブルが少なくなり、ボード内をシンプルにまとめやすいです。
ただし、ボードの形状やスペースによって合う仕様は変わります。
音だけでなく、実際にボードへ組み込む時の取り回しも考えて選ぶと良いでしょう。
電源ケーブルでも音が変わるが深追いしすぎなくていい
本体に電源ケーブルを挿せるタイプでは、電源ケーブルを変えることでも音が変わる場合があります。
ただし、電源まわりはこだわり始めるとかなり深い部分です。
個人的には、ある程度のところで止めています。
まずは安すぎるパワーサプライではなく、しっかりした製品を選ぶことが大切です。
そのうえで、必要に応じて電源ケーブルなどを試していくのが良いでしょう。
Valeton VPS-6がおすすめの人
- 2万円前後でしっかりしたパワーサプライを探している人
- 重心が低く太い音の傾向が好きな人
- 500mA出力を複数使いたい人
- 9V/12V/18Vを切り替えられる出力が欲しい人
- 本体に電源ケーブルを直接挿せるタイプを使いたい人
Valeton VPS-6をおすすめしない人
- Strymon Ojaiのようなクリアさを最優先したい人
- できるだけノイズの少ない印象を重視したい人
- 8系統以上の出力が必要な人
- 高域側に寄ったバイト感のある音を好む人
Valeton VPS-6は重心の低い太い音が印象的なパワーサプライ
Valeton VPS-6は、6系統500mA出力を備えたパワーサプライです。
比較した中では、重心が低く、太い音の傾向があると感じました。
Strymon Ojaiはクリアでノイズが少なく、Voodoo Lab Pedal Power 2 Plusはバイト感のある音という印象です。
音の好みだけでなく、消費電流、出力数、電圧切り替え、本体への電源接続方法も含めて選ぶ必要があります。
パワーサプライは音作りの根幹になる部分なので、エフェクターボードを組むならしっかり注目しておきたい機材です。










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