貴重な「moog(モーグ)」のアナログディレイ、しかも「MF-104M」だけでなく、貴重な「MF-104」をレビューします!

このモーグのアナログディレイ、「MF-104」はもちろんのこと、「MF-104M」もBBDチップの入手困難なため、生産が終了しています。
存在こそ知っていたものの、未体験。ようやく弾くことができました^^

今回、PEDAL SHOP CULTでエフェクター(ARTなど)も販売されている「ignition/of/mass-products//」さんからお借りしました^^
ペダルレビュー
「moog」のエフェクター、この存在感のある筐体が目を惹きます。
僕も「moog」のエフェクターは「MF-103 12-Stage Phaser」を所有していますが、エフェクターボードのスペースを圧迫しています(笑)

moogでもこの筐体のシリーズは見た目だけではなく、サウンドも素晴らしいこともあってか、ファンが多いことも頷けます^^
「MF-104」と「MF-104M」で共通している仕様
- 「DRIVE」「VOLUME」のツマミ
- 「Short」「LONG」のスイッチ
→ショート、ロングディレイタイプを選べるスイッチ - 「MIX」ツマミ
- バッファード仕様
- センタープラスの外部電源
「DRIVE」「VOLUME」の設定はエフェクトON/OFF時に差がないように設定すればOKです。

「VOLUME」を上げすぎるとノイズが増えるので「DRIVE」と併用して調整すると良いかと^^
ちなみに「MF-104M」が「MF-104」を進化させたペダルと公式サイトに書かれていますが、確かに単なる復刻ペダルではなく、仕様が異なります。
「moogerfooger MF-104 Analog Delay」の仕様をチェック!
2000年に生産台数1000台限定、今となってはなかなか見かけることができないアナログディレイです。

特徴としては、ディレイサウンドにループさせたエフェクターの音をかけることができます。

LOOP OUTにエフェクターのインプット、LOOP INにアウトプットを繋げばOK
ループにエフェクターを繋ぎ鳴らす場合は「LOOP GAIN」の調整と白いスイッチを「EXT. LOOP」に設定します。

基本的なアナログディレイとして使う場合、「LOOP GAIN」は関係なく、筐体右側にある白いスイッチを「INT. LOOP」で設定すればOK。
後継機種となる「MF-104M」と比べるとコントロールの数なども少なく、まだシンプルに感じます。

設定は難しくなく、触ればわかるかと^^
「moog MF-104M Analog Delay」の仕様をチェック!

ディレイタイムは最長800ms、「MF-104」にあったループはなく、6波形のLFOを設定できます。

また、タップテンポスイッチも搭載され、より実用性が向上しています。

「MF-104M」は駆動電流が高めで400mA(9Vセンター+)、極性変換ケーブルとCAJのアダプターで駆動させました。

ちなみに「MF-104」「MF-104M」共に接続する場合 (ギターからペダル、ペダルからアンプなど) 、ギターからは「AUDIO IN」、アンプへは「MIX OUT」に接続すればOKです。

アウトプットを「DELAY OUT」に繋げば、ディレイサウンドのみ出力されます。他にもエクスプレッションペダルを接続すれば、リアルタイムにサウンドも操作が可能と死角のない仕様もさすがmoogですね。
詳細は公式サイトに日本語マニュアルもありますので併せてご覧ください^^
サウンドレビュー
「MF-104」「MF-104M」共に共通している音の傾向、個人的にハマったのが、
- ディレイサウンドが原音感を損なわず、太い
- 原音を少し太くしてくれるバッファー
- ロングディレイ(スイッチでLONGを選択)の音が病みつきになる
- 広がりと奥行きのあるディレイサウンド
といったところ。
特にロングディレイで鳴らした時、高域の劣化、独特な揺らぎ感が心地よく、時間を忘れて弾いてしまいました。

「Short」を選択した時は高域が劣化しない発音がハッキリしたサウンドでした。歪ませて使う時は「Short」、クリーンサウンドなら「LONG」を選択しても良いかも^^
では、どんなディレイサウンドか?動画を撮ってみました^^
「MF-104」のループにフェイザーを入れ、鳴らしてみました 。
Line6 DL4の「Sweep Echo」もそうですがこの感じ、僕は好きですね(^^)
「MF-104」は経年変化もあってか、良い感じにくたびれた感じ。ロングディレイで弾くと幻想的な雰囲気を作ってくれるディレイサウンドに感じました。
「MF-104」と比べると「MF-104M」のほうがややクリアな響き、動作も安定している音に感じました。
バリバリ使うなら「MF-104M」のほうが安心して使えそうです(笑)とはいえ、甲乙つけ難く、どちらも良いです。
「MF-104M」は6パターンのLFOは、使い方次第でかなり面白いサウンドが作れそう。
LFOの種類を選び、「RATE」と「AMOUNT」のツマミで調整しますが、かなり個性的なサウンドメイクが可能です。
どう使うか?これはもう…プレイヤーの感性を刺激しまくってくれるかと( ̄▽ ̄)

何度もいいますが…とにかくどちらも「LONG」を選択した時のサウンドがタマラナイ…この音だけでも十分に価値がありますね…欲しい… !!
まとめ
いやはやさすが…これは価格が高騰するのも頷けるアナログディレイでした。
どちらのモデルもとにかく音に存在感があって、コンパクトサイズのディレイとは一味も二味も違う音に感じました。
アナログディレイとしては最高峰、アナログディレイ好きの方には是非、体感してほしいペダルです。
本当に生産が終了してしまったのが悔やまれる…ペダルです(´;ω;`)
欲しくてもパッと買えるペダルではありませんが…いつかは手に入れたい、そう思わされたペダルでした^^

最後に。貴重なペダルを貸してくださった「ignition/of/mass-products//」さん、ありがとうございます!
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