LINE6 M9 Stompbox Modelerを実際に使用し、サウンドと使い方をレビューします。

M9は多数のストンプボックス系エフェクトを、1台で使用できるマルチエフェクターです。
所長はスタジオでTube DriveやSub Octave Fuzzを使い、FM4系の飛び道具サウンドも鳴らしています。
エフェクト一覧と公式説明書へのリンクに加え、シーンモードやルーティング・バイパス・ルーパーの使い方も紹介します。
LINE6 M9はストンプボックス感覚で使えるマルチエフェクター
「Line6 M9」は同メーカーの、「DM4」「DL4」「FM4」「MM4」「Verbzilla」を一台にまとめたマルチエフェクターです。
さらにチューナー、ルーパーも搭載していると、至れり尽くせりなペダルですね。
ただし、一台にまとめたとはいえ、「M9」では各エフェクトの音質は変わっており、
といった印象で、全体的にハイファイ寄りなサウンドに感じます。
この点は「DL4」などの、「あの音が良かった」人にはちょっと…違和感を感じるかも、、
実は僕も…そんな音の違いから、今までは「M9」を敬遠してきた一人でした^^;
しかし先日、友人の所有する、「M5」をスタジオで鳴らした時にそんな印象が一変!
「おっ!結構使える音かも!」と思わされ、再び「Line6 M9」に興味が沸いたわけです。
LINE6 M9のエフェクト一覧
LINE6 M9はファームウェア2.01時点で、合計109種類のエフェクトを使用できます。
歪み・コンプレッサー・EQ・ボリュームが30種類、モジュレーションが22種類です。
フィルター・ピッチが26種類、ディレイが19種類とリバーブが12種類あります。
各カテゴリーを開くと、収録エフェクトの名称を確認できます。
ディストーション/コンプレッサー/EQ/ボリューム(30種類)
- Tube Drive
- Screamer
- Overdrive
- Classic Distortion
- Heavy Distortion
- Colordrive
- Buzz Saw
- Facial Fuzz
- Jumbo Fuzz
- Fuzz Pi
- Jet Fuzz
- Line 6 Drive
- Line 6 Distortion
- Sub Octave Fuzz
- Octave Fuzz
- Boost Comp
- Volume Pedal
- Bass Octaver
- Red Comp
- Blue Comp
- Blue Comp Treb
- Vetta Comp
- Vetta Juice
- Tube Comp
- Noise Gate
- Graphic EQ
- Studio EQ
- Parametric EQ
- 4 Band Shift EQ
- Mid Focus EQ
モジュレーション(22種類)
- Opto Tremolo
- Bias Tremolo
- Phaser
- Dual Phaser
- Panned Phaser
- U-Vibe
- Analog Flange
- Jet Flanger
- Analog Chorus
- Tri Chorus
- Pitch Vibrato
- Panner
- Rotary Drum
- Rotary Drum/Horn
- Dimension
- Ring Modulator
- Barber Pole Phaser
- Frequency Shifter
- Script Phase
- AC Flanger
- 80A Flanger
- Pattern Tremolo
フィルター/ピッチ(26種類)
- Tron Up
- Tron Down
- Seeker
- Obi Wah
- Voice Box
- V Tron
- Throbber
- Spin Cycle
- Comet Trails
- Slow Filter
- Octisynth
- Synth-O-Matic
- Attack Synth
- Synth String
- Growler
- Q Filter
- Vetta Wah
- Fassel
- Weeper
- Chrome
- Chrome Custom
- Throaty
- Conductor
- Colorful
- Smart Harmony
- Pitch Glide
ディレイ(19種類)
- Digital Delay
- Analog Echo
- Analog w/ Mod
- Tape Echo
- Tape Echo Dry Thru
- Multi-Head
- Sweep Echo
- Sweep Echo Dry Thru
- Reverse
- Tube Echo
- Tube Echo Dry Thru
- Lo Res Delay
- Digital Delay w/ Mod
- Stereo Delay
- Ping Pong
- Dynamic Delay
- Auto-Volume Delay
- Echo Platter
- Echo Platter Dry Thru
リバーブ(12種類)
- ’63 Spring
- Lux Spring Reverb
- Vintage Plate Reverb
- Room
- Chamber
- Hall
- Ducking
- Octo
- Cave
- Tile
- Echo
- Particle Verb
参照元:Line 6「M9 Stompbox Modeler FAQ」/Line 6 Japan「Mシリーズペダルボード エフェクト」
LINE6 M9のサウンドを実機レビュー
実際に使ってみると全般的に使えるサウンドです。
そして意外だったのが、歪み系のエフェクトも結構使えるな、と。
中でも僕は「Tube Drive」「Octave Fuzz」「Sub Octave Fuzz」が好きな感じでしたね^^
特に「Tube Drive」は、ボリュームにもリニアに反応しますので、手元でクリーンにもなります。
あと「Sub Octave Fuzz」は↓
こちらが元ネタですが、「M9」の場合、普通のファズとしても使えます♪
ですので「M9」だけでスタジオ入りする時、歪みは「Tube Drive」と「Sub Octave Fuzz」を使っています^^
あと「OverDrive」で、メインの歪みを後段でブーストさせてもよかったですね^^
エフェクターの醍醐味!飛び道具系サウンドがたまらない
やっぱり一番の魅力は、「FM4」系のエフェクト群ですよね!
「シンセ系」「ランダムアルペジエーター」は個人的にも大好きです^^
ただ、音は「FM4」のほうが「生々しさ」「太さ」などは勝っていると感じます…
でも「DL4」はもちろん、「MM4」なども1台でカバーしているのは魅力的ですよね^^
要するに、
サウンドクオリティーより、サウンドバリエーションと実用性の高さ
これが「M9」を選ぶポイントじゃないかな?と僕は思います(^^)
それとこの「M9」、ベースにも使うことができますね♪
友人のベーシストも使っていますが、なんら問題なく使っています^^
LINE6 M9の使い方|モメンタリーとラッチシーンを解説
このLine6 M9、使い方・操作性は、マルチエフェクターの中でも簡単な部類に入るかと。
特に「モメンタリーシーンモード」なら、マニュアルがなくてもほぼ操作可能、使えちゃいます♪
「モメンタリーシーンモード」とは筐体のスイッチのうち「タップ」スイッチ以外、6つのフットスイッチにエフェクトを振り分け、コンパクトエフェクターのように踏み分けることができるモードです。
同時に使用できるエフェクトは3つまで。

上画像の赤枠の部分、フットスイッチに割り当てられたエフェクトを3つ、同時に使用することができます。
青枠は「エフェクトユニット」で、この「エフェクトユニット」は3つ用意されており、片方をONにすると、もう片方はOFFになります。
同時に使用できない部分ですね、、
ただ1アクションで、エフェクトの切り替えができますので、使い方次第(異なる歪みを切り替え等)では便利かも。
それと初歩的な部分ですが、使いたいエフェクトとフットスイッチの割り当ては考えたほうが良いです!
デフォルトだと画像の赤矢印に沿った方向順、
「FX1UNIT」→「FX2UNIT」→「FX3UNIT」
といった、左からエフェクトが並びます。
例えば左から、フットスイッチへのエフェクトの割り当てを、「ディレイ」「ディレイ」「ディストーション」とした場合。
エフェクトの並び順としては、「ディストーション」の前に「ディレイ×2」が配置されます。
僕はディレイを結構使うので、踏みやすい左端に「ディレイ」を割り当てたいと思っていました。
いわゆるエフェクトの並び順は、「ディストーション」→「ディレイ」としたいわけで、、
でもこういった場合でも、エフェクトの並び順は本体のセットアップモードで、「FX3UNIT」→「FX2UNIT」→「FX1UNIT」と、並び順を変える事は可能(ルーティング設定)です^^
あと「ラッチシーンモード」というものがあります。
この「ラッチシーンモード」なら、複数のエフェクトを設定し「シーン」に保存、それを各フットスイッチに割り当てて、呼び出せるモードです。
「シーン」とは何か?ですが、いわゆる「パッチ」みたいなものです。
ただ、この「ラッチシーンモード」、ちょっと設定が面倒かも、、
僕は「ZOOM G3」や「MS-50G」のほうが使いやすかったです^^;
LINE6 M9の説明書・マニュアル
LINE6 M9の日本語説明書は、Line 6 Japan公式の関連資料ページから開けます。
「M9 Stompbox Modeler 取扱説明書」と「M9 Stompbox Modeler v2.0 アドバンスド・ガイド」が公開されています。
「ZOOM G3」と比較
同様のマルチエフェクターといえば、コストパフォーマンスの高さが魅力の、「ZOOM G3」が挙げられます。
「G3」の場合、1つのチャンネルで最大6つのエフェクトを同時使用でき、ディスプレイで表示されるので設定もしやすいです^^
エフェクトの同時使用数にも、以下の違いがあります。
- 「M9」はエフェクトの同時使用3個×6パターン
- 「G3」はエフェクトの同時使用6個×10パターン
この点では「G3」のほうが、優位性があるといえるでしょう。
またサウンドクオリティもなかなかのもので、「M9は高いなぁ、、」という場合であれば、「G3」だと思います^^
ただ、パターンの切り替えに関しては、「M9」の場合、フットスイッチでバンクアップやバンクダウンといったアクションが不要のため、パターンの呼び出しはしやすいです。
ですので、ライブで使うなら、「M9」のほうが操作はしやすいかもしれません^^
あと、エフェクトサウンドに関しても、詳細な設定ができますし、フィルター系、モジュレーション系に関しては、「M9」のほうが多彩です。
バイパス音について
バイパス音に関しては、「TRUE BYP」と「DSP BYP」が選べます。

「TRUE BYP」は全てのエフェクトOFFなら、トゥルーバイパス状態になります、ディレイなどをOFFにした時に残響音は残りません。
残響音を残したければ、「DSP BYP」を選べばOKですが、そこまで嫌な音やせを感じることはありません。
おそらく「DSP BYP」でも、「DL4」などに比べたら良くなっている気がします。
僕の場合は最近、「MS-50G」を繋いでいたので、そこまで気になりませんでした^^
エフェクトの視認性について
「M9」ですが、視認性も高さも抜群です!

- 緑色・・・ディレイ系(DL4)
- 青色・・・モジュレーション系(MM4)
- 紫色・・・フィルター系(FM4)
- 黄色・・・ディストーション系(DM4)
- 橙色・・・リバーブ系(Verbzilla)
暗闇でもフットスイッチの位置、また、LEDの色で割り当てられたエフェクトがわかります♪

そしてエフェクトをONにすると、画像左下の緑LEDと右上の紫LEDのように、LEDの明るさが強くなります。
ちなみ設定を変えれば、一般的なエフェクターのように、エフェクトをONにしている部分だけLEDを点灯させることもできます。
お好みで変更してください(笑)
「GATE」機能がなかなか使える!
個人的に「良いな」と思ったのが、エフェクトモデルと別に「ノイズゲート」が使える点です。

これは「グローバルノイズゲート」と呼ばれるもので、全てのエフェクトに対し、ノイズゲートが作動するといったものです。
このノイズゲート、極端に設定しなければ、割とナチュラルなニュアンスを残したまま、ノイズを除去できます。
特に出音に影響しないようであれば、利用したほうが良いと思います^^

デフォルトでは「OFF」なので、使用する場合は、本体のセットアップモードで「ON」にする必要があります。
ルーパーモードについて
ルーパーモードは相変わらず使いやすいですね♪
使ってみるとわかりますが…
ルーパーの出力レベルは、セットアップモードで少し下げておいたほうがよいかも^^;
それとエフェクトも自在にかけることができます^^
まとめ
「M9」は昨今のマルチエフェクターのように、アンプモデリングは入っていません。
コンパクトエフェクターを、拡張させたような認識で使えます^^
僕もそうですが、空間系・残響系・飛び道具系をまとめて使いたいな、そういった人にはこの「M9」は良いかも。
また、音が気に入らない場合でも、その場でセッティングも簡単に変えれるので、ライブなどでも臨機応変に対応できると思いますよ♪
ちなみに僕のエフェクターボード、「Pedaltratin mini」でもこんな感じで何とか納まりました^^;

発売して数年が経ちますが、「M9」の利便性を超えるものは、なかなか「ない」ように思います。
当面はこの「M9」にお世話になりそうです^^
ちなみにM9といえば、、専用アダプターが重いのが難点ですよね^^;
M9を専用アダプター以外で動かせないものか?電源に関する記事もアップしました!興味のある方は是非、ご覧ください^^








コメント
先程コメントさせていただいた者です。
つまみの一つが押せるようになっていて、それでエフェクト群を切り替えられることが解りました。
お騒がせして失礼致しました。
すみません、レスが遅れて…解決したのであればよかったです!