発売後すぐに完売した、KLON CENTAURの後継機KTRをレビューします。

所長は以前、絵なしのシルバー筐体CENTAURを所有しており、KTRも実機で使用してきました。
後には初期生産のKTRも友人から借りて、Soul FoodやCENTAURクローンまで実機で比較しています。
KTRはCENTAURから筐体デザインが大きく変わり、サイズもコンパクトになりました。
ボードには収めやすくなりましたが、見た目は以前のCENTAURのほうが好みです。
| 項目 | チェックした内容 |
|---|---|
| CENTAURとの違い | KTRのほうがクリアですっきり、音にまとまりがある印象 |
| バッファー | ONで艶、芯と密度が加わり、音が抜けて聴こえる |
| 使い方 | 少しだけ歪ませて常時ON、プリアンプ的にも使える |
| ギターボリューム | リニアに反応、ストレスなくゲインコントロール可能 |
| Soul Foodとの違い | KTRのほうが明らかにクリアで透き通った感じ |
| 種類 | オーバードライブ/ブースター |
| コントロール | GAIN/TREBLE/OUTPUT |
| バイパス | バッファード/トゥルーバイパス切り替え |
| 電源 | 9V DC |
| サイズ | 約120×95×40mm |
参照元:Premier Guitar|Builder Profile: Klon’s Bill Finnegan/Guitar World|Klon KTR
KTRとCENTAURのサウンドは違うのか
KTRにもCENTAUR独特のコンプ感やハリ、艶があり、歪みの質感もしっかり再現されています。
CENTAURを持っている方がバックアップ用にKTRを手に入れても、ケンタサウンドをしっかり感じられます。
所長も以前、絵なしのシルバー筐体CENTAURを所有していました。

当時のCENTAURを思い返すと、KTRと音の傾向は似ていると感じました。
ただ、KTRのほうが音はクリアですっきりした印象です。
個人的にはKTRのほうが音にまとまりがあり、バランスの良さを感じました。
少しだけ歪ませて常時ONにすると、バッファー効果も相まってプリアンプ的にも使えます。
Bill FinneganもKTRについて、CENTAURと同じサウンドになるよう開発したと説明しています。
参照元:Premier Guitar|Builder Profile: Klon’s Bill Finnegan
2014年入荷分・初期生産のKLON KTRをチェック
2014年5月頃に再入荷したKTRを手にする機会があり、あらためてチェックしました。
外観は以前のKTRと変わらず、見た目だけでは判別できません。

中身を見ると、前回入荷分をレポされているきになるおもちゃのKさんの記事と同様の基板に見えます。




写真の個体は、すでに売ってしまいました。
久しぶりにKTRが気になり、友人から初期生産のKTRをお借りしました。
KTRの初回ロットは、J. Rockett Audio Designs(Rockett Pedals)がOEM生産し、後に製造体制が変更されています。
初期KTRには、CENTAURと同じNOSクリッピングダイオードが使われています。
参照元:イシバシ楽器|J.Rockett Audio Designs/Premier Guitar|Builder Profile: Klon’s Bill Finnegan
実際に初期生産(ヒューマンギア代理店期)の個体をお借りし、サウンドチェックしてみました。

初期KTRの音は所長好みで、思わず欲しくなりました。
動画でも語っていますが、自分が所有していたものと同じ時期の個体であれば、当時はペダルの使い方が分かっていなかったのでしょう。
KTRはバッファーONで音に艶と芯が加わる
CENTAURの特徴として、繋ぐだけで得られるバッファー効果があります。
KTRでは筐体サイドのスイッチで、バッファードバイパスとトゥルーバイパスを切り替えられます。

やはりバッファーはONにした時のほうが、明らかに音に艶が足されますし、芯と密度のある音になります。
バッファーONのほうが音が抜けて聴こえ、音も散らないため、最終的にアンプから出てくる音もONのほうが好みでした。
KTRはギターボリュームに対して、リニアに反応します。
いつものストラトだけでなく、所有するFirebirdでも試しましたが、ストレスなくゲインコントロールできました。

Firebirdと組み合わせた時も、カッコいい音だと感じました。
参照元:Premier Guitar|Builder Profile: Klon’s Bill Finnegan
ELECTRO-HARMONIX Soul Foodと比較
KTRとELECTRO-HARMONIX Soul Foodを、弾き比べました。

試奏環境は、ストラトキャスターとJC-120です。
Soul FoodとKTRは、歪みの質感自体が似ていると感じました。
KTRとの違いは、Soul FoodをJHS PEDALS Soul Food Meat & 3 Modと比較した時に感じた点と共通していました。

KTRとの違いで大きく感じたのは、音のクリアさです。
Soul Foodは良くいえば、KTRより中低域があり、音に太さを感じます。
反面、出音には雑さや濁りを感じました。
KTRは明らかに音がクリアで、透き通った感じの音でした。
Soul Foodは弾き手やアンプを選びにくい
主観ではSoul Foodは、CENTAURのサウンドキャラクターを継承しつつ、より弾きやすくチューニングしたペダルに感じます。
所長が弾いた印象では、Soul Foodのほうが弾き手やアンプを選びにくいと感じました。
例えばJC-120ならSoul Foodのほうが、トランジスタアンプ臭さを軽減して心地よく歪む印象を受けました。
反面、CENTAURの音を求めるなら、やはりオリジナルを買うしかないのかもしれません。

KLON CENTAURは、見た目と雰囲気も弾き手のテンションを上げてくれると感じます。
KABA’S Custom EffectsのCENTAURクローンも実機でチェック
KABA’S Custom Effectsから、見た目とサウンドの両方にこだわったペダルが製作されました。
KABA’S Custom Effectsが、Fax Onlyの個体をサンプルに製作したペダルです。

開発時には実機(Fax Only)をお借りし、サウンドチューニングとチェックに協力しました。
試作を繰り返して複数回チェックし、最後にはかなりクオリティの高いものができたと感じています。
KABA’S Custom EffectsのCENTAURクローンは、筐体の形状も含めなかなか他にないペダルでした。
KLON KTRは生産中止なのか
KLON KTRは2021年に一時生産が止まりましたが、生産終了したわけではありません。
生産が止まった理由のひとつが、CENTAURから使われてきたNOSクリッピングダイオードの在庫終了です。
Bill Finneganは別のダイオードへ変更し、回路定数も調整したKTRの生産を再開しています。
製造仕様の変更により、所長がチェックした初期KTRと、ダイオード変更後のKTRでは内部仕様が異なります。
| 項目 | 初期KTR | 変更後 |
|---|---|---|
| クリッピングダイオード | CENTAURと同じNOSダイオード | 別のダイオードへ変更 |
| 回路 | 初期仕様 | ダイオード変更に合わせて回路定数を調整 |
| 電池 | 9V電池に対応 | KTR V2:電池スナップ非搭載・電源アダプター専用 |
Bill Finneganは2021年9月、約27年間使用してきたNOSダイオードの在庫が尽きることを公表しました。
新しいKTRでは別のクリッピングダイオードを使い、従来と同じ結果になるよう回路側も調整しています。
2021年10月には、新しい仕様のKTRをディーラーへ供給する見通しもBill Finnegan本人から発表されました。
イケベ楽器で2026年2月20日に限定販売されたKTRは、内部仕様まで記載されていないため、2026年販売個体をV2と断定はしていません。
少なくともNOSダイオードの在庫終了を理由に、KTRが2021年で生産終了したという情報は誤りです。
参照元:Guitar.com|KTRのダイオード変更/Guitar.com|KTR生産再開/イシバシ楽器|KTR V2/イケベ楽器|KLON KTR限定販売
KLON KTR 総評|CENTAURやケンタ系ペダルと比較して感じたこと
KTRは、目新しい音ではありませんが、繋いで弾いていたくなるペダルだと再確認できました。
発売当時は3万円台半ばで、一時は50,000円を超える価格で販売されていました。
代理店変更後は、再び3万円台半ばで購入できる時期もありました。
新品流通が少なくなり、中古相場も上昇しています。
2026年2月20日には、イケベ楽器で新品KTRが53,900円(税込)で限定販売されました。
Warm Audio Centavoも、CENTAURに肉薄した良いペダルですので併せてチェックしてみてください。










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