「Bogner La Grange(ラ・グランジ)」 レビュー!プレキシ〜改造マーシャルサウンドを再現したエフェクター

Bogner La Grange
Bogner La Grange

「La Grange(ラ・グランジ)」は「Bogner」が、
オールドPlexiアンプから改造マーシャルまでの極上のトーンを再現したペダルとのこと。

「Bogner」がPlexi系を
出してきたのは個人的にちょっと意外でした^^

ペダルレビュー

とにかくツマミとスイッチが多く、
モード切り替えも含めると…
かなりの音色パターンが得られそうだなと^^;

それなのになんと…
説明書が付属していないとのこと、、
これはちょっとヒドくないですか?ミュ◯ットさん…

試奏しながら確認していきましたが、
各ミニスイッチとツマミの効きと印象をざっと書いてみると、

ミニスイッチ×4について

  • gain:歪み量選択
  • variac:コンプ感付加
  • presence:プレゼンススイッチ
  • structure:?

ツマミについて

  • boost:ブーストチャンネル音量調整
  • volume:ボリューム調整
  • tone:トーン調整
  • ch.blend:?
  • gain:歪み量調整

…で、「?」としている部分ですが、
これが一言では説明が難しいんですよね^^;

「structure」について

三段階の切り替えができるミニスイッチで、
確かに切り替えると音色は変わります。

歪みのキャラクターも変わるのですが…
弦に絡む歪みの加減が変わるといった感じでしょうか。

イケベ楽器さんの説明だと、
タイトで明瞭なサウンドからファットなサウンドへの切り替え
とありましたが、そう言われればそうだなと。

でも試奏している時では、なかなか言葉で表現しにくい、
わかりにくかったですね^^;

「ch.blend」について

これもイケベさんの商品説明文には、

67-69年の4インプットプレキシアンプの2つのチャンネルを再現しており、左に回し切ると100%ブライトチャンネル “T”に、右に回し切ると100%ノーマルチャンネル “B”に!そしてセンターポジションでは、2つのチャンネルの“50/50”にミックスされたサウンド

と書かれてましたが、
左に回すと高域が強調され、
芯がはっきりする音に変わっていく。

右回しにすると低域が強調され、
飽和感を伴った音に変わっていく印象を受けました。

確かに表記を見ると「T」と「B」なので、
「Treble」「Bass」と解釈することもできますが、
単にEQという効きではないんですよね^^;

楽器店の方と話をしていて、
左回しだといわゆる「Plexi」系、
右回しだと「Super Bass」系じゃない?
と言われてましたがこの解釈もありかなと^^

とにかくこの「ch.blend」に関しては、
効きも良くわかるので、好みで調整すれば良いでしょうね^^

「ch.mix」について

Twitterでnunomoさんが教えてくれたのですが、

Bognerのch.mix はビデオによると昔の4chマーシャルにあったベース用入力とギター用入力をパッチケーブルで繋いじゃってベース用ギター用ボリュームを独立にコントロールしちゃうというテクニックを再現したもの

とのことです^^ありがとうございます!!

サウンドレビュー

ローゲインからハイゲインまで、
各ミニスイッチ・ツマミの調整如何で、
確かに幅広いゲインレンジを持ったペダルです。

レスポールで試奏しましたが、
クリーン〜クランチも作れるのは良かったですね^^

またゲインを上げてもローノイズ、
ペダル自体のクオリティーはさすがに高いなと。

Bogner Amps – La Grange Side 1 with Lance Lopez & Doug Rappoport

ただプレキシ系という面で見ると、
ちょっと大人しいというか無難な音だなぁと。

高域の暴れ方など…
個人的にはちょっと物足りないな…と^^;

「Tone」「presence」「ch.blend」、
これらの設定次第で何とかなるのかもしれませんけどね。

でも出音自体は、
すごく扱いやすく、弾きやすいので、
幅広く使えるマーシャル系サウンドが欲しいなら、
「あり」なペダルじゃないでしょうか^^

あとピッキングレスポンス、
ギターボリュームへの追従性など、
さすがにアンプライクなペダルでした。

特に「ch.blend」を左に回した状態だと、
ギターボリュームを絞ってもこもりにくく、
腰砕けしにくくなりますね。

こういう調整ができるのは好印象でした^^

ブーストチャンネルについて

単体で使用することもできます。

アウトプットレベルはかなり高く、
単体使用では素直なクリーンブースト。

またハイゲイン状態でも、
グッと音量を上げることができるので、
おそらくドライブチャンネルの後段に
配置されているじゃないでしょうか。

バッキングとソロ、
メリハリのついたサウンドメイクはできますね。

まとめ

当たり前ですが好みが合えば、
これ一台で歪みは完結できる仕様です。

例えばですがプレキシ系でも、
「Box Of Rock(BOR)」あたりが苦手なら、
この「La Grange」はハマる可能性は高いと思います。

あとボグナーのアンプモデルペダルの中では、
一番に幅広くサウンドメイクできるのもメリットかも。

ちなみにボグナーペダルの中でなら、
Blue」「Red」よりもクランチが作りやすく、
Uberschall」よりも中域に癖がないあたりからも、
個人的に選ぶなら「La Grange」でしたね^^

サウンドハウス

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この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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