ProCo RAT2は、DISTORTION、FILTER、VOLUMEの3コントロールを搭載したディストーションペダルです。

ProCo RAT2のサウンドを確認するため、ソウルシンガー/ギタリストの塚本タカセさんと、現行RAT2からヴィンテージRATまで弾き比べました。
比較した結果、ヴィンテージRATとはサウンドに違いがあるものの、現行RAT2は音が元気でエッジが効いており、これはこれで十分にアリでした。

現行RAT2のローゲインやギターボリュームへの反応、LM308やOP07を搭載したUSA製RAT2、RAT1との違いまでチェックしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲイン | クランチから深いディストーション、ファズのような歪みまで |
| ローゲイン | DISTORTIONを9時前後にしたクランチでも使える |
| FILTER | 右に回すほど高域をカット |
| ギターボリューム | 絞ることでクリーン寄りまで歪み量を調整 |
| 現行RAT2 | 元気でエッジの効いたサウンド |
| 年代による仕様差 | オペアンプ、筐体、生産国、電源端子などが異なる |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ProCo RAT2 |
| 種類 | ディストーション |
| コントロール | DISTORTION、FILTER、VOLUME |
| バイパス | True Hardwire(トゥルーバイパス) |
| サイズ | 90mm × 103mm × 80mm |
| 重量 | 640g |
| 電源 | 9V電池/9V AC/DCアダプター |
| DC端子 | 5.5mm × 2.1mm/センターマイナス |
現行RAT2はローゲインから深い歪みまで使える
RAT2は深く歪ませるだけでなく、DISTORTIONを絞ったクランチでも使えるディストーションです。
所長はアンプをクリーンにして、DISTORTIONを9時前後、FILTERを2〜3時程度に設定したクランチサウンドを好んで使っています。
DISTORTIONを上げていくと歪みが深くなり、最大ではファズのような歪みまで変化します。
| コントロール | 役割 |
|---|---|
| DISTORTION | 歪み量を調整 |
| FILTER | 右に回すほど高域をカット |
| VOLUME | エフェクトON時の音量を調整 |
個体による可能性はありますが、DISTORTIONは12時を過ぎたあたりから中域にフォーカスした歪みとなります。

最も歪ませた時におすすめのセッティングは、DISTORTIONをマックス、FILTERを左回しにした時ですね。
FILTERは一般的なToneと効く向きが逆
RAT2のFILTERは、右に回すほど高域がカットされ、左へ回すほど高域が出ます。
DISTORTIONの設定に合わせ、FILTERで高域の出方を調整します。
ギターボリュームを絞ってクリーン〜クランチを作れる
現行RAT2は、ギター側のボリュームを絞った時の反応も良好でした。
ギターボリュームを4〜5程度まで下げると歪みが減り、クリーン寄りのサウンドまでゲインを落とせます。
ペダルをONにしたまま、ギター側のボリュームでクリーン寄りから歪みまで調整できます。
RAT2は年代によってオペアンプや筐体が異なる
RAT2は長く生産されており、同じモデル名でも製造時期によってオペアンプや筐体、生産国、電源端子などが異なります。

初期のUSA製RAT2にはLM308を搭載した個体があり、後年にはOP07を搭載したRAT2も登場しています。
RAT2は1988年から続くモデルとされ、2003年にスラント筐体へ変更、2008年には生産が中国へ移りました。
| 大まかな時期 | 筐体 | 生産国 | オペアンプ | 電源端子 |
|---|---|---|---|---|
| 初期RAT2 | フラット | USA | LM308搭載個体あり | 3.5mmミニプラグ |
| USA製移行期 | フラット | USA | LM308/OP07 | 3.5mmミニプラグ |
| 2003年以降 | スラント | USA→中国 | OP07系へ移行 | 3.5mmミニプラグ |
| 現行 | スラント | 中国 | OP07系 | 2.1mmセンターマイナス |
国内流通品は2018年入荷分から、一般的な2.1mmセンターマイナスのDC端子へ変更されたと案内されています。
RATの年代別の見分け方やシリアル、ポットデイトは、ProCo RATの年代別レビューで詳しく紹介しています。
LM308からOP07へ切り替わった時期は資料によって記載が異なり、製造年だけでオペアンプを断定するのは難しい部分があります。
オペアンプによる違いはありますが、RATのサウンドはオペアンプの種類だけでは判断できません。
現行RAT2とヴィンテージRATを比較
現行RAT2、ヴィンテージRAT1、USA製RAT2を弾き比べると、太さやアタック、音の抜け方に違いがありました。
各個体のサウンドは、以下の表をご覧ください。
| モデル | 比較したサウンド |
|---|---|
| 現行RAT2 | 音が元気でエッジが効いており、ギターボリュームを絞った時も音が立つ |
| ヴィンテージRAT1 | ダイレクト感があり、生々しく太いサウンド |
| 90年代USA製RAT2 | マイルドで柔らかく、アタックや音の抜け方もやや丸い |
エフェクトOFF時の音も比較し、接続した個体ではUSA製RAT2より現行RAT2のほうが、こもりの少ない音でした。
現行RAT2は元気でエッジの効いたサウンド
現行RAT2は、ヴィンテージRAT1やUSA製RAT2と比較しても、元気でエッジの効いたサウンドが特徴です。
DISTORTIONを絞ったクランチから最大まで上げた深い歪みまで使え、ギター側のボリュームでも歪み量をコントロールできます。
筐体は大きく640gありますが、RATらしい金属製の頑丈な作りも現行RAT2の特徴です。

最新バージョンのRAT2は音が元気でエッジの効いたサウンドで、これはこれで十分にアリでしたね。高価なヴィンテージだけに絞らず、現行RAT2も実際に弾いて比較してほしいです。









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