友人からエフェクターボード本体を譲ってもらったことをきっかけに、2005年までに登場していた機材だけで組みました。

テーマを考えた時にふと浮かんだ「2005年」という言葉から、当時組むなら何を選ぶかを考えました。
最初から2005年に、特別な理由があったわけではありません。
完成後に機材の登場時期を調べると、2005年でなければ組めなかったエフェクターボードだと分かりました。
各ペダルの音だけでなく、接続順やギターボリュームを使った音作りも紹介します。

このエフェクターボード、音にも満足しています。
| テーマ | 2005年までに登場していた機材で組む |
| 基本サウンド | BD-2とDL4のDynamic Delayを常時ON |
| 歪み | BD-2とNICK NITROをギターボリュームで調整 |
| モジュレーション | Analog Man ChorusとMXR Phase 45 |
| ディレイ | Dynamic Delay/Reverse Delay/Digital Delay |
| バッファー | PMP BUF E945をボードの最後に接続 |
| ループ切り替え | BUF E945のLOOP BYPASSを使用 |
| 音量調整 | BUF E945のGAIN BOOSTを使用 |
| ファズ/オクターブファズ | SIB! NICK NITRO |
| オーバードライブ | BOSS BD-2 Blues Driver |
| コーラス | Analog Man Chorus |
| フェイザー | MXR Phase 45 |
| バッファー/ブースター | PMP BUF E945 SUPER BUFFER AMP |
| ディレイ | Line 6 DL4 Keeley Mod |
| パワーサプライ | Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus |
| パッチケーブル | Switchcraftプラグ+BELDEN 9778 |
| ギター | Fender Stratocaster |
| アンプ | Music Man 112 RP Sixty Five |
| 基本サウンド | BD-2 Blues Driver+DL4 Dynamic Delay |
| 電源 | Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus |
2005年エフェクターボードのペダルと接続順
歪みには、SIB! NICK NITROとBOSS BD-2 Blues Driverを選びました。
モジュレーション(揺れもの)は、Analog Man ChorusとMXR Phase 45です。
後段にはPMP BUF E945を置き、SEND/RETURNへLine 6 DL4 Keeley Modを接続しています。
BUF E945からMusic Man 112 RP Sixty Fiveへ信号を送ります。
エフェクターボードの接続順
ギターからアンプまでの接続順は、以下のとおりです。
| 1 | SIB! NICK NITRO |
| 2 | BOSS BD-2 Blues Driver |
| 3 | Analog Man Chorus |
| 4 | MXR Phase 45 |
| 5 | PMP BUF E945 |
| SEND/RETURN | Line 6 DL4 Keeley Mod |
| アンプ | Music Man 112 RP Sixty Five |
歪みセクション|BD-2とNICK NITROの使い方

歪みセクションでは、BD-2を常時ONにしてNICK NITROを前段へ接続しています。
BD-2でクリーンからクランチを作り、NICK NITROでファズとオクターブファズを鳴らします。
ギターボリュームを使い、ペダルを踏んだままでも歪み量を調整できます。
BOSS BD-2 Blues Driver|ギターボリュームでゲインを調整
BD-2は、ギターボリュームを絞った状態でクリーンになる設定です。
ギターボリュームを上げると、クランチまで歪みが増えます。
使用しているBD-2は、何度か買い替える中で音が好きで残していた初年度の個体です。
メタリックブルーのモデルも所有しており、音は異なりますが、そちらでもよいと感じています。
2005年当時というテーマに合わせ、ボードには初年度の個体を入れました。
SIB! NICK NITRO|ファズとオクターブファズを1台に搭載
NICK NITROは、ファズフェイスとオクタビアを1台にまとめたペダルです。
ファズ側は、ファズだけでなくブースターのようにも使っています。
ギターボリュームを5程度まで絞ると、BD-2へクリーンブーストをかけたような少しキラッとした音になります。
ギターボリュームを上げるにつれて歪みが増え、10ではファズフェイスらしいムチッとした太い音が鳴ります。
ファズをONにしたままでも、ギターボリュームを絞ればクリーン付近までゲインを落とせる設定です。
オクターブファズ側では、アッパーオクターブサウンドが鳴ります。
ギターボリュームを少し絞ると、リングモジュレーターのようなエフェクティブな音へ変わります。
ファズ側とオクターブファズ側は、同時に鳴らすこともできます。
ファズにアッパーオクターブが加わると、攻撃的な音になり、音が前に飛ぶように感じます。
NICK NITROには黒い初期型と黄色い筐体があり、後期の黄色いモデルにはLEDが付いています。
友人が所有していた両方の個体を弾き比べ、音が好きだった黒い初期型を選びました。
モジュレーション(揺れもの)セクション

モジュレーション(揺れもの)には、Analog Man ChorusとMXR Phase 45を入れています。
Analog Man ChorusはエフェクトをONにすると位相が反転し、MXR Phase 45は反転しません。
Phase 45は、フットスイッチの不具合をきっかけにトゥルーバイパス化しています。
Analog Man Chorus|Small Cloneをもとにしたコーラス
Analog Man Chorusは、Electro-Harmonix Small Cloneをもとに作られたコーラスです。
BOSSのコーラスとはかかり方が異なり、少しあっさりしたきれいめの音が鳴ります。
SPEEDとDEPTHをゼロにすると、原音を大きく崩さないコーラスになります。
SPEEDとDEPTHを最大まで上げると、過激なコーラスサウンドも作れます。
所長は、SPEEDとDEPTHを抑えた設定で使っています。
Analog Man Chorusは、エフェクトをONにすると位相が反転します。
アンプのスピーカーから逆位相で音が出ている場合は、コーラスをONにして位相を合わせる使い方もできます。
コーラスを選ぶ時には、BOSS CE-2系のVoodoo Lab Analog Chorusも候補にしていました。
程度のよい中古が見つからず、以前から存在を知っていたAnalog Man Chorusを購入しています。
見た目に加え、位相合わせにも使えるところが面白いと感じてボードへ入れました。
MXR Phase 45|Phase 90よりもかかりが浅いフェイザー
MXR Phase 45は、Phase 90よりもエフェクトのかかり方が浅く、えぐみも控えめです。
あっさりかかるところが好きで、ボードへ入れています。
現在使うなら、SPEEDは1時程度に設定します。
SPEEDを下げ、エフェクトをかけっぱなしで弾いていた時期もありました。
一般的なフェイザーはエフェクトをONにすると位相が反転しますが、Phase 45は反転しません。
使用しているPhase 45は、1978年製です。
購入時はフルオリジナルでしたが、フットスイッチの調子が悪く、音が出ないことがありました。
接点復活剤を使っても動作が安定しなかったため、UMA Sound Worksへスイッチ交換とトゥルーバイパス化を依頼しています。
トゥルーバイパス化すると、バイパス音はしっかりした強い音になりました。
エフェクトをON/OFFした時には、音量差が出ました。
BD-2はバッファードバイパスで、BUF E945にもバッファーが入っています。
現在の接続では、エフェクトをON/OFFした時の音量差が気にならなくなりました。
Line 6 DL4 Keeley Modのディレイとモディファイ内容

Line 6 DL4 Keeley Modには、3種類のディレイをプリセットしています。
DL4は、左側の3つのフットスイッチへディレイを1種類ずつ保存できます。
右端のフットスイッチは、ディレイタイムを設定するTAPスイッチです。
プリセットしているのは、Dynamic Delay/Reverse Delay/Digital Delayです。
Dynamic Delay|TC Electronic 2290をモデリングしたディレイ
1つ目のプリセットには、Dynamic Delayを保存しています。
弾いている間はディレイがかからず、音を切った時にディレイが返ります。
ディレイをかけっぱなしで弾く時に使いやすく、基本サウンドとして常時ONです。
Dynamic DelayをONにすると、音の奥行き感や立体感も出ます。
Reverse Delay|逆再生ディレイ
2つ目のプリセットには、Reverse Delayを保存しています。
所長は、Reverse Delayの不安定な感じがするところが好みです。
NICK NITROのアッパーオクターブやPhase 45を組み合わせると、不思議な音になります。
セッションで遊ぶ時や、ソロで独特の世界観や浮遊感を作る時に使っています。
Digital Delay|クリアすぎないデジタルディレイ
3つ目のプリセットには、Digital Delayを保存しています。
クリアすぎず、少しやれた感じのあるディレイサウンドです。
きれいすぎない音が好きで、3つ目のプリセットへ保存しています。
DL4のDigital Delayは、TREBLEとBASSでディレイ音のイコライザーを調整できます。
Keeley MOD DL4はどのようにモディファイされているか
当時のKeeleyによる説明文を転載した販売ページでは、12項目を超えるオーディオ関連の変更が案内されています。
回路では、複数の表面実装ICをBurr-Brown製へ交換しています。
一部の表面実装コンデンサーも、フルサイズのメタルフィルムコンデンサーへ変更されています。
RFノイズの低減も含まれますが、DL4の操作方法や機能は変わりません。
参照元:Keeleyの旧説明文が転載されたReverb掲載ページ
オリジナルのDL4はバイパスすると音が丸くなり、少しマイルドでなよっとした音になります。
Keeleyモディファイの個体では、バイパス(バッファード)時の変化が気にならないように解消されています。
ディレイをONにした時の音量低下や、音が引っ込む変化も抑えられています。
Dynamic DelayをONにすると音量が少し上がり、音に張りが出ました。
エンボスロゴのDL4を選んだ理由
初代DL4には、エンボスロゴとプリントロゴの個体があります。
所長の感覚では、エンボスロゴの個体はデジタルディレイでも少しアナログらしく、音が柔らかいという印象です。
プリントロゴの個体は、エンボスロゴの個体よりも音がクリアです。
Keeleyモディファイも両方の個体を試し、3種類のディレイで音が好きだったエンボスロゴを選びました。
PMP BUF E945の機能とエフェクターボード内での使い方

PMP BUF E945は、エフェクターボードの最後に接続しているバッファー/ブースターです。
SEND/RETURNにはDL4を接続し、LOOP BYPASSで切り替えています。
DL4の切り替えや全体の音量調整、ギターを持ち替える時のミュートに使っています。
PMP BUF E945をバッファーとしてエフェクターボードの最後に接続
BUF E945はエフェクターボードの最後に置き、ここからアンプへ接続しています。
アウトプットバッファーのような位置で使っており、バッファーサウンドも力強いです。
LOOP BYPASSでDL4を切り替える
DL4はBUF E945のSEND/RETURNへ接続し、LOOP BYPASSでON/OFFしています。
現在のKeeley MOD DL4であれば、直列で接続しても問題ありません。
SEND/RETURNを使っているのは、以前接続していた通常のDL4でフットスイッチの不具合が出たためです。
プリセットを切り替えられない時があり、BUF E945からDL4をON/OFFする接続にしました。
GAIN BOOSTの使い方
Music Man 112 RP Sixty Fiveをクリーンに設定した状態では、GAIN BOOSTで全体の音量を上げられます。
クランチするアンプでは、GAINを上げてアンプを歪ませる使い方も可能です。
JC-120のように歪まないアンプでも、手前の歪みペダルを鳴らした状態から音量を上げられます。
GAINをゼロにしても無音にはならないため、ボリュームカットはできません。
A/B出力をミュートやチューナー接続に使う
BUF E945にはOUT AとOUT Bがあり、中央のフットスイッチで出力先を切り替えられます。
現状はOUT Bに何も接続していないため、B側へ切り替えるとミュートになります。
ギターを持ち替える時に使っています。
OUT Bへチューナーを接続すれば、音を出さずにチューニングできます。
パワーサプライとパッチケーブルについて

電源には、Voodoo Lab Pedal Power 2 Plusを使っています。
パッチケーブルは、SwitchcraftのプラグとBELDEN 9778を組み合わせたものです。
Pedal Power 2 Plusは、初代DL4へ電源を供給するために使っています。
パッチケーブルは、エフェクターボードで使う際の耐久性を考えて選びました。
Pedal Power 2 Plusから初代DL4へ電源を供給する方法
Pedal Power 2 Plusは、8系統の出力を個別にアイソレートしたパワーサプライです。
出力5と6は各250mAのハイカレント出力で、Line 6 Modelerへ対応しています。
初代DL4へ電源を供給する場合は、出力5または6を使います。
底面のDIPスイッチは、NORMALとは反対側へ設定します。
接続には付属の赤黒ケーブルを使い、赤いプラグをDL4側へ挿します。
このエフェクターボードでも、Voodoo Lab純正のDCケーブルを使用しています。
参照元:Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus製品情報/Line 6 Power Supply/Battery Specs and FAQ
SwitchcraftプラグとBELDEN 9778のパッチケーブル
パッチケーブルは友人から譲ってもらい、使わずに保管していたものをエフェクターボードへ入れました。
当時のパッチケーブルでは、CANAREやGeorge L’sも記憶に残っています。
George L’sは所長も好きで使っていましたが、緩みを確認しないと音が出なくなる時がありました。
耐久性を考え、SwitchcraftのプラグとBELDEN 9778の組み合わせを選んでいます。
2005年だから組めたエフェクターボード
2005年というテーマは、ボードが完成してから機材の登場時期を調べたことで意味が見えてきました。
このエフェクターボードでは、Keeley MOD DL4とPedal Power 2 Plusの登場時期が条件に関係しています。
2つの機材を調べたことで、2005年でなければ現在の組み合わせにはならなかったと分かりました。
KeeleyモディファイのDL4は2005年頃に登場
通常のDL4からKeeley MOD DL4へ入れ替えたあと、モディファイが登場した時期を調べました。
確認した情報では、KeeleyモディファイのDL4が登場したのは2005年頃です。
2005年という設定だったため、現在使っているKeeley MOD DL4をエフェクターボードへ入れられました。
Pedal Power 2 Plusも2005年頃に登場
Pedal Power 2 Plusについても、確認した情報には2005年夏頃と残っていました。
Line 6 Stompbox Modelerシリーズへ電源を供給できるVoodoo Labのパワーサプライが登場した時期です。
所長は、2005年が機材の境目や転換期にあたる年だったと感じています。
2010年まで範囲を広げてもペダルは変わらなかった
エフェクターボードが完成したあと、2010年頃までに登場した機材を含めて組む場合も考えました。
2005年以降にも、好きな歪みペダルやエフェクターはあります。
現在のエフェクターボードから置き換わる機材を考えましたが、ほとんどありませんでした。
BD-2の代わりには、Fulltone OCDも考えました。
使い勝手まで含めると、BD-2が残っています。
2005年までの機材で現在も使いたいエフェクターボードが組めた
2005年までという条件で組みましたが、各ペダルは所長が実際に弾いた音と使い方から選んでいます。
古い機材を並べることが目的ではなく、2005年当時に組むなら何を選ぶかを考えて完成させています。
完成したエフェクターボードの音にも満足しています。
当時から残っているペダルには、現在も使われている理由があると感じています。

知らないペダルを見かけたら、一度弾いてみると、好みに合う音が見つかるかもしれません。








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