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Keeley Oaxa Phaserレビュー!Phase 90・Phase 100・Vibe Machineと比較

エフェクトONでも位相が反転しない多彩なサウンドが鳴らせるフェイザー、Keeley Oaxa Phaserをレビューします。

国内には正規輸入されていなかったため、海外から個人輸入しました。

Keeley Oaxa Phaserは、基本設定で4-Stage、10-Stage、Uni-Vibeの3モードを切り替えられるペダルです。

検証では1970年代のMXR Phase 90とPhase 100、DryBell Vibe Machine V-2を用意し、各モードのサウンドを比較しています。

所長
所長

Phase 90系のサウンドが好きで、位相が反転しないフェイザーを探していたので、そこが購入の大きな理由でした。

Keeley Oaxa Phaser ざっくり特徴
どんな機材か2段/4段/6段/10段フェイザーとUni-Vibeに対応するデュアル・ステレオフェイザー
良かったところエフェクトONでも位相が反転せず、Phase 90系の音へ調整できる
音作りFeedback、Depth、Rateとセカンダリー機能で揺れ方や低域を調整
比較結果4-StageはPhase 90へ近づけやすく、10-Stageは1975年製Phase 100よりエフェクトがしっかりかかる
向いている人いろんなフェイザーサウンドを鳴らしたい、位相が反転しないフェイザーを探している人
Keeley Oaxa Phaser スペック
ブランドKeeley Electronics
モデル名Oaxa Phaser
種類2段/4段/6段/10段デジタルフェイザー
コントロールFeedback、Depth、Rate
基本モード10-Stage、4-Stage、Uni-Vibe
フェイザーPhase One、Phase Two
接続方式Series/Parallel
バイパスバッファードバイパス/トゥルーバイパス
入出力ステレオ入出力、ラインレベル対応
電源9〜18V DC、130mA、センターマイナス
エフェクトON時の位相実機確認では反転しない
魔法の箱研究所 レビュー動画
Keeley Oaxa Phaser 3モードサウンドとMXRのフェイザーを比較検証
レビュー時の使用機材
ギターFender CS’60 Strat
アンプQuilter Aviator CUB
スピーカーG12H-75
確認した内容基本モード、各ノブ、セカンダリー機能、Rate最大時の揺れ方
比較した機材MXR Phase 90(1974年製、1978年製)
MXR Phase 100(1975年製)
DryBell Vibe Machine V-2
著者
この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania(礒村和弘)」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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エフェクトONでも位相が反転しないフェイザーペダル

所長は以前から、Phase 90系の音を持ちながら、位相が反転しないフェイザーを探していました。

Keeley Oaxa Phaserは、フェイザーにしては珍しく、エフェクトをONにしても位相が反転しません。

アナログのコンパクトフェイザーには、エフェクトをONにすると位相が反転するモデルがあります。

MXR Phase 45のように位相が反転しないモデルもありますが、Oaxaは段数の異なるフェイザーに加え、Uni-Vibe系のサウンドまでカバーします。

メーカーへの問い合わせや情報収集をした上でOaxa Phaserを購入し、実機でも位相が反転しないことを確認しました。

所長
所長

位相が反転しないと分かった時点で、所長的にはポイントが高かったですね。

Feedback・Depth・Rateとセカンダリー機能で揺れ方を調整

Oaxa Phaserは、以下の筐体上にあるノブで揺れの速さ、スイープ幅、Feedback量を操作できます。

  • Feedback
  • Depth
  • Rate

セカンダリー機能では、コンプレッション比と低域側のノッチフィルターも調整できます。

Rateフェイザーが揺れるスピード
Depthフェイザーがスイープする範囲
Feedbackフェイザーの出力を入力へ戻す量
Feedbackを上げると高域が強調される

Feedbackを右へ回すほど高域が強調され、揺れが上擦る音へ変化します。

セカンダリー機能でコンプレッション比と低域を調整

Phase Oneフットスイッチをダブルタップし、2回目を押し続けながらノブを回すとセカンダリー機能を操作できます。

RatePhase OneとPhase Twoに共通するコンプレッション比
DepthPhase OneとPhase Twoに共通する低域側のノッチフィルター

コンプレッション比を動かした際は、全体の音量も少し上がりました。

低域側のノッチフィルターは、Uni-Vibeモードで低音域の揺れ方を調整する際にも使用しています。

バッファードバイパスとトゥルーバイパスを切り替えられる

Oaxa Phaserは、バッファードバイパスとトゥルーバイパスを切り替えられます。

電源を入れる際にPhase Oneフットスイッチを押し続けると、バイパス方式が切り替わります。

バッファードバイパスLEDが3回点滅
トゥルーバイパスLEDが2回点滅
工場出荷時バッファードバイパス

4-Stageモードを1974年製・1978年製Phase 90と比較

4-Stageモードは、ノブとセカンダリー機能を調整することで、2台のヴィンテージPhase 90に近いサウンドを作れました。

1974年製と1978年製では、エフェクトの濃さやRateを最大にした時の速さが異なります。

Oaxa Phaser側のDepthやFeedbackを動かし、それぞれの個体に合わせて音を調整しました。

1974年製Phase 90よりワイドレンジで力強い

1974年製MXR Phase 90は、スクリプトロゴのBud Box期に作られたオリジナルです。

1974年製はエフェクトの効きが弱めで、揺れ方に独特の奥行きがあります。

デフォルト設定では同じ音にならなかったため、Oaxa Phaserのセカンダリー機能も使って調整しました。

比較すると、Oaxa Phaserは低域から高域までしっかり出ており、1974年製Phase 90よりワイドレンジです。

原音を含めた出音も、Oaxa Phaserの方が力強く聴こえたのと、Rateを最大にした時の揺れ方にも違いがあります。

1978年製Phase 90の音に寄せるならDepthとFeedbackで調整

1978年製Phase 90は、1974年製よりもエフェクトが濃く、音量も上がるジューシーなサウンドです。

Oaxa PhaserはDepthとFeedbackを上げて、1978年製Phase 90の音へ寄せました。

Rateを最大にすると、1978年製Phase 90は小刻みなトレモロのように速く揺れます。

Oaxa PhaserのRateは、1978年製Phase 90と同じ速さまでは上がりませんでした。

10-Stageモードは1975年製Phase 100よりエフェクトがしっかりかかる

10-Stageモードは、比較した1975年製Phase 100よりもエフェクトがしっかりかかりました。

1975年製Phase 100はエフェクトのかかり方が控えめで、揺れが奥で鳴るように聴こえます。

原音感が残る落ち着いたフェイザーサウンドで、Oaxa Phaserとはエフェクトのかかり方が異なります。

Oaxa Phaserはセカンダリー機能を調整しても、1975年製Phase 100のような控えめなかかり方にはなりませんでした。

同じ10段フェイザーですが、Oaxa Phaserではシュワシュワとした音がはっきり出ます。

Uni-VibeモードをVibe Machine V-2と比較

Uni-Vibeモードは、デフォルトではDryBell Vibe Machine V-2よりもすっきりとしたモダンな響きです。

比較したVibe Machine V-2は、低域が強調された下から揺れるサウンドに設定しています。

じゅわっと周期的に揺れる音には近いところがありますが、Vibe Machine V-2の方が低域を強く感じます。

Oaxa Phaserの低域側のノッチフィルターを調整すると、低音域の揺れが大きくなりました。

所長
所長

調整後は、普段使っているVibe Machine V-2のCustom設定へ近づいた印象でした。

Vibe Machine V-2のCustom設定

Vibe Machine V-2をCustomへ切り替えると、側面のCUSTOMトリマーが有効になります。

所長はCUSTOMトリマーを調整し、低域が強調された下から揺れるサウンドに設定しています。

Vibe Machine V-2のOriginal/Bright/Custom
入力インピーダンスと音色の明るさを選ぶ3ウェイスイッチ
Original:69kΩ
Bright:1MΩ
Custom:側面のCUSTOMトリマーが有効になり、69〜320kΩの範囲で調整

Phase OneとPhase TwoをSeries/Parallelで接続できる

Oaxa Phaserには、独立したPhase OneとPhase Twoが搭載されています。

それぞれを単独で使用できるほか、2台のフェイザーを同時に動かすことも可能です。

同時に使用する場合は、Seriesの直列接続とParallelの並列接続を選べます。

通常のノブではPhase Oneを操作し、セカンダリー機能でPhase Twoを個別に調整します。

SeriesとParallelの切り替え方

Phase OneとPhase Twoのフットスイッチを約1秒間同時に押すと、SeriesとParallelが切り替わります。

ParallelLEDが3回点滅
SeriesLEDが2回点滅
工場出荷時Series
Phase TwoのRateとDepthを個別に調整

Phase Twoフットスイッチをダブルタップし、2回目を押し続けながらノブを回します。

RatePhase Twoが揺れるスピード
DepthPhase Twoのスイープ幅
FeedbackPhase OneとPhase Twoに共通するFeedback

Stage Toggleの通常設定とAlternate設定を切り替えられる

Oaxa Phaserは、Stage Toggleの設定を変更することで、段数の異なるフェイザーとUni-Vibeを選べます。

通常設定とAlternate設定では、Stage Toggleの上側と下側へ割り当てられる内容が変わります。

種類Oaxaの設定代表モデル
2段フェイザーAlternate設定/下MXR Phase 45
4段フェイザー通常・Alternate設定/中央MXR Phase 90
6段フェイザーAlternate設定/上Mu-Tron Bi-Phase
10段フェイザー通常設定/上MXR Phase 100
Uni-Vibe通常設定/下Shin-ei Uni-Vibe

設定の変更は電源を入れる際、Phase Twoフットスイッチを押し続けると、通常設定とAlternate設定が切り替わります。

設定中央LED
通常設定10段4段Uni-Vibe2回点滅
Alternate設定6段4段2段3回点滅
所長
所長

2段フェイザーはMXR Phase 45やMaxon系、6段フェイザーではMu-Tronがありますね。

Keeley Oaxa Phaserがおすすめの人

  • エフェクトON時に位相が反転しないフェイザーを探している人
  • 1台で多彩なフェイザーサウンド、Uni-Vibe系まで幅広く鳴らしたい人
  • 決まったサウンドを選ぶだけでなく、ノブを調整して好みの揺れ方へ追い込みたい人
  • 特定のヴィンテージ機の完全再現よりも、複数のフェイザーサウンドを使い分けられることを重視する人

Keeley Oaxa Phaserがおすすめしない人

  • 特定のヴィンテージフェイザーと同じ音や操作感だけを求める人
  • 細かな調整はせず、少ないノブでサウンドをすぐに決めたい人
  • 複数のフェイザーサウンドは必要なく、決まった1種類の揺れ方だけを使いたい人
  • フェイザーの段数や接続方法を切り替える機能を必要としない人

位相反転なしで多彩なフェイザーを使い分けられるペダル

Keeley Oaxa Phaserは、位相が反転しないフェイザーを探していた所長の希望に合うペダルでした。

ヴィンテージPhase 90やPhase 100をそのまま再現する機種ではありませんが、ノブとセカンダリー機能を使って好みの音へ調整できます。

フェイザーの段数、Uni-Vibe、2台のフェイザーを組み合わせられるため、1台で鳴らせるサウンドの幅が広いところもOaxaの特徴です。

所長
所長

特定のヴィンテージ機だけを再現するのではなく、いろんなフェイザーサウンドを鳴らしながら細かく音を作りたい人に向いているでしょうね。

コメント

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