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FULLTONE OCD-Geをレビュー!初期OCDのV1.1とV1.2で比較検証

カスタムショップ製のFULLTONE OCD-Geを、実際に弾いてレビューします。

OCD-Geはゲルマニウムダイオードを採用したOCDで、通常モデルとは歪みの質感や弾き心地にも違いがあります。

FULLTONE OCD-Ge
機材提供:Thanks @funkyBlues1980

実際に鳴らすと、太くザラッとした歪みの質感があり、ギターボリュームやピッキングへの反応も良好でした。

さらにOCD-Geについて調べる中で気になったのが、「初期のオリジナルOCD」というキーワードです。

詳しくは後ほど紹介しますが、OCD-GeはOCD V1.4をベースに開発されたモデルです。

しかし所長は当初、「初期のオリジナルOCD」を生産初期のV1.1だと勘違いしてしまいました(笑)

その結果、OCD V1.1をシリアル違いで3台まで試すことに。

FULLTONE OCD V1.1をシリアル違いで比較
機材協力:Thanks @MtasWest , @TakaseTsukamoto

さらに海外で評価の高かったOCD V1.2も用意したため、OCD-GeだけでなくV1.1、V1.2まで実機で弾き比べています。

所長
所長

今回の検証では、エフェクターブック編集長さんから教えていただいた内容も交えながら、各OCDの違いを確認しています。

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OCD-Geはゲルマニウムダイオードを採用したCustom Shopモデル

OCD-GeはFulltone Custom Shopから登場したモデルで、2つのMOSFETに2つのゲルマニウムダイオードを組み合わせています。

FULLTONE OCD-Ge
OCD-Geとはどんなモデルなのか

理想的なゲルマニウムダイオードを大量に見つけその全てを買い占める事が出来た事がきっかけとなり、究極のOCDを製作するに至りました。今回フルトーン・カスタムショップでは、2つのMosfetに加えて2つのゲルマニウムダイオードを使用し、いくつかの回路調整を行うことにより、とても鮮明で、より真空管アンプの様な弾き心地と、広いダイナミックレンジとサスティンで、1つ1つのトーンを際立たせます。

引用元:ミュゼットJAPAN OCD-Ge

今回チェックしたOCD-Geは9V〜18Vで駆動でき、ギターボリュームやピッキングによるゲインコントロールも確認しました。

サウンドはスタンダードモデルよりも歪みの質感にザラツキがあり、ワイルドに歪んでくれます。

以前に使っていたOCD V1.7よりも、所長はOCD-Geのほうが好みでした。

所長
所長

久々にOCDを弾きましたが「おっ!」と思わず、声をあげてしまいました。

OCD-Geのサウンドチェック

ギターはストラトキャスター、アンプはFender 64 Vibroverbを使ってOCD-Geをチェックしました。

Stratocaster & Fender 64Vibroverb
所長
所長

僕の場合、Toneは12時よりも上げ目で使いたいです。

そのほうがギターボリュームを絞った時でも、こもらず芯のあるサウンドが得られるからです。

Driveを下げればクリーンブースターとして使え、LPモードでDriveを上げると図太くワイルドなディストーションサウンドまで鳴らせます。

HPモードではオープンで抜けの良いサウンドになり、手元やピッキングへの反応も変わります。

今回のOCD-Geでは、所長はHPモードで鳴らすのが好みでした。

所長
所長

OCDのHPはハイピーク、LPはローピークを指します。

True BypassとEnhanced Bypassを切り替えられる

OCD-Geは内部DIPスイッチで、True BypassとEnhanced Bypassを切り替えられます。

そこでバイパス方式を変更し、バイパスサウンド、ドライブサウンド、前段へファズを接続した時の挙動を確認しました。

  • バイパスサウンド
  • ドライブサウンド
  • ファズを前段に接続した時のサウンド
OCD-Geのバイパスサウンドとファズを組み合わせた時の挙動をチェック

バッファーはナチュラルなサウンドで、いかにもバッファーといった感じではないのもOCD-Geの特徴に感じました。

所長
所長

このOCD-Geを弾いたことで、OCD熱が再燃しました(笑)

700番台と1900番台のOCD-Geを比較

OCD-Geでもシリアルによって音が変わるのか確認するため、700番台と1900番台の2台を比較しました。

FULLTONE OCD-Ge 1900番台と700番台
左が1900番台、右が700番台のOCD-Ge。基板にも違いが見られました
FULLTONE OCD-Geの基板
OCD-Geは当初、V2.0の基板を流用していたそうです

700番台の個体には、マイク・フラー氏のサインとスターマークが入っています。

マイク・フラー氏のサインが入ったOCD-Ge

では、700番台と1900番台を比較した動画をご覧ください。

OCD-Geの700番台と1900番台を比較

そこまで、大きな差は感じませんでした(笑)

違いとして感じたのは、700番台のほうが高域にややピークのあるカリッとした音で、1900番台のほうが重心の低い音であることです。

この傾向は、後ほど紹介する初期OCDのシリアル違いにも通ずるところがありました。

OCD-Geの開発ベースはOCD V1.4

今回の検証では、エフェクターブック編集長さんとのやり取りから、OCD-GeはV1.1ではなくV1.4をベースにしたモデルであることを確認しました。

OCDには生産時期によって複数の仕様があり、所長もV1.3、V1.4、V1.7を所有していた時期があります。

OCDの主なバージョン
  • V1.1
  • V1.2
  • V1.3
  • V1.4
  • V1.5〜V1.6
  • V1.7
  • V2.0

古いOCDはシリアルナンバーや筐体内部の表記が、バージョンを確認する手掛かりになります。

V1.2頃まではバージョン表記がなくシリアルナンバーが手掛かりになります
FULLTONE OCDの筐体内部
所長
所長

僕もV1.3、V1.4、V1.7と所有していた時期があり、V1.7はライブ等で使用していました。

OCD V1.4のレビューはこちら
OCD V1.7のレビューはこちら

初期型OCD V1.1はOCD-Geとサウンドが異なった

OCD-Geを調べる中で初期型OCDへ興味を持ち、生産初期のV1.1も実際に弾いて比較しました。

最初に用意したのは、2005年製でシリアル2000番台のOCD V1.1です。

FULLTONE OCD V1.1

筐体の印字も後年のOCDとは異なり、ツマミの周辺に矢印状のラインがありません。

V1.4以降ではツマミ周辺に矢印状のラインが入ります
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2005年製FULLTONE OCD V1.1の内部

筐体内部にはV1.7のようなバージョン表記はなく、2005年6月6日のサインが入っています。

OCD-GeとV1.1を弾き比べると、サウンドには明らかな違いがありました。

V1.1はOCD-Geよりも歪みの質感がサラッとしており、タイトでトレブリーに感じました。

OCD V1.1のサウンドと9V/18V駆動をチェック

ギターボリュームを絞った時にも芯が残る印象は、それまで所長が弾いてきたOCDとは違うものでした。

OCD V1.1もシリアル違いで比較

エフェクターブック編集長さんからV1.1もシリアルによって音が違うと聞き、さらに個体を用意しました。

所長
所長

そんなこと言われたら、気になりますやん…

まずは友人からシリアル3000番台の個体を借り、2000番台と比較しました。

FULLTONE OCD V1.1 シリアル3000番台
OCD V1.1の2000番台と3000番台を比較

かなり近いですが、少し違います。

さらにシリアル900番台の個体を海外から取り寄せ、3台のV1.1をチェックしました。

FULLTONE OCD V1.1 シリアル900番台
OCD V1.1におけるシリアルナンバーによるサウンドの違い

900番台は他のシリアルよりもトレブリーでタイトなサウンドで、どことなく透明感があるように感じました。

3000番台はV1.2に近く、中域に厚みがある方向へ寄っていく傾向が見られました。

V1.1は国内ではほとんど見かけませんがメルカリやReverb.comで見つかります
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OCD V1.2はV1.1よりもミッドレンジに違いがあった

海外のWebサイトでOCDについて調べる中でV1.2の評価が気になり、実際に個体を手に入れて比較しました。

FULLTONE OCD V1.2
FULLTONE OCD V1.2

V1.2はV1.1からボリュームポットの値が100Kから500Kへ変更されたと聞いていましたが、実際に比較するとサウンドにも違いがありました。

OCD V1.1の900番台とV1.2を比較

V1.2はV1.1よりもミッドレンジにややピークがあり、ロックなサウンドで少しファットに感じました。

V1.1は前述した通りトレブリーで、どこか透明感のある抜けの良いサウンドに感じました。

OCD V1.1の3000番台とV1.2を比較

続いて、V1.2により近い印象だったシリアル3000番台のV1.1と比較しました。

900番台と比べると、3000番台のV1.1はV1.2へ少し近づいたように感じます。

今回弾いた個体では、生産初期から後年になるにつれてミッドが出る方向へ変化する傾向を感じました。

V1.2もメルカリやReverb.comで見つかる場合があります
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V1.1とV1.2はギターボリュームを絞っても音がこもりにくかった

V1.1とV1.2は、ギターボリュームを絞った時も音がこもりにくい点が印象に残りました。

V1.2はV1.1よりもギターボリュームを絞った時の高域がややマイルドで、少しこもって聴こえる印象はありました。

それでも所長の記憶では、V1.3以降のOCDよりもこもる印象はありませんでした。

V1.2はTONEを上げることで、太さを保ちながらエッジの効いたサウンドも鳴らせます。

所長
所長

アンプサウンドを活かした音作りなら、V1.1を使いたくなりました。

手持ちのVibroverbで鳴らす場合もV1.1が好みです。

スタジオやライブハウスの置きアンプで鳴らすなら、V1.2を使いたいですね。

また、V1.2ならシングルコイル系、V1.1ならハムバッカー系のギターで鳴らしたいと感じました。

OCD-GeとOCD V1.2を実機で比較

OCD-Geとサウンドが近いのはV1.2ではないかと考え、実際に弾き比べました。

所長
所長

本来比較するのであればV1.4ですが、今回は用意できませんでした。

OCD-GeとOCD V1.2を比較

所長には、OCD-GeとV1.2はまったく別のサウンドに聴こえました。

OCD-Geはザラッとした質感の歪みで、野太いサウンドに感じました。

所長はOCD-GeをHPモードで鳴らすのが好みでした。

抜けの良さでは、V1.2のサウンドが好みでした。

所長
所長

OCD-Geは手持ちのアンプでも試しましたが、それぞれの環境でもOCD-Geのサウンドキャラクターを感じられました。

OCD-Geは9Vと18Vでサウンドが変わる

OCD-GeとOCD V1.1は、9Vだけでなく18Vでも実際に鳴らして比較しました。

所長の実演では、18V駆動にすると9Vよりも歪み感が減り、ダイレクトでオープンなサウンドに変化しました。

OCD-Geを9Vと18Vで比較
OCD V1.1も9Vと18Vで比較
所長
所長

12Vぐらいで駆動させると、9Vと18Vの中間のようなサウンドで、僕は12Vで鳴らすのも好きでした。

OCDと関連するオーバードライブも実機で弾き比べた

今回の検証ではエフェクターブック編集長さんから提案をいただき、OCDと関連する機種も実際に弾き比べました。

  • Voodoo Lab Overdrive
  • DOD 250 Overdrive/Preamp
  • MXR Distortion+
Voodoo Lab OverdriveとDOD 250

MXR Distortion+は、友人から1974年製BUDBOX期の個体を借りました。

1974年製MXR Distortion+ BUDBOX

比較したのは以下の5機種です。

  • Voodoo Lab Overdrive
  • DOD 250 Overdrive/Preamp(80年代)
  • FULLTONE OCD V1.1(シリアル900番台)
  • FULLTONE OCD-Ge
  • MXR Distortion+(1974年製 BUDBOX)
OCDと関連する5機種を実機で比較

実際に比較すると、所長はDOD 250とOCD V1.1、Distortion+とOCD-Geに雰囲気の近さを感じました。

DOD 250と今回のOCD V1.1はシリコンダイオード、Distortion+とOCD-Geはゲルマニウムダイオードを使っています。

この比較をきっかけに、所長は古いDOD 250も手に入れました。

所長
所長

こちらの比較については、エフェクターブックVOL.54のコラムにも書いています。

OCD-Geはザラつきのある太いサウンドが欲しい人に試してほしい

OCD-Geを実際に弾いて印象に残ったのは、スタンダードなOCDよりもザラつきがあり、太くワイルドに歪むサウンドです。

所長はHPモードで鳴らした時のサウンドが好みで、ギターボリュームを絞った時にも芯を残しやすく感じました。

9Vと18Vでも違いがあり、18Vでは歪み感が減り、よりダイレクトでオープンな方向へ変化します。

初期型OCDのV1.1やV1.2とも弾き比べましたが、OCD-Geはそれぞれとは異なるサウンドでした。

通常のOCDとは違うザラつきや太さを求めるなら、一度試してほしいモデルです。

所長
所長

情報を教えてくださったエフェクターブック編集長さん、機材を貸してくれた友人たち、ありがとうございました!

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