ロータリースピーカーを再現したペダル、Strymon Lex V2をレビューします。

Lexは、Strymonが手がけるロータリースピーカー系のモジュレーションペダルです。
少し前に友人から借りたV1をチェックしており、V2との違いも気になっていました。
今回はStrymon JapanさんからLex V2をお借りし、各つまみやスイッチを操作しながら音の変化を確認しました。
実際に弾いてみると、ロータリースピーカーらしい独特のうねりと、V2ならではの細かな音作りが印象的でした。

ギターはTelecaster、アンプはQuilter Aviatorで確認しました。
| ブランド | Strymon |
| モデル名 | Lex V2 |
| 種類 | ロータリースピーカーシミュレーター |
| 主なコントロール | SPEED、MIC DISTANCE、PREAMP DRIVE、VOLUME、HORN LEVEL、DRY |
| 主なスイッチ | RAMP、MIC、CAB DIRECTION |
| フットスイッチ | SLOW/FAST、ON |
| VOLUME | エフェクトON時に±6dBのブースト/カット |
| DRY | ドライ音を最大50:50までブレンド |
| バイパス | トゥルーバイパス/バッファードバイパスを選択可能 |
| ギター | Telecaster |
| アンプ | Quilter Aviator |
| 確認した内容 | SLOW/FAST、RAMP、MIC、SPEED、MIC DISTANCE、HORN LEVEL、PREAMP DRIVE、VOLUME、DRY |
| 比較したモデル | Strymon Lex V1 |
| 機材協力 | Strymon Japan |
- Strymon Lex V2はロータリースピーカーを再現したペダル
- SLOWとFASTで揺れのスピードを切り替えられる
- RAMPでスピード変化の速さを調整できる
- MICスイッチでFRONTとREARの音が変わる
- MIC DISTANCEはエフェクトのかかり方に影響する
- HORN LEVELで高域の出方を調整できる
- PREAMP DRIVEは少し歪みを足せる
- VOLUMEはON時の音量を調整できる
- DRYを足すと音がぼやけにくい
- Lex V1は温かみがあり、Lex V2はクリアで扱いやすい
- Lex V2はバッファードバイパスも選べる
- Strymon Lex V2がおすすめの人
- Strymon Lex V2をおすすめしない人
- Strymon Lex V2は細かく音作りできるロータリースピーカーペダル
Strymon Lex V2はロータリースピーカーを再現したペダル
Strymon Lex V2は、ロータリースピーカーのサウンドをコンパクトなペダルで再現したモデルです。
ロータリースピーカーは、内部のスピーカーやホーンを回転させて独特の揺れを作る昔ながらの機材です。
実物は大きな箱のような機材で、ギター用ペダルとしては扱いにくいサイズです。
Lex V2は、ロータリースピーカー特有のうねりやスピード変化をペダルサイズで扱えます。
フェイザーでもコーラスでもない揺れ方で、音のうねり方に独特の魅力があります。

Phase 90でスピードを遅くした揺れとも、少し違う独特なうねり方です。
SLOWとFASTで揺れのスピードを切り替えられる
Lex V2は、左フットスイッチでSLOWとFASTを切り替えられます。
LEDの点滅が速い時はFAST、点滅が遅い時はSLOWの状態です。
SLOWからFASTへ切り替えた時も、急に変わるのではなく、徐々にスピードが変化します。
ロータリースピーカーらしい加速や減速の感じを、フットスイッチで再現できる点が面白いところです。
SPEEDつまみは、SLOWとFASTで個別に設定できます。

FAST時にSPEEDを回すとFAST側の速度、SLOW時にSPEEDを回すとSLOW側の速度を設定する仕様です。
RAMPでスピード変化の速さを調整できる
RAMPスイッチでは、SLOWとFASTを切り替えた時のスピード変化を調整できます。

RAMPをSLOW側にすると、回転スピードの変化が緩やかになります。
RAMPをFAST側にすると、SLOWからFASTへの変化が速くなります。
切り替えた瞬間の加速感や減速感まで調整できるため、ロータリースピーカーらしい動きを作りやすいです。
スピードだけでなく、スピードが変わっていく加減まで設定できる点はLexの魅力です。
MICスイッチでFRONTとREARの音が変わる
MICスイッチでは、マイクを前から当てるか、後ろから当てるかの違いを選べます。
FRONTにすると、少し甘い音に感じました。
REARにすると、音の芯が出る印象でした。
同じ設定でもMICを切り替えるだけで、音色の方向性は分かりやすく変わります。
柔らかい方向へ寄せたい時はFRONT、芯を出したい時はREARが使いやすい印象です。
MIC DISTANCEはエフェクトのかかり方に影響する
MIC DISTANCEは、マイクの距離感をシミュレートするつまみです。
帯域を大きく変えるというより、エフェクトのかかり方を調整する印象でした。
左側へ回すと、エフェクトのかかりが少し強くなるように感じます。
FRONTで甘めの音にした後、MIC DISTANCEを触ると太くエグいかかり方にも寄せられます。
つまみの位置によって、グワッとエフェクトのかかり方が変わるポイントもありました。
HORN LEVELで高域の出方を調整できる
HORN LEVELは、高域の出方を調整するつまみです。
つまみを動かすと、高域の出方が分かりやすく変わります。
MICのFRONTとREAR、MIC DISTANCE、HORN LEVELを組み合わせると、音の方向性を細かく作れます。
FRONTで甘めの音にした状態から、HORN LEVELを少し上げると音の芯を足しやすいです。
ロータリースピーカーの揺れ方だけでなく、帯域や音の輪郭まで調整できる点がV2らしい部分です。
PREAMP DRIVEは少し歪みを足せる
PREAMP DRIVEは、右に回すほど軽い歪みを足せるつまみです。
左に回し切った状態から右に回し切っても、激しく歪むタイプではありません。
歪み方としては、ほんの少しオーバードライブサウンドになる程度でした。

温かみのあるサウンドを足すつまみとして、PREAMP DRIVEを使うイメージですね。
VOLUMEはON時の音量を調整できる
VOLUMEは、エフェクトON時の音量を調整するつまみです。
12時がユニティ付近で、エフェクトON/OFF時の音量差を整える基準になります。
右に回すと最大6dBのブースト、左に回すと6dBのカットです。
試奏ではPREAMP DRIVEを12時にしていたため、エフェクトON時に少し音量が上がるように感じました。
VOLUMEを少し下げると、ONにした時の音量をバイパス音に近づけられました。
DRYを足すと音がぼやけにくい
DRYは、エフェクト音にドライ音を混ぜるためのつまみです。
左に回し切るとドライ音は最小、右に回し切るとドライ音とエフェクト音が50対50になります。
DRYを足すと、ロータリースピーカーの揺れは残しながら、元の音も聞こえやすくなります。
DRYがゼロの状態よりも、一音一音の鳴り方とエフェクトのかかり方を両方つかみやすい印象です。
少し歪ませて使う場合は、DRYを少し足した方が音がにじみにくく感じました。

エフェクト感をしっかり出すならDRY最小、原音感や音の輪郭を出したければ、DRYを足す使い方が良さそうです。
Lex V1は温かみがあり、Lex V2はクリアで扱いやすい
Lex V1とLex V2は、どちらもLexらしいロータリースピーカーサウンドです。
V1の方が、温かみのある音に感じました。

V2はV1より少しクリアで、エフェクトのかかり具合も調整しやすくなっています。
V1とV2、どちらを選ぶかは好みですが、使い勝手ではV2の方が扱いやすいです。
V1はつまみが4つで、細かい設定は裏モードを使う必要があります。
V2は多くのつまみが表に出ているため、鳴らしながらセッティングできるのはメリットです。
Lex V2はバッファードバイパスも選べる
Lex V1は、トゥルーバイパス仕様です。
Lex V2もトゥルーバイパスに対応しており、加えてバッファードバイパスも選べます。
バイパス設定を選べる点も、V2で使い勝手が広がった部分です。
音作りの幅を考えると、V2はV1より細かく調整できるモデルです。
V2も電源投入時の操作などで触れる裏モードがあり、ロータリースピーカーサウンドを追い込めます。
Strymon Lex V2がおすすめの人
- ロータリースピーカー系の揺れが好きな人
- フェイザーやコーラスとは違う揺れ方を試したい人
- 音色を細かく作りたい人
- DRYを混ぜて、原音感や音の輪郭を残しながらエフェクトをかけたい人
- V1より操作しやすいLexを使いたい人
Strymon Lex V2をおすすめしない人
- シンプルなコーラスだけを探している人
- ロータリースピーカー特有のうねりが不要な人
- 細かい音作りより、つまみの少なさを優先したい人
- V1の温かみが好みで、操作性よりV1の音色を優先したい人
Strymon Lex V2は細かく音作りできるロータリースピーカーペダル
Strymon Lex V2は、ロータリースピーカーサウンドを細かく設定できるペダルです。
筐体にあるつまみやミニスイッチだけでも、音の変化を確認しながら音作りできます。
ロータリースピーカー系のペダルを探している人なら、末永く楽しめるでしょうね。

ロータリースピーカーサウンドが気になっている人は、まず12時の位置から少しずつ触ってみると分かりやすいですよ。










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