ラムズヘッドクローンエフェクターの新解釈!Mythos Pedals Positronをレビュー

ラムズヘッドクローン、ビッグマフ系エフェクターのMythos Pedals Positronをレビューします。

Mythos Pedals Positron
Mythos Pedals Positron

以前、期間限定で販売されていたPositron Colliderをレギュラーモデル化したペダルです。

Mythos Pedals Positron Collider Demo
Positron Collider – Mythos Pedals

今回のMythos Pedals Positronはメーカー説明によると、Ram’s HeadとColorsound Supa Tonebenderを元に独自のチューニングが施されたニコイチペダルとのこと。

Positronは、Ram’s Headファズの回路に基づいていますが、シングルトーンサーキットの代わりにTrebleとBassコントロールを搭載し、クラシックなRam’s Headトーンはもちろん、お好みに合わせてトーンを幅広く調整することができます。拡張されたトーン回路に加えて、LOUDスイッチも搭載されています。このスイッチは、Ram’s HeadのクリッピングをColorsound Supa Tonebenderから派生したモディファイドボイシングに変更します。

引用元:宮地楽器

往年のサウンドもカバーしつつ、トレブルとベースを追加することで、ブラッシュアップされたモデルということで楽しみなペダルでした。

所長
所長

とはいえ、初めて見た時はルックスからはビッグマフ系エフェクターとわかりませんでした…笑

4つのツマミとミニスイッチで2つのサウンドキャラクターを選択できる

Mythos Pedals Positron、パッと見た時は各ツマミの意味がわかりません…笑

4つツマミの意味、効果は以下のとおりです。

  • FOCUS:Volume調整
  • INTENSIFY:Gain調整
  • ▲表記:Treble
  • ▼表記:Bass

さらに真ん中にはミニスイッチが一つ、2種類のサウンドを選択できます。

ミニスイッチは上でRam’s Headモード、LOUD!と書かれた下のポジションでColorsound Supa Tonebenderモードです。

トレブル、ベースのイコライザーがあるおかげもあり、単なるラムズヘッドクローンエフェクターで終わらないあたりがMythos Pedalsらしい。

セッティング自体はそこまで難しくなく、FOCUS以外のツマミは12時で鳴らしてみるとよいです。

FOCUS(Volume)はLOUD!モードで音量もかなり大きくなるため、左に回し切った状態から上げていきましょう。

電源は外部電源でセンターマイス9Vのみ、電池は使えません。

所長
所長

では、肝心のサウンドについてレビューしていきます!

音作りのがしやすく抜けの良いサウンドが得られるビッグマフ系エフェクター

Mythos Pedals Positron、ビッグマフ系エフェクターとして考えると、音作りしやすいペダルです。

ラムズヘッドモードなら基本、12時の位置でも良い感じに鳴ってくれます。

Mythos Pedalsの公式動画ではクランチさせたアンプと組み合わせて鳴らしています。
Mythos Pedals Positron Fuzz Demo
Mythos Pedals – YouTube

トレブルとベースのツマミは12時の位置でも問題ありませんが、より厚みのあるビッグマフらしいサウンドならベースを、エッジの効いた抜けの良いサウンドがほしければトレブルを上げる。

あとはINTENSIFYとFOCUSでゲイン量と音量を調整しつつ、お好みのポイントを探るだけです。

以下、研究所の動画では各ツマミ、ミニスイッチを切り替えつつチェックしています。
Mythos Pedals Positron マフ系ペダルの新解釈!Rams HeadとSupa Tonebenderの2in1エフェクターをレビュー
Mythos Pedals Positron 動画レビュー – 魔法の箱研究所

所長の場合はガッツリ歪ませて使うだけでなく、オーバードライブ的に使うのもアリだと感じました。

所長
所長

INTENSIFYが12時ぐらいの位置で、シングルコイルギターならギターボリュームを絞れば、クランチサウンドも鳴らせます。

ラムズヘッドクローンとしてはどうか、所長的にはドンズバヴィンテージサウンドの再現は難しいと感じたのが正直なところです。

所長も友人からヴィンテージEHX Ram’s Headを借りてチェックした記憶からしても、Positronは輪郭のあるしっかりした音が鳴る印象でした。

EHX 70s Vintage Big Muff Pi Ram's Head(ビンテージラムズヘッド) – DEMO 【魔法の箱研究所】
70s EHX Ram’s Head Vintage Pedal Review – 魔法の箱研究所

ただしPositronのほうがノイズは格段に少ないですし、トゥルーバイパス仕様で音痩せもなし、幅広い音作りができるためクローンとしてのクオリティーは気にならなかったです。

では、LOUD!モードのColorsound Supa Tonebenderはどうかというと、所長も弾いたことがありません…

Colorsound Supa Tonebender (1973)
Colorsound Supa Tonebender (1973) – Benoit M

Positron自体、ドンズバでSupa Tonebenderのサウンドを狙っているわけではないため、比較するべきではないですが、やはり独自の解釈で再構築したファズペダルと考えたほうがよいでしょう。

LOUD!モードでは音量(アウトプットレベル)自体もヴィンテージペダルとは違い、かなり大きいですし、オープンな鳴り方がすると感じました。

そのため、INTENSIFY(Gain)を下げてFOCUS(Volume)を上げることで、アウトプットレベルの高さを活かしてブースターとしても使えます。

INTENSIFY(Gain)を上げていくと、ファズらしい毛羽立ち感もでてくるため、一台で多彩な音作りができるペダルでした。

単体使用でも抜けの良いサウンドが作れる!他の歪みエフェクターと組み合わせても良し

ビッグマフ系のファズといえば、単体だとアンサンブルの中で抜けが悪いと感じる場合もありますが、このPositronは単体使用でも抜けの良いサウンドが作れます。

一般的なビッグマフ系エフェクターとは違い、トーンコントロールがトレブル、ベースで調整できるためです。

もちろん、他の歪みエフェクターと組みあわせて鳴らすこともできます。

先日レビューしたDesign-A-Driveと一緒に鳴らした動画です
Great Eastern FX Design-A-Drive & Mythos Pedals Positron
所長
所長

他にもBOSS BD-2、所長が愛用しているBlues Powerも大丈夫でした!

弾いた感じだと後段にPositronを繋ぎ、トレブルとベースを調整してあげれば、大抵のペダルは大丈夫な印象を持ちました。

一台で完結するペダルは他にもありますが、音作りの幅広さで考えるとPositronは選択肢に入れてほしいですね。

まとめ!ビッグマフ系サウンドはもちろん多彩な音作りがエフェクター

Positronの魅力はビッグマフ系サウンド以外にも多彩なサウンドが鳴らせること、トレブルとベースのイコライザーが秀逸であるため、好みのサウンドが探りやすいことです。

ファズペダルとして使うも良し、ラムズヘッドもそうですがローゲインで鳴らせます。

LOUD!モードは使い方次第でブースターエフェクターとして使えるなど、用途は様々です。

Mythos Pedalsは先日レビューしたCESTUS Treble Boosterもそうですが、プレイヤーサイドに立ったペダルを作っている印象を受けますね。

所長
所長

Mythos Pedalsのペダルは出音も総じてカッコいいため、所長としてはおすすめしたいエフェクターブランドです!

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#positron #ramshead #ラムズヘッドクローン

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この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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