「Menatone The PIG」レビュー!Marshall Major 200Wアンプサウンドを再現したエフェクター

Menatone The PIG
Menatone The PIG

このモデルはマーシャル系、
ミック・ロンソンが使用する「PIG」の愛称で知られる、
「Marshall Major 200W」のアンプのサウンドを再現したモデルとのこと。

The MARSHALL 200 aka 'The Pig'

何でもかなり珍しいアンプらしく、
いわゆる「Major」とは別モノみたいですね。

このペダル自身も「Manatone」の中でも、
カスタムショップラインの製品で台数限定で作られたそうですね。

ペダルレビュー

回路はディスクリート、

menatone-the-pig_kiban

カスタムショップ製のためか、
「Point to Point」で作られてますね^^

コントロールは4つ、
「Treble」「Bass」「Power Gain」「Volume」です。

menatone-the-pig-eq

ただこの「PIG」、
各コントロールが表記のままに効く、
というわけではないんです^^;

実は参考にした元アンプの回路、
アクティブ回路そのままに再現しているからだそう。

要するにパワーゲインだけでなく、
トレブル、ベースを上げても歪みます。

なので、各ツマミで強調される、
帯域と歪みのバランスを取りながら、
音決めしていくタイプのペダルですね。

ちなみにパワーゲインは、
単に歪みが増すだけでなく、
中域のプッシュ感をコントロールできます。

またベース、パワーゲインで、
飽和感も調整できますが上げても、
バイト感を大きく損ねにくいのも特徴です。

サウンドレビュー

マーシャル系でも、
ヴィンテージマーシャル系サウンド、
どちらかといえば、かなり癖のある音です^^;

確かにマーシャルアンプ、
ハムバッカーギターで弾くと、
ミックロンソン風なサウンドは再現できそうだなと^^

Menatone Custom PiG Pedal

出音のニュアンスとしては、

「基本、飽和感はあって、
頭打つ感じはあるのに、音が破綻しない」

そんなイメージでしたね。

ザラツキのある高域に、
ブリンッと鳴る中高域に扱いにくい音(笑)

このニュアンスが、
アンプっぽさを再現しているなぁと。

またこれは同ブランド、
ヴィンテージマーシャル系、
「KOB」と比較しても強調されていると感じました。

menatone-the-pig_and_kor

あとパワー管で歪ませているな、
というニュアンスも得られたのも、
よりアンプっぽい音に感じた理由かもしれませんね。

ゲインレンジは広いがかなり曲者

ゲインレンジ自体はクリーンから、
ディストーションまでカバーします。

ただ、ゲインを下げるには、
「Treble」「Bass」も下げる必要があるため、
サウンドキャラクターも変わるんですよね。

一般的な歪みペダルに比べると、
使いにくいかなと^^;

なので、僕が使うなら、
ギターボリュームを下げた時、
綺麗にクリーンが鳴る程度まで、
ゲインを上げて使いますね^^

またギターボリュームへの追従性、
結構高く、絞った時も音はこもりにくいペダルでしたね。

ちなみにJC-120に繋げると、
ちょっとファジーに歪みましたね。
好みは分かれそうですが、ぼくは結構好きでした^^

シリアル5番違いの「PIG」も手に入れてみました

音が気に入ったので今回、
僕も海外から買ってみました^^

menatone-the-pig_my-gear

シリアルは僕のものが5番違い、
後に作られたものでした。

…で、同じ音かと思い弾いてみたところ、

結構ちがうぞ…と^^;

歪みの質感は似ていますが、
帯域、EQの効きがかなり違います。

Menatone The PIG | Sound Check【魔法の箱研究所】
所長
所長

右が@bc183lさん、左が僕のです

ざっくりいうと、
bc183lさんのほうが高域寄り、
僕のが中低域寄りでムッチリした音。

…で、これは個体差かな?
と思っていましたが友人ビルダー、
@chickensoboroさんに見てもらったところ、
「トランジスタの足に繋がっている抵抗の値が違うよ」と^^;

コンデンサーなども違いますが、

menatone-the-pig_kiban_hikaku

↑写真の赤丸部分の抵抗値が、
bc183lさんのは「2.2k」、
僕のは「1.5k」とのことで、
この値が小さいほうが増幅率が大きくなるそう。

この違いが出音にどう影響するのかというと、
僕の個体のほうが低域がよく出るとのこと。

確かに…僕自身が感じ取った、
出音の違いに近いなと。

なので、違いは個体差でなく、
基板そのものが同じではない…と^^;

しかしシリアル5番違いなのに、
この仕様変更…。

より「PIG」アンプに寄せるためか…
もしくはショップオーダーのカスタムメイドか…

実際のところどうなのかは…謎ですね^^;

まとめ

手持ちのマーシャル系ペダルの中でも、
古いマーシャルサウンドの再現性は高いかと^^

またアンプシミュレートしていると、
謳っているだけあり、プリアンプとして使うのがハマるかと。

ただできれば…
マーシャルアンプに繋いだほうが、
本領発揮できると感じました^^;

あとメナトーンのペダルって、
どこかエフェクターっぽさがあるのですが、
この「The Pig」に関してはアンプっぽい挙動をしましたね。

国内にはほとんど入ってきていませんが、
個人的には一風変わったマーシャル系ということで、
是非触ってみてほしい一台です^^

…で、ひょっとすると限定生産ではなく、
レギュラー化しているかもです。

気になる方はチェックしてみてください^^

サウンドハウス

管理・運営者
この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

efmaniaをフォローする
魔法の箱研究所 YouTubeチャンネル

当サイトでレビューし切れていない機材も、YouTubeに動画レビューとして随時アップしています!

是非、チャンネル登録をお願いいたします(^^)/

Distortion
シェアする

コメント