今回は、GAMECHANGER AUDIO PLASMA PEDALをレビューします。

PLASMA PEDALは、キセノン管内で発生する高電圧の放電を使って、歪みを作るエフェクターです。
発表された当時から気になっていたモデルで、実機を試す機会があったため、各コントロールとサウンドをチェックしました。

キセノン管とプラズマ放電という仕組みを知って、発表された当時から、めちゃくちゃ気になっていたペダルです。
| 発売 | 2018年 |
| 歪みの方式 | キセノン管内の高電圧放電 |
| 内部で変換する電圧 | 最大3,500V |
| コントロール | BLEND / VOLTAGE / VOLUME / LOW FREQ / HIGH FREQ |
| CLEAN EQ | ドライ信号にもEQを効かせるか切り替え |
| 電源 | 9V DC センターマイナス / 250mA以上 |
| 電池 | 使用不可 |
| 入力 | 1/4インチ アンバランスTS |
| 入力インピーダンス | 1MΩ |
| 最大入力レベル | 7Vpp(+10dBu) |
| 出力 | 1/4インチ アンバランスTS |
| 出力インピーダンス | 100Ω |
| 最大出力レベル | 7Vpp(+10dBu) |
| 周波数特性 | 20Hz〜22kHz |
| LOW FREQ | ±9dB / 600Hz |
| HIGH FREQ | ±10dB / 1.5kHz |
| 電源 | 9V DC センターマイナス / 250mA以上 |
| サイズ | 148 × 96 × 70mm |
| 重量 | 840g |
PLASMA PEDALはキセノン管の放電で歪みを作る
PLASMA PEDALは、一般的なLEDやトランジスタなどによるクリッピングではなく、高電圧の放電を使って歪みを作ります。
入力された楽器の信号は、内部で最大3,500Vまで高電圧化され、キセノンガスを封入した放電管へ送られます。
演奏に合わせて電極間で放電が起こり、正面から見える青いイナズマは、実際に発生している放電です。
発生した放電は、アナログのオーディオ信号へ戻され、PLASMA PEDALの歪みとして出力されます。
PLASMA Pedalは、キセノン管内に発生する高電圧のプラズマ放電を通じて、楽器のライブ信号を変化させます。 本質的に、これは電光そのものを演奏するということであり、楽器によって発生した放電は、瞬時にアナログのオーディオ信号に再変換され、素早いレスポンスと、溢れるほどのユニークなキャラクターを備えた、極端なまでのヘビーなディストーションを生み出す
PLASMA Pedal | Media Integration, Inc.
BLENDとVOLTAGEで歪み方をコントロールできる
PLASMA PEDALには5つのツマミがあり、特にサウンドの変化が分かりやすいのが、BLENDとVOLTAGEです。

VOLTAGEで放電のしきい値を調整する
VOLTAGEは、キセノン管内で放電が起こる、入力信号のしきい値を調整するツマミです。
VOLTAGEを左へ回していくと、弱い入力では放電しにくくなり、ゲート感が強くなります。
優しく弾いてブツブツと音を途切れさせたり、設定を上げて、サステインを残したりできます。
BLENDで原音とPLASMAの歪みを組み合わせる
BLENDは、入力したドライ信号と、PLASMAの歪みを組み合わせるツマミです。
左へ回し切るとPLASMAの歪みは加わらず、右へ回すほど、PLASMA側の歪みが増えていきます。
BLENDを左へ回し切り、VOLUMEを上げると、クリーンブーストとしても使えます。
所長はBLENDをMAX、VOLTAGEを1時あたりに設定し、弾き方でゲート感をコントロールする使い方が好みでした。
LOW FREQ・HIGH FREQとCLEAN EQ
LOW FREQは600Hzを基準に±9dB、HIGH FREQは1.5kHzを基準に±10dBの範囲で、サウンドを調整できます。
背面のCLEAN EQをONにすると、BLENDで組み合わせたドライ信号にも、LOW FREQとHIGH FREQが効きます。

所長はCLEAN EQをOFFにしたほうが、PLASMA PEDALのキャラクターが出る感じがして、好みでした。
電源は9V DCセンターマイナス・250mA以上
PLASMA PEDALは電池に対応しておらず、9V DCセンターマイナス、250mA以上の外部電源を使用します。

所長は充電式のElectro-Harmonix Power Tankでも試しましたが、ピッキングした時に、Power Tank側のインジケーターが点滅しました。
ブチブチとしたゲート感を持つファジーなディストーション
実際に弾くと、ブチブチと音が途切れるゲート感があり、ファズ寄りのディストーションサウンドに感じました。
ほかに似たペダルを思い浮かべにくく、放電の反応まで含めて、独特な音に感じます。
サウンドチェックでは、Fender Stratocasterを使い、Roland JC-40で鳴らしました。
特に好みだったのが、ミュートやブラッシングを入れた時の音の切れ方と、そこから残る余韻です。
そのタイミングに合わせて放電も反応し、音と一緒に、キセノン管のイナズマも変化します。
動画冒頭の「ブブブ…」という音は、ストラトでアーミングした振動を拾い、ゲートが反応した時の音です。
ゲートがかかるとサステインが短そうに見えますが、VOLTAGEの設定によっては、サステインを残した状態でも使えます。
所長はFuzz Factoryでも同じような挙動を狙いますが、PLASMA PEDALのほうが、圧倒的に狙ったサウンドを出しやすく感じました。
ギターのボリュームを絞るとゲート感が強くなる
ギター側のボリュームを絞っても、一般的なファズのように、クリーンサウンドへ変化する使い方にはなりませんでした。
セッティングにもよりますが、ギターのボリュームを絞ると入力が小さくなり、ゲート感が強くなります。
VOLTAGEだけでなく、ギターのボリュームやピッキングでも、放電の反応を変えられます。
ギター以外の楽器にも使える
PLASMA PEDALは、ギターだけでなく、ベースやシンセサイザーなどにも使用できます。
放電の反応そのものを演奏に使えるPLASMA PEDAL
PLASMA PEDALの面白さは、正面でイナズマが見えることだけではなく、入力に対する放電の反応が、そのまま音に返ってくることです。
ミュートやブラッシング、アーミングした時の振動まで反応するため、弾き方によってゲートのかかり方も変わります。
所長は、弾いているうちに思わぬフレーズが出てくる感覚があり、時間を忘れて弾いてしまいました。
見た目のインパクトだけで終わらず、放電の反応まで演奏へ取り込めることが、PLASMA PEDALを弾いて面白かった部分です。









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