「Bixonic Expandora」ビリー・ギボンズも愛用したOD/DSエフェクターをレビュー

「Bixonic Expandora(ビクソニック エクスパンドラ)」をレビューします!

Bixonic Expandora

90年代に登場したシャケ缶エフェクターと呼ばれ、
海外での評価が非常に高いペダルです^^

写真の「Power Up」のシールは友人が貼ったものでして、
実際には、こんなシールは貼られていません(笑)

この「Bixonic Expandora」も間違いなく、
名機の一つといえるのではないでしょうか。

ZZ TOPのビリー・ギボンズ氏他、著名なギタリストが愛用したこのペダル、
最近再販されたものは「US製」だったと思いますが、実は国産ペダルなんですよね。

僕も好きで使っていた時期もありましたし、今でもたまに使うことがあります^^

ちなみに今回レビューするのは、
比較的、初期のもの(※)ですが、評価が高いのもこの時期のものです^^

※本当の初期型は別に存在します

サウンドレビュー

コントロールは一般的な、
「Gain」「Tone」「Level」、 特に迷うことはないはず。

基本的な歪みの質感としては、
どちらかといえばジャリッとした高域と、
タイトなサウンドで抜けの良さが特徴的ですね。

「クッ」と喰いつく感じがあるので、
人によっては耳に痛いサウンドになるかも^^;

ただその場合は「Tone」を
12時以前にセッティングすれば解消できます。

「Gain」はゲインレンジを調整するわけですが、
歪みの深さは「モード」によって変わります。

各歪みモードについて

歪みのモードは、

  • クランチ
  • オーバードライブ
  • ディストーション

この3タイプが選べるほか、
シークレットモードとしてファズサウンドも鳴らせます!

文字が消えかかっていますが^^;

左から「ディストーション」、
「オーバードライブ」「クランチ」です。

各モードは、
筐体内部にあるDIPスイッチで切り替え可能、

Bixonic EXP-2000 Expandora

ちなみにこの状態だと、
「クランチ」モードを選択している状態です^^

各モードのサウンドですが、

「クランチ」サウンド

エッジの効いたザラツキあるクランチサウンド

Bixonic Expandora – Crunch Mode
「オーバードライブ」サウンド

ウォームなオーバドライブサウンド

Bixonic Expandora – Overdrive Mode
「ディストーション」サウンド

太さ・バイト感のあるディストーションサウンド

Bixonic Expandora Distortion Mode | Sound Check【魔法の箱研究所】

といった感じでしょうか^^

ただし、最大ゲインが得られる、
「ディストーション」モードでも、
ハイゲインの域までは歪みませんね。

僕はどのモードも好きでしたが、
「クランチ」モードはよく使っていました。

シークレットモードのファズサウンドについて

所長
所長

このエクスパンドラ、実は…シークレットモード、「ファズ」モードがあるんです!

ファズはとにかく太い、
減衰音がブチッと切れるような独特な音です。

フルゲインにするとかなり暴れます
Bixonic Expandora Fuzz Mode Full Gain | Sound Check【魔法の箱研究所】
ややゲインを下げたセッティングのほうが良いかも
Bixonic Expandora Fuzz Mode | Sound Check【魔法の箱研究所】

…で、ギターVOLを絞ると、
ブチブチとした音にもなります。

ちなみにこのファズモードは、
内部DIPスイッチを両方OFFにします。

確か説明書の注意書きに、
「壊れるからやめて」みたいなことが書かれていましたね^^;

勇気のあった人だけ、
このファズサウンドを体験できたのかも(笑)

とにかく、どのモードも捨て音がない、
今でも十分に使える、魅力的なペダルですね^^

所長
所長

ちなみにブースターとしても使えますが、ちょっとノイズが多いため、ノイズが気になる人もいるかもです^^;

ギターボリュームへの追従性について

「ディストーション」モードでも、
クリーントーンまでゲインコントロールは可能です^^

ハリ感のあるクリーンではなく、
ちょっと箱モノギターみたいなニュアンス、
空気感を感じるクリーンです。

所長
所長

手元を絞って作るクリーンサウンドは個性的な音で僕は好きです^^

他のバージョン(Expandora2、EXP-2000R)も存在する

ちなみに「Expandora」には、
「Expandora 2」というものもありました。

見た目もイマイチな感がありますが、
世間の評判もイマイチだった記憶があります。

またリイシュー版として発売された、
「EXP-2000R」はDIPスイッチが筐体表面へ移動しました。

これらのバージョンは、
僕は弾いたことがないので、
音に関してはわかりませんが動画を見るかぎり、

Bixonic Expandora SHOOTOUT guitar effects pedal demo EXP-2001 II vs Reissue les paul blues jr

音は…やはり違いますね^^;

あとTS-9と比較している動画もありました。

1983 Ibanez TS9 Tube Screamer vs Bixonic Expandora

タイトでエッジの効いたニュアンスは、
「EXP-2000R」でも感じるとることができますね。

所長
所長

ちなみに「JHS Pedal」から、この「Expandora」をモチーフにした 「The Kilt」が発売されています。

店頭で人が弾いている音を少し聞きましたが、
ニュアンスは近い気がしましたね。

ただ…値段が値段なので、
僕なら「Expandora」の中古を探しますかね( ̄▽ ̄)

Bixonic Expandora
BIXONIC

サウンドハウス

管理・運営者
この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

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DistortionFuzzOver Drive
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コメント

  1. たろ より:

    古い記事へのコメント失礼します。
    記事の中に「本当の最初期は別に存在する」とありますが、詳細についてご存知でしょうか?
    私は今回の記事のEXPANDORAと某ネットオークションにてプロトタイプのEXPANDORAとして購入したものを持ってます。
    詳細が知りたくインターネットでプロトタイプについて調べたのですが、手がかりを掴むことが出来ませんでした。
    もし最初期のEXPANDORAのことでご存知のことがありましたら教えていただけると嬉しいです。

    ちなみに私は10年くらい初期型のEXPANDORAをメインで使ってます。