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ProCo You Dirty RATレビュー RAT1と弾き比べて分かった歪みの違い

ProCo You Dirty RAT(ユー・ダーティ・ラット)は、RATのエッジ感とファズの温かさを組み合わせたディストーションペダルです。

機材協力 Thanks @hatonooyome

クリッピングダイオードにゲルマニウムを採用し、通常のRATとは違う歪みの質感を狙っています。

今回は比較対象として1986年製のRAT1を用意し、歪み方やギターボリュームへの反応もチェックしています。

実際に弾いてみると、浅いクランチよりもDISTORTIONを上げて弾く方が好みでした。

You Dirty RAT ざっくり特徴
項目実機で確認した内容
歪みの傾向RAT1より歪み始めが早く、深く歪ませる使い方が合う
音の太さRAT1よりローが太く、厚みのあるサウンド
コンプレッションDISTORTIONを上げると増し、弾いていて気持ちよい
FILTER右へ回すとこもり、左へ回すとエッジが出る
ギターボリューム歪ませた状態から絞っても、芯のある音を作れる
ノイズ今回の比較では深く歪ませても比較的少なく感じた
You Dirty RAT ざっくり特徴
You Dirty RAT スペック
項目仕様
メーカーProCo
モデルYou Dirty RAT
方式アナログ回路/ゲルマニウム・クリッピングダイオード
コントロールDISTORTION/FILTER/VOLUME
バイパスTrue Hardwire(トゥルー・バイパス)
電源9V電池またはDC9Vセンターマイナス(2.1mm)
サイズ幅90 × 奥行103 × 高さ80mm
重量630g
You Dirty RAT 公式スペック

参照元:モリダイラ楽器「You Dirty RAT」

魔法の箱研究所 レビュー動画
レビュー時の使用機材
使用機材内容
ギターFender CS 1960 Stratocaster Relic
アンプQuilter Aviator CUB
その他Malin Amp D-Style Preamp
比較対象比較用に用意したProCo RAT1(1986年製)

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You Dirty RATはゲルマニウムダイオードを使ったRAT

You Dirty RATの元になったのは、Deucetone RATに搭載されていたDirty RATです。

Deucetone RATは2系統のRAT回路を収めたモデルで、好評だったDirty RATの音が単体ペダルとして登場しました。

RAT2やTurbo RATとほぼ同じ回路を基に、クリッピングダイオードをゲルマニウムへ変更しています。

メーカーはDISTORTIONを絞ってVOLUMEを上げる、アンプのブースターとしての使い方も案内しています。

オリジナルRATよりコンプレッションが3dB高い点も、You Dirty RATならではの特徴です。

You Dirty RATはRAT1よりも歪み始めが早い

1986年製RAT1と弾き比べて最初に感じた違いは、You Dirty RATの歪み始めの早さでした。

RAT1なら浅いクランチを作れるつまみ位置でも、You Dirty RATは一段深く歪みます。

クランチが作れないわけではなく、RAT1と同じ感覚でゲインを合わせるのが難しいペダルです。

RAT1のクランチ設定で弾き比べる

最初にDISTORTIONを左へ回し切ると、You Dirty RATもRAT1と同様にほとんど音が出ません。

ただし、少し上げるだけですぐに歪みが出てくるため、ローゲイン側の反応が違います。

RAT1へつなぎ替えると、クランチ設定から少しゲインを上げてもクランチのままです。

You Dirty RATを同じ程度まで上げると、すでに深いディストーションになっていました。

DISTORTIONを上げると中域とコンプレッションが増す

DISTORTIONを12時より上げると、中域が前に出てくるように感じます。

歪ませるほどコンプレッションも増し、ピッキングしたときの食いつきが気持ちよいサウンドです。

コードをばらして弾いても音の分離感が残り、深く歪ませても全部がつぶれる印象はありません。

RAT1の乾いたクランチも好きですが、You Dirty RATでは歪ませたときの質感に惹かれました。

FILTERは左へ回すとエッジが出る

FILTERは一般的なTONEノブとは逆で、右へ回すほど高域が削られてマイルドになります。

反対に左へ回せば、食いつき感やエッジ感が増し、太い歪みにピッキングの食いつきを加えられます。

今回の実演では、DISTORTIONを上げてFILTERも左へ回した音が好みでした。

FILTERを左へ回したときのエッジが、深い歪みとコンプレッションによく合うんですよね。

You Dirty RATのセッティングを実演

DISTORTIONを9時半程度に絞った設定も意外とよい音ですが、12時以上まで上げたときの質感の方が好みでした。

FILTERを12時付近に合わせると太いサウンドになり、ギターボリューム10でも低域がしっかり残ります。

さらにDISTORTIONをMAX、FILTERを左へ回し切ると、太く深い歪みが得られました。

動画では各設定のサウンドを弾き比べているので、ゲインやFILTERの効き方も確認できます。

You Dirty RAT 実演セッティング
設定実演での結果
DISTORTION 約9時半浅めの設定でも意外とよい音
DISTORTION 12時より上中域とコンプレッションが増す
DISTORTIONを上げてFILTER 約12時ギターボリューム10で太く鳴る
DISTORTION MAX/FILTER 左へ回し切り太く深い歪みを作れる
You Dirty RAT 実演セッティング

ギターボリュームを絞っても芯のある音が残る

You Dirty RATは、深く歪ませた状態からギターボリュームを絞っても芯のある音が作れます。

ギターボリュームを10にすると太く歪みますが、手元を絞ればゲインが下がって表情も変わります。

最初から浅い歪みに設定するより、しっかり歪ませてから手元で調整する方が弾きやすいと感じました。

深い歪みの設定でもピッキングのニュアンスが残るところが、弾いていて気に入りました。

ガツンとした歪みを基本にしながら、ギター側でも変化を付けられるのが面白いところです。

最大ゲインではRAT1より太くノイズも少なめだった

DISTORTIONをMAXにしてFILTERを左へ回し切り、比較用のRAT1とも同じ設定で弾き比べました。

RAT1は高域が出る分だけノイズも聞こえやすく、You Dirty RATとは違うキャラクターです。

You Dirty RATはローがしっかり鳴り、RAT1よりも明らかに太い音に感じました。

今回の接続環境では、深く歪ませてもノイズは比較的少なく、コンプレッションのおかげで弾きやすさも残っています。

歪みの質感についても、今回の弾き比べでは通常のRATよりYou Dirty RATの方が好みでした。

You Dirty RATは歪ませて弾きたいRAT

You Dirty RATは、RAT1で好きな浅いクランチとは違う方向に振り切ったペダルでした。

特にDISTORTIONを上げたときの太さとコンプレッションが好みで、FILTERを左へ回したエッジ感も良い印象。

製品名のとおりダーティーに鳴らせる、名前負けしていないRATです。

製品のコンセプトがはっきりしており、深く歪ませて弾くのが気持ちよいペダルでした。

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Proco RATは1978年に登場し、現在まで続く代表的な歪みエフェクターです。最初期はカスタムオーダーで作られたBud Boxから始まり、1979年には量産モデルのRATが登場しました。参照元:Proco – モリダイラ公式サイト所長もRATが大好きで、これまで1979年製Large Boxから…

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