Fulltone Full-Drive 1は、90年代後半から2000年代前半のFull-Driveサウンドを1チャンネル構成にまとめたオーバードライブです。

V・FM・Comp Cutの3モードを搭載し、Full-Drive 2のBOOSTチャンネルを省いたシンプルなモデルです。

Full-Drive 2 10th Anniversaryと弾き比べたところ、Full-Drive 1はどのモードでも音が太く、単体でもかなり歪ませることができました。


ギターボリュームやピッキングへの反応も良く、特にFMモードではFull-Drive 2 10th Anniversaryとの違いがはっきりしていました。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| V(Vintage) | 中域にフォーカスしたTS系サウンド |
| FM(Flat-Mids) | Full-Drive 2 10th Anniversaryより太く、歪み量も多い |
| Comp Cut | 音量が上がり、太さと低音弦の輪郭が残る |
| OVERDRIVE | 3時付近でもかなり歪み、MAXまで上げられる |
| TONE | 絞ってもこもらず、高域の歪み方が変化する |
| 手元への追従性 | ギターボリュームやピッキングに繊細に反応する |
モードの切り替えは本体のスイッチで行い、VOLUME・TONE・OVERDRIVEで音を調整します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | Fulltone |
| モデル | Full-Drive 1 |
| コントロール | VOLUME/TONE/OVERDRIVE |
| モード | V(Vintage)/FM(Flat-Mids)/Comp Cut |
| オペアンプ | JRC4558 |
| バイパス | True Bypass |
| 電源 | DC9〜18V センターマイナス/9V電池 |
| 消費電流 | 8mA |
| 入出力 | 1/4インチ TSフォン |
| サイズ | 122 × 65 × 67mm |
| 重量 | 408g |
| 生産国 | アメリカ |
| 機材 | 使用モデル |
|---|---|
| Guitar | Stratocaster |
| Pre AMP | Malin Amp |
| AMP | Quilter Aviator |
| 比較ペダル | Fulltone Full-Drive 2 10th Anniversary |
Vモードは中域にフォーカスしたTS系サウンド
Full-Drive 1のV(Vintage)モードは、TS系らしく中域にフォーカスしたオーバードライブです。
Full-Drive 2 10th Anniversaryと同じセッティングで弾き比べると、Full-Drive 1は太いサウンドでした。
Full-Drive 2の通常チャンネルと違い、Full-Drive 1はBOOSTなしでも歪み量を十分に稼げます。
Vモードは中域の押し出しがあり、OVERDRIVEを上げていくと歪みが強くなります。
OVERDRIVEを上げるとBOOSTなしでもかなり歪む
OVERDRIVEを3時付近まで上げたFull-Drive 1は、Full-Drive 2 10th Anniversaryよりもかなり歪みました。
比較に使用した10周年モデルは、StandardとMOSFETの2種類のBOOSTを搭載しています。
MOSFET BOOSTをONにしたFull-Drive 2とも弾き比べましたが、Full-Drive 1は単体でかなり歪ませることができます。
OVERDRIVEをMAXにするとさらに歪み、1チャンネルでも十分なゲイン量がありました。
FMモードはFull-Drive 2 10th Anniversaryより太く歪む
Full-Drive 1のFM(Flat-Mids)モードは、Full-Drive 2 10th Anniversaryよりも太く歪むサウンドでした。
FMモードはVモードの中域の強調を抑えた、比較的フラットなサウンドです。
10周年モデルは明るくタイトでソリッドな音ですが、同じFMモードでもFull-Drive 1は中域に厚みが残ります。
10周年モデルのFMモードは歪み量も控えめなため、音の違いだけでなくゲイン量にも差がありました。

10周年モデルのタイトでソリッドなサウンドも好きですが、Full-Drive 1は明らかに太いサウンドでした。
Full-Drive 1も18Vで鳴らせば、少しオープンでタイトなサウンドも作れますが、所長としては9V駆動で鳴らすのが好きでしたね。
ギターボリュームを絞っても音の厚みが残る
FMモードでは、ギターボリュームを絞って歪みを落としても、音の厚みがしっかり残りました。
Full-Drive 1はピッキングにも繊細に反応するため、常時ONでギター側からゲインをコントロールする使い方ができます。
所長はFMモードを、ギターボリュームやピッキングでゲインを操る方におすすめします。
ソリッドステートアンプでも使えるフルドライブ
Full-Drive 1は、ソリッドステートアンプでもチリチリした高域にならずに使えると感じました。
Full-Driveは真空管アンプで良い仕事をする印象でしたが、Full-Drive 1は比較的アンプを選ばないサウンドです。
Jazz Chorus/JC-120のようなアンプでも鳴らせるという所長の評価で、動画ではQuilter Aviatorを使用しています。
Comp Cutモードは太さと輪郭のあるブーストサウンドが得られる
Full-Drive 1のComp Cutモードは、音量が上がり、太さと輪郭のあるブーストサウンドが得られます。
歪ませたアンプに重ねて使う場合も、低音弦の輪郭がはっきりしており、巻き弦もしっかり鳴りました。
ヘビーなサウンドでも輪郭がはっきりしており、ブースターとして使ったときにもモダンな印象がありました。
OVERDRIVEを下げてアンプをプッシュした音も確認しましたが、Comp CutでもFull-Drive 1らしい太さは残っています。
なお、モード切替は本体のスイッチで行うため、Full-Drive 2のように独立したBOOSTフットスイッチはありません。
TONEは高域だけでなく歪み方も変化する
Full-Drive 1のTONEは、高域の量だけでなく、歪み方まで変化するコントロールです。
TONEを絞ると高域が単純にこもるのではなく、歪みにまとわりつく刺激的な部分がスッと消えるように感じました。
Vモードを軽めに歪ませた設定では少し透明感も出て、スムーズな音になりながら高域も残っています。
自然なオーバードライブにしたい場合は、TONEを下げる設定もよいですね。

TONEを下げてもこもらず、高域にまとわりつく歪みがスッと消える感じです。
OVERDRIVEとTONEをMAXにしたサウンドもカッコいい
OVERDRIVEとTONEをMAXまで上げると、エッジの効いたカッコいいサウンドが鳴りました。
TONEを上げるとエッジが出て、逆に絞るとマイルドでスムーズな音に変わります。
モードとTONEの組み合わせで音のキャラクターを変えられ、所長はよく考えられたペダルだと感じました。
初期Full-DriveやFull-Drive 3と比べた印象について
Full-Drive 1には、以前に弾いた初期のFull-Driveと共通する音の太さがありました。
1990年代半ばには銀色の筐体のFull-Driveが登場しており、所長も1995年製の初期アルミ筐体を実際に弾いています。
初期型は太くワイルドなサウンドで、年代違いのFull-Driveを弾き比べた経験からも記憶に残っています。
Full-Drive 1は、初期の太さを持ちながら、アンプを変えても使えるように進化した印象でした。
メーカーがサウンドの基準としているのは、1990年代後半から2000年代前半のFull-Driveです。
1997年製Full-Drive 2はもっとTSらしい音だった
所長が愛用する1997年製Full-Drive 2は、10周年モデルよりもTSらしいサウンドでした。
Full-Drive 2 10th Anniversaryは1997年製よりタイトですっきりした音で、異なるキャラクターを使い分けるために所有しています。
以前には1995年製から2003年製までの個体を借りて弾き比べ、1997年製を選ぶまでの経緯も別記事で紹介しました。

Full-Drive 3 20th Anniversaryより手元の追従性がよかった
以前所有していたFull-Drive 3 20th Anniversaryと比べても、Full-Drive 1のほうが手元の追従性はよかったです。
Full-Drive 3はBOOSTを単体でON/OFFでき、使い勝手の良いブースターも魅力でした。

ただ、ギターボリュームやピッキングで音を操る使い方なら、シンプルなFull-Drive 1を選びたいですね。

所長おすすめのセッティング
所長がFull-Drive 1で気に入ったのは、VモードでOVERDRIVEを3時付近まで上げたサウンドです。
普段はTS系ペダルのDRIVEをあまり上げませんが、Full-Drive 1は心地よく伸びやかなドライブサウンドになりました。
FMモードは軽いクランチにして手元でゲインを操り、Comp Cutは歪ませたアンプのブースターとして使っています。
| モード | 所長のセッティング |
|---|---|
| V(Vintage) | OVERDRIVEを3時付近まで上げる |
| FM(Flat-Mids) | 軽いクランチにして、ギターボリュームやピッキングで調整 |
| Comp Cut | 歪ませたアンプをブーストする |
TONEを動かすと同じモードでも雰囲気が変わるため、ノブを積極的に触って好きな音を探してみてください。
Fulltone Full-Drive 1がおすすめの人
- 単体でもしっかり歪むオーバードライブペダルを探している人
- 太い音のTS系オーバードライブが好きな人
- ギターボリュームやピッキングで歪みをコントロールしたい人
- オーバードライブとブースターを1台で使い分けたい人
- 初めてFull-Driveを購入する人
Fulltone Full-Drive 1をおすすめしない人
- タイトでソリッドなサウンドを求める人
- 独立したBOOSTフットスイッチで歪みを切り替えたい人
- 太い歪みのキャラクターが苦手な人
Full-Drive 1は1台でフルドライブサウンドを十分に堪能できる
Full-Drive 1は、単体でも十分に歪ませられ、ギターボリュームやピッキングにも繊細に反応するオーバードライブでした。
何よりもセッティングが楽で、モード切り替えでサウンドキャラクターが変えられるのも素晴らしい。
どのモードでも太い音が鳴るため好みは分かれますが、Full-Driveが苦手だった方にも試してほしいモデルです。

いまFull-Driveを買うなら、Full-Drive 1だけでも十分に楽しめますし、フルドラ未経験の方にも試してほしいですね。







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