心地よい揺らぎが特徴のディレイペダル、JHS Pedals 3 Series Oil Can Delayをレビューします。

Oil Can Delayは、古いオイルカン・ディレイ特有の揺らぎや残響音を、3 Seriesのシンプルな構成にまとめたペダルです。
通常モードに加え、ディレイ音の返り方が変化するシークレットモードもチェックしました。

3つのつまみで基本の音を作りつつ、シークレットモードまで試せるのが面白かったですね。
| どんなペダルか | オイルカン・ディレイの揺らぎを狙った3 Seriesのディレイペダル |
| 音の傾向 | ピッチが揺れるディレイ音が、原音にまろやかに馴染む |
| 使い方の軸 | スラップバックや薄くかけっぱなしにするセッティング |
| FEEDBACK最大時 | 激しく自己発振せず、揺らぎのあるディレイ音が長く続く |
| シークレットモード | リズミカルなマルチヘッド風ディレイに切り替えられる |
| ブランド | JHS Pedals |
| モデル名 | 3 Series Oil Can Delay |
| タイプ | ディレイ |
| コントロール | MIX、SPEED、FEEDBACK |
| スイッチ | +/-(モジュレーション強度) |
| 特徴 | オイルカン・ディレイ風の揺らぎ、シークレットモード |
| 販売価格 | 19,250円(税込) |
| ギター | Fender Telecaster |
| アンプ | Quilter Aviator CUB |
| チェックした内容 | +/-スイッチ、FEEDBACK、スラップバック、薄くかけた時のサウンド、シークレットモード |
JHS 3 Series Oil Can Delayの特徴とコントロール
JHS 3 Series Oil Can Delayは、オイルカン・ディレイ特有の揺らぎを、シンプルな操作で扱えるディレイペダルです。
コントロールはMIX、SPEED、FEEDBACKの3つで、+/-スイッチからモジュレーションの強さを切り替えられます。
MIXでは原音に加えるディレイ音の量を調整し、SPEEDではディレイ音が返る間隔を変えます。
FEEDBACKはディレイ音の繰り返しを調整するつまみで、上げるほどディレイ音が長く続きます。
ディレイ音にはピッチの揺れが加わり、明瞭なデジタルディレイとは異なる、まろやかなサウンドを作れます。
3つのつまみと+/-スイッチだけの構成なので、各コントロールの変化をチェックしながら、セッティングを決められます。
Oil Can Delayの基本サウンド
Oil Can Delayは、ピッチがわずかに揺れるディレイ音が、原音にまろやかに混ざるペダルです。
+/-スイッチを-側にしてもモジュレーションは残り、きれいに整ったディレイとは異なる、ゆらゆらとしたディレイ音になります。
+側へ切り替えるとモジュレーションが強くなり、ディレイ音へ不規則なうねりが加わりました。
FEEDBACKを上げても急激に暴走せず、ピッチの揺れを含んだディレイ音が、長く繰り返されます。

過激な自己発振を狙うタイプではなく、オイルカン・ディレイらしい揺れを含んだディレイ音を、長く聴かせるサウンドでした。
+/-スイッチで揺らぎの強さが変わる
+/-スイッチを-側にすると、ディレイ音へ穏やかなピッチの揺れが加わります。
モジュレーションを完全に切る設定ではなく、-側でもディレイ音は、ゆらゆらと動いていました。
スイッチを+側にすると、-側より揺れ方が強くなり、不規則なうねりが加わります。
+側と-側を切り替えることで、好みに合わせて、ピッチの揺れ方を選べます。
FEEDBACKを最大にした時のサウンド
FEEDBACKを最大まで上げても、一般的なアナログディレイのような、激しい自己発振にはなりません。
ブワッと急激に暴走するのではなく、揺らぎを含んだディレイ音が、長く繰り返されます。
FEEDBACKを上げ切った状態でも、ピッチが揺れるキャラクターは残り、長く続くディレイ音を作れました。

自己発振による過激な変化よりも、揺らぎのあるディレイ音を長く響かせたい時に使えるセッティングですね。
短いディレイタイムでの使い方
Oil Can Delayは、SPEEDを短めに設定すると、スラップバックと薄くかけっぱなしにするセッティングを作れます。
どちらも短いディレイ音にピッチの揺れが加わりますが、MIXとFEEDBACKの位置によって、ディレイ音の聴こえ方が変わります。
スラップバックでは短いディレイ音をはっきり返し、原音のアタックを残した、歯切れの良いサウンドを作れました。
薄くかける場合はディレイ音の存在感を抑え、原音に柔らかい残響音を加えます。
同じ短いディレイタイムでも、ディレイ音を聴かせる設定と、原音へ薄く馴染ませる設定を使い分けられました。
スラップバックエコーとして使った時のサウンド
SPEEDを短めにしてFEEDBACKを抑えると、歯切れの良い、スラップバックエコーになります。
短いディレイ音にもモジュレーションが加わり、きれいに整ったショートディレイとは、異なる質感です。
ディレイ音が強く前へ出ないため、原音のアタックを残しながら、短いエコーを加えられました。
明瞭なデジタルディレイとは異なり、少し揺れたディレイ音が、原音にまろやかに混ざります。
薄くかけっぱなしにした時のサウンド
MIXとFEEDBACKを抑えて薄くかけると、ディレイ感を強く出さず、短い残響音を加えられます。
ディレイ音は強く主張せず、アンプから出ている原音へ、まろやかに混ざりました。
ディレイ音の繰り返しを少なくすると、原音のアタックを残したまま、残響音が柔らかく続きます。

ディレイ音をはっきり聴かせるよりも、原音へ短い残響音を薄く加える、かけっぱなしの使い方ができました。
シークレットモードでリズミカルなディレイに変わる
Oil Can Delayは、電源投入時に決められた操作を行うと、シークレットモードへ切り替わります。
通常モードでは一つのディレイ音が繰り返されますが、シークレットモードでは、複数の反射音が連続するように返ります。
マルチヘッド・テープエコーのようにディレイ音が跳ね、通常モードよりも、リズムがはっきり出ました。
通常モードの揺らぎを残したサウンドとは異なり、ディレイ音の返り方そのものが変化します。

フレーズに対して複数のディレイ音が続くため、単発のディレイとは異なる、リズミカルなサウンドを作れました。
シークレットモードの起動手順
シークレットモードは、3つのつまみと+/-スイッチを指定された位置に合わせ、電源を入れ直して起動します。
- MIX、SPEED、FEEDBACKをすべて左に回し切る
- +/-スイッチを-側に倒す
- 本体のDC電源プラグを抜いて、再度挿し直す
- エフェクトをオンにして、つまみを上げていく
起動後につまみを上げると、通常モードとは異なる、リズミカルなディレイパターンをチェックできます。
JHS 3 Series Oil Can Delayがおすすめの人
- 温かく揺れるディレイサウンドを探している人
- 原音を前に残しながら、短いディレイ音を薄く加えたい人
- まろやかなスラップバックやショートディレイを求める人
- シークレットモードのリズミカルなディレイも試したい人
JHS 3 Series Oil Can Delayをおすすめしない人
- FEEDBACKを上げて激しく自己発振させたい人
- ディレイ音がはっきり前に出るサウンドを求める人
- 揺らぎの少ないクリアなディレイ音を求める人
Oil Can Delayはディレイ音の揺れと馴染み方が特徴
JHS Pedals 3 Series Oil Can Delayは、ピッチの揺れを含んだディレイ音が、原音にまろやかに混ざるペダルです。
+/-スイッチでは揺れの強さを変えられ、FEEDBACKを上げても、激しい自己発振にはなりません。
短いディレイタイムでは、スラップバックと薄くかけっぱなしにするセッティングを、MIXとFEEDBACKで作り分けられました。

シークレットモードへ切り替えると、ディレイ音の返り方が変わり、リズミカルなパターンも作れるのも魅力です。









コメント