ブラウンフェイス期のフェンダーアンプらしい質感を狙った、Greer Amps SOMA ’63をレビューします。

SOMA ’63は、プリアンプ部だけでなく、フェーズインバーター、パワーアンプ、10インチスピーカーの雰囲気まで意識して作られたプリアンプペダルです。
引用元:SOMA 63 Vintage Preamp
実際に弾いてみると、63年製Vibroverbに通じるようなローの出方や、少し荒っぽい歪み方がありました。
今回のレビューでは、コンプやファズと組み合わせて検証しています。

ギターボリュームやピッキングへの反応も良く、手前にファズを足しても音が潰れにくいペダルだと感じました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Greer Amps |
| モデル名 | SOMA ’63 |
| 種類 | ヴィンテージプリアンプ / アンプライクペダル |
| コントロール | Volume、Gain、Bass、Presence、Treble |
| 主な特徴 | トランス内蔵、ブラウンフェイス系サウンド |
| 電源 | 9V〜18V |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ギター | ストラトキャスター |
| アンプ | Quilter Aviator |
| 電源 | 18V |
| 確認したペダル | Suhrコンプレッサー、Organic Sounds Orga Face |
| 比較イメージ | Fender 63 Vibroverb、Hudson Electronics Broadcast |
ブラウンフェイス系の荒っぽさと柔らかさがあるサウンド
SOMA ’63を弾いてまず感じたのは、ブラウンフェイス期のフェンダーアンプを思わせる歪み方です。
歪みはきれいに整ったオーバードライブというより、少しブリブリした荒っぽい質感があります。
ただ、硬く突き刺さる感じではなく、どこか柔らかさもあります。
所長がメインで使っている63年製Vibroverbにも通じる部分があり、10インチスピーカーで鳴らしているようなローの頭打ち感も感じました。

ローが無駄に膨らむのではなく、ピッキングした時に少し潰れるような雰囲気もありました。
Volumeは高めに設定するのがおすすめ
SOMA ’63は、Volumeを12時ぐらいまで上げた方が良い音になると感じました。
12時でも音量は大きめなので、今回はアンプ側の音量を下げて、SOMA ’63側で音を作るイメージで鳴らしています。
本当は2時方向ぐらいまで上げたいところですが、音量との兼ね合いがあります。
Volumeを上げると、ペダル側の張り出しやアンプらしい鳴り方が出やすくなります。
単に音量を合わせるだけでなく、Volumeも音作りの一部として触るペダルです。
ギターボリュームへの追従がかなり良い
SOMA ’63は、ギターボリュームへの追従がかなり良いペダルです。
Gainを上げた状態でも、ギターボリュームを絞るとクリーン寄りまで戻せます。
ボリューム10ではソロ向けのドライブ、7ぐらいではクランチ、5以下ではかなりクリーン寄りの音まで作れました。
ピッキングの強弱にも反応するため、ペダルを踏みっぱなしにして手元でゲインを動かす使い方に向いています。
この手のプリアンプペダルが好きな人には、かなり気持ちよく弾ける反応だと感じました。
18Vで鳴らした方がアンプらしさが出る
今回、レビューにあたってはSOMA ’63は18Vで鳴らしました。
9Vでも試しましたが、強く弾いた時のハリ感や、ブリッと音が前に出る感じは18Vの方が出ます。
18Vで鳴らした方が、アンプらしさや弾いた時の反応が分かりやすいと感じました。
楽器店で試す場合も、できれば18Vで鳴らしてみる方がSOMA ’63の良さを確認しやすいでしょう。

所長はStymon ZUMAから電源供給し、チェックしました。
Bass、Presence、Trebleはしっかり効く
SOMA ’63のEQは、Bass、Presence、Trebleの3つです。
Bassは極端に増減するタイプではありませんが、ローの帯域はきちんと変わります。
Presenceは絞ると、もこっとした音に変化します。
Trebleも効きが良く、上げるとフェンダーアンプ的な高域のパキッとした感じを出しやすいです。
所長としては、少し高域を上げめにした方がSOMA ’63らしい響きが出ると感じました。
軽いクランチでもドクリーンになりすぎない
Gainを下げると、軽く歪んだクランチサウンドも作れます。
完全なクリーンではなく、どこか少し歪みが残るような音です。
この完全なクリーンになりきらない感じが、SOMA ’63の良さだと感じました。
弱く弾くとクリーン寄り、強く弾くと歪むため、ピッキングだけでもかなり表情を変えられます。
Gainをマックスにしてもファズのようにはならず、ブラウンフェイス系アンプを押したようなドライブ感に近いです。
トランス内蔵らしい柔らかさがある
SOMA ’63は、トランスを内蔵しているペダルです。
弾いてみると、音にどこか柔らかさや包み込むような雰囲気があります。
Hudson Electronics Broadcastもトランス内蔵のペダルですが、SOMA ’63にも少し近い質感を感じました。
コンソールに通したような雰囲気という言い方もできますが、単に太いだけではなく、音に奥行きが出るような感覚です。

動画では伝わりにくい部分ですが、弾いている側ではかなり印象に残りました。
手前にコンプを入れても良い
手前に、SuhrのWOODSHED COMP(コンプ)を繋いでサウンドも試してみました。
コンプを薄くかけることで、SOMA ’63の少し暴れる歪みがまとまり、弾きやすくなります。
ギターボリュームを絞った時も、音の立ち上がりが出やすくなりました。
SOMA ’63単体の荒っぽさを残すか、コンプで少し落ち着かせるかは好みです。
アンプとの相性で音割れっぽく感じる時は、手前にコンプを入れる使い方もありだと感じました。
ファズ受け・スタックペダルとしても優秀
SOMA ’63はファズ受け、スタックペダルとしても優秀です。
検証ではSOMA ’63の手前に、Organic Sounds Orga Faceのゲルマニウムモデルをつないで試しました。
弾いた印象としては、手前でファズを踏んでも十分受けきれます。
ファズフェイス系はローが大きく出やすいですが、SOMA ’63では低音弦を弾いてもピッキングの食いつきが残りました。
また、ギターボリュームを絞った時の鈴鳴り感も残る、Orga Faceのバサバサした質感やジリジリした感じも、SOMA ’63で潰れずに鳴らせました。

ファズを手前に組み合わせる場合でも、使いやすいプリアンプペダルですね。
常時オンで音作りしたくなるキャラクター
SOMA ’63は、かなりキャラクターの強いペダルです。
エフェクトオンにした時点で音の方向がはっきり変わるため、必要な時だけ踏むより、踏みっぱなしで音を作る方が合うと感じました。
アンプから出る最終的な音を、SOMA ’63込みで作るイメージです。
プリアンプペダルとしてサウンドのキャラクターがしっかりあり、ブラウンフェイス系の雰囲気も感じられるなど、Vintage Preampという名前にも納得できるペダルでした。
Greer Amps SOMA ’63がおすすめの人
- ブラウンフェイス系の荒っぽいドライブ感が欲しい人
- ギターボリュームやピッキングでゲインを動かしたい人
- ファズを手前に足せるプリアンプペダルを探している人
- トランス内蔵ペダルの柔らかさや奥行き感が好きな人
- 18Vでしっかり鳴らせる環境がある人
Greer Amps SOMA ’63をおすすめしない人
- クセの少ないクリーンブースターを探している人
- 完全なクリーンサウンドを作りたい人
- ペダルを必要な時だけ薄く足したい人
- 9V環境だけで使いたい人
- 荒っぽい歪み方が苦手な人
まとめ
Greer Amps SOMA ’63は、ブラウンフェイス系のサウンドが特徴的なプリアンプペダルです。
ブリッとした荒っぽい歪み方と、トランス内蔵らしい柔らかさが印象に残りました。
ギターボリュームやピッキングへの追従も良く、踏みっぱなしで音を作る使い方に向いています。

18Vで鳴らした時のハリ感やアンプらしさも含めて、ブラウンフェイス系のプリアンプペダルを探している人には試してほしいモデルです。










コメント