
ストラトキャスターのピックアップでおすすめのリプレイスメントピックアップについて、魔法の箱研究所 所長が実際に試したピックアップを動画も交え、紹介、レビューをお届けします^^
好みの音を手に入れる方法として、ギターのピックアップを交換する方法があります。

ピックアップを換えるだけで音の悩みが解決する!とはいいませんが、良い方向に向かう可能性は十分あるんです^^
そもそもなんでピックアップ交換を考えたのか?
僕がピックアップ探しの沼にハマったのが、自身の所有するストラトの音に不満を持っていたことが理由でした。

このストラトですが、フロントピックアップの音がどうしてもこもり気味、フロントポジションを多用していた僕にとっては大きなストレスだったんです、、
あとオリジナルのピックアップが、直流抵抗値が6.0kΩ弱とはいうものの…60年代のファットなストラトサウンドを再現しているのか…
ちょっと中域に寄った音を再現しているせいも、「こもり」に起因しているのかな?と、、
とにかく…何とか解消したい!と、ピックアップ交換の旅が始まりました(笑)
とにかくストラトは交換用ピックアップの選択肢が多い…
ストラトキャスター用の交換用(リプレイスメント)ピックアップはギター用のピックアップを見た時でも、実に多くのメーカーから販売されています^^;
本家フェンダー、ダンカン、ディマジオ、ヴァンザンド、リンディーフレーリン…とにかく多いんですよね、、
僕が試したピックアップを覚えているだけでもザッと挙げてみます。
Fender
- Custom ’69 STRAT
- Custom Shop Texas Special Strat Pickups
- Fender Japan Texas Special Strat Pickups
- Custom Shop FAT ’50s STRAT
- Fender Abigail Ybarra Pickup
- Hot Noiseless Strat PickUps
- 57/62 Stratocaster Pickups
- Master Grade Pickups
- Lace Sensor Gold
Seymour Duncan
- SSL-1
- SSL-3
- SSL-4
- SSL-5
- APS-1
- Antiquity II Surfer Strat
Dimarzio
- HS-2
- HS-3
- Area61
その他メーカー
- LINDY FRALIN REAL54
- VANZANDT BLUES
- VANZANDT ROCK
- RIO GRANDE MUY GRANDE
- GOTOH ST-CLASSIC
- CARVIN AP11
- WIZZ-PICKUPS
- Wolftone flashbabk
- NJS Classic Pickups Black Bottom 60(BB 60)
- Bare Knuckle Pickups Mother’s Milk
- Raw Vintage RV-6264
- Lollar Pickups Vintage Blonde
挙げてみますとこんなところでしょうか。
…で、不満を解消することを模索していく中、そもそも僕が求めるストラトらしいサウンドは、やっぱり…ローパワーなピックアップが向いているな…と。
どうしてそう考えるようになったか?理由は以下です。
- ギター側で歪みをコントロールがしやすい
- ストラトならではの巻き弦の鈴なり感がだせる
- ファズとの相性が良い
- ピッキングニュアンスがだしやすくなる
- ギターVOLを絞った時のクリーンが綺麗に鳴りやすい
パワー(出力)がないと歪みにくいのでは?と思われる方もいるかもしれません。
確かに歪みのノリは劣りますが、それ以上に得られるメリットがあります。
それはパワーがないピックアップのほうが、歪ませた時にクリーンからディストーションまで、幅広いゲインレンジを持たせることができるからです^^
それと深く歪ませた時でも、芯のある音がだせるのも魅力だと思います^^
このことに気付いたことで、ピックアップ選びは迷いはなくなりました。

試してきたピックアップの中でも、「これはよかったなぁ!」と感じたピックアップを紹介していきます!
所長おすすめ(自分が好きだった)ピックアップを紹介!
「Seymour Duncan SSL-1」
「Seymour Duncan SSL-1」、僕も好きで以前はずっと使っていました^^
真偽は定かではありませんが、かのジョン・フルシアンテも使っているという話もありましたね。
ダンカンピックアップの中では、ヴィンテージタイプの位置づけですが比較的、ソリッドでタイトめなサウンド、ニュアンスが得られると思います。
特にクランチ程度に歪ませていった時…、高域のバイト感が気持ち良いピックアップでした。
「Fender 57/62 Stratocaster Pickups」
1963年製のストラトキャスターのピックアップを基に設計されたもので、以前のレギュラーヴィンテージシリーズにも搭載されていました。

レギュラーヴィンテージシリーズ、シンラッカーシリーズと呼ばれていたものですね!
「SSL-1」と比べると、高域は丸め、サウンドに暖かさ、ふくよかさを感じる音でした。
僕のストラト(カスタムショップ製60’sモデル)に近いサウンドともいえるかもしれませんが、適度にパワー感もある印象でした。
ミドルピックアップは、リバースワインド(センターリバースワインド、逆磁巻き、RwRp)ではないので、ハーフトーンでハムキャンセルはできません^^;
ただ、リバースワインドでないほうが、ハーフトーンの音はしっかり鳴る…細く鳴ったり、音量は下がらないなど、僕の場合はメリットの方が多かったです。
この「Original ’57 / ’62 Pickups 」はスタンダードなストラトサウンドが得られる、そして比較的安く買えるのも魅力なピックアップでしょう!
ちなみにFenderといえば、アビゲイルイバラ(アビー)ピックアップも良かったです!…が、物が少ないのと、新品で購入できない上に中古で買う時も値段が高いのが難点です、、

そう考えても、57/62 Stratocaster Pickupsはコスパが高いピックアップといえますね!
「NJS Classics pickups Black Bottom 60」
「NJS Classics pickups Black Bottom 60(BB 60)」は長年僕が愛用してきたピックアップです。

このピックアップ、パワーもなければ特に音が太い!といったわけではありません。
でも僕が思い描く、一つのヴィンテージストラトキャスターらしい鈴鳴り感、特に巻き弦の鳴りが気に入っています^^
この「Black Bottom 60」おかげで、不満点が解消されただけでなく、弾いていて楽しくなるギターになりました。
とにかく、色々試して、やっとたどり着いた…ピックアップの一つでしたね!
現在は国内で販売されていませんが、実は海外で販売されており、「Rocketfire Guitars」名義で販売されています。

高価なピックアップなので安易におすすめしにくいのですが、「ヴィンテージ系ストラトサウンド」を求めているのであれば是非、試してほしいです!
「Bare Knuckle Pickups Mother’s Milk」

比較的フラットな出音なんですが、ベアナックル特有の中域の粘りといいますか…決して線の細さは感じませんね。
…で、今回、借りることができたので、オリジナルフェンダーピックアップと、「Bare Knuckle Pickups Mother’s Milk」を比較動画を撮ってみました。
Fenderのオリジナルピックアップに比べ、中域がスッキリとこもりがなくなったと感じました^^
またこのピックアップ、「NJS Classics pickups」のバックアップ用、ピックアップとしても使えるな…と。
「NJS Classics pickups」に比べると、やはりフラットにアッサリした感じですね。
僕が不満に感じていた音のこもりは解消、あと出音自体も程よくパンチがあり、これで充分かも…と感じました。
また「NJS Classics pickups」より、入手しやすいので、この出音の感じさえ嫌いでなければ、是非、おすすめしたいピックアップですね^^
ちなみに友人のギター(Fender Japan、Fender MEX)でも、僕が昔に自作したストラトタイプのギターにのせても、良い感じに鳴ってくれました。

この自作ストラトタイプギター…もともと、かなり国産系ギターの鳴りをする個体でしたが、やや中域を持ち上げつつも、僕的に鳴ってほしい帯域とバランス感が得られると感じました。
これら経験上、様々なギターにのせても、効果を発揮してくれるピックアップだと考えています^^
バリンと鳴る感じがあり、各ピックアップポジションでも、バランスよく鳴っていた事も印象的でした^^
あと余談ですが、初期型は音がよい!なんて話も聞きますが、これは検証していないので定かではありません。
ただ今回試したものは初期型、少なくとも僕は満足のいく音はしていました^^
「Lollar Pickups Vintage Blonde」

「Lollar Pickups」というと、ハイアウトプットなものを想像していましたが、この「Vintage Blonde」に関しては違いました。
直流抵抗値も5kΩ後半、そこまでゲインは高くなく、素直な出音の印象でした。
面白かったのがクリーンの時は音が立ちます。
歪ませると少しコンプ感を伴いつつ、トップエンドが少し柔らかい音になることです。
ただこの違いも実際弾くとバランスよく鳴る印象で、弾きやすい音であるといえるかもですね。
ちなみにクリーンの時は、「Mother’s Milk」よりも立体的に感じたので、僕的にはかなり好きでしたね^^
まとめ
以上、長々書きましたが、ピックアップをかえてみようかな…という人の参考になれば幸いです^^
今回おすすめしたピックアップは、ヴィンテージ系がほとんどでしたので、ハイパワー系を探している人には役に立たない内容でしたね^^;
ただめちゃくちゃ歪ませたい!という人もあえて、今回紹介したような、ローパワー系のものをのせてみると…新たな発見があるかもしれません^^

ストラトのピックアップをリプレイスメントするならひとまず、「SSL-1」「Fender 57/62」あたりは基準となるサウンドともいえますので、ココからスタートするのもおすすめです!
コメント
初めまして。
なかなか沢山の比較は出来ない中、素晴らしいチョイスに感銘を受けました。
私はヴィンテージ愛好家ではないのですが、好みの音質を突き詰めて行くとヴィンテージ寄りになる事を実感しております。
国産ブランドのk&Tについては、価格の事ばかりが話題になりますが、PUの実力としては如何思われますか?
比較のご経験がございましたら、お教え頂けますれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございます!K&T、自分の環境で比較はしていませんが、LOM(だったはず)は良かったですね^^