話題のマルチエフェクター「HEAD RUSH MX5」をレビューします!
今回、HEAD RUSH Japan様から実機をお借りしました!ありがとうございます!
この手のマルチエフェクターは「LINE6 HX Stomp」「BOSS GT-1000 Core」が競合する製品かと思いますが、ここにきて投入される「MX5」はどうなのか?気になるところ。
今回のレビューは主に実際に触ってみた感想、アンプ(Roland JC-40)のインプット、リターン接続した時の印象をレビュー、紹介します!
ペダルレビュー | タッチパネルで直感的な操作が可能&見やすいディスプレイ
この「HEAD RUSH MX5」、Twitterでも呟きましたが、起動画面からして、かっこいいです。
話題のマルチエフェクター!
— 魔法の箱研究所 (@efmaniac) August 19, 2021
「HEADRUSH MX5」
実機を触らせてもらいました😌@HEADRUSH_JP さん、ありがとうございます😊
とりあえず、起動させてみましたが…かっこいいな…これ…#Headrush #MX5 #エフェクター pic.twitter.com/GVO1866VYp
ディスプレイも見やすく、マルチエフェクターが苦手な僕がマニュアルなしで触っても、ある程度、理解できました。
タッチパネルを採用、画面に触れることで様々な操作が可能、スマホやタブレットを触っている感覚で操作できます。
タッチできる領域がちょっと狭いためか、狙った操作は少し慣れが必要です。
また、筐体左側にあるツマミ(エンコーダー)と組み合わせ、操作も可能であるため、パラメーターの細かな設定はエンコーダーのツマミで操作するとよいですね。
ちなみにパッとみてわからない設定でいえば、「グローバルセッティング」。
このグローバルセッティングでは様々な設定ができますが、今回のチェックでは、アンプのスピーカーから鳴らした(アンプインプット&リターン接続で鳴らした)ため、「MAIN OUT LEVEL」は設定を「AMP」に変更しました。
シグナルチェーン(ペダルやアンプの接続パターン)も3種類から選べる
シグナルチェーン(ルーティング)も3種類、用意されています。
簡単にいうと、ペダルやアンプの接続パターンといいますか。
今回は直列で繋いだ状態でチェックしましたが、アンプの後ろでディレイとリバーブをパラレル(並列)で鳴らしたい、2種類のアンプサウンドをミックスしたいなど、いろんなパターンで鳴らすことが可能です。
ルーティングする箇所は、パッと触った感じですと移動できなかったので、固定かもしれませんね!
フットスイッチについて | チューナー他、4つのモードを選べる
3つあるフットスイッチはチューナーやルーパーの操作他、4種類のフットスイッチモードを選べます。
- ストンプモード
- リグモード
- ハイブリッドモード
- セットリストモード
今回は主に「ストンプモード」を使用しました。
ちなみにフットスイッチの上にあるLEDは眩しすぎず、視認性・ルックスともに良いですね!
入力・出力端子等について | 必要とされる端子は完備
入力、出力端子他、MIDIやAUXなど必要とされる端子は装備しています。
USB端子もあるため、もちろん、オーディオインターフェースとして使えます。
動画他、レビューしませんが、鳴らした感じではオーディオインターフェースとして使うのが、最も性能を発揮できますね!この辺、他の方が詳しくレビューしてくれるでしょう(笑)
あと余談ですが、電源を切る時は本体の電源スイッチできちんとON/OFFしたほうが良いですね(そういうものですが笑)。
起動の仕方からして、パソコンのように扱わないとダメかな…と感じました(笑)
サウンドレビュー | アンプのインプット&リターン接続してチェック
サウンドレビューですが…既にいろいろな動画でアップされています。
…と、僕は僕なりに自分が使うことを想定し、サウンドチェックしてみます!
動画レビュー | JC-40(ジャズコ)でサウンドチェック
僕の場合、アンプのスピーカーから鳴らすことを考えるため、今回はアンプ(JC-40)のインプット、リターンに接続してチェックしてみました。
まずはインプット、リターン接続し、チェックしてみた動画をどうぞ(ギターはストラトです)。
- 0:00 ~ 今回のサウンドチェックについて
- 0:39 ~ Roland JC-40 アンプ直単体のサウンド
- 0:59 ~ MX5をアンプ(JC-40)のインプットに繋ぎサウンドチェック
- 11:55 ~ MX5をアンプ(JC-40)のリターンに接続サウンドチェック
鳴らしたモデリング | ベースになったモデル |
---|---|
K Drive | KLON Centaur |
BLACK OP | Proco RAT |
DC DISTORT | Avid® Custom Distortion (Eleven Rack) |
ORANGE PHASER | MXR Phase 90 |
BBD DEL | EHX Deluxe Memory Man |
ELEVEN REVERB | Avid® Reverb One (Eleven Rack) |
White Boost | Xotic RC Booster |
65 J45(AMP) | Marshall® JTM45 |
はじめ、BLACK OPとBBD DELはモデリング元となったペダルは知らずに使っていましたが、普段から愛用しているペダルたちだったので、音色的に好みの音が鳴っていた…ということでしょうね(笑)
エフェクト数は「HX Stomp」と比べると少なめですが、僕的には必要とするモデリングが入っていたため、「足りない」と感じませんでした。
モデリングのベースになったペダル等の情報は以下、公式サイトでも紹介されていますので、ご覧になってみてください。
有名なアンプ、ペダルのモデリングだけでなく、僕が所有するアンプ「64 Vibroverb」のモデリング(64 BLACK VIB)もあったのは嬉しかったですね!雰囲気も似ていました。
モデリングサウンド | 空間系や揺れモノ系好きな方はチェックしてみてほしい
結論からいいますと、アンプモデリングを使って鳴らすほうがポテンシャルは発揮するな、と。
また空間系(ディレイやリバーブなど)、揺れモノ系(動画ではPhase90のモデリング)のサウンドは好印象でした。
特に空間系は広がりのあるサウンド。空間系を多用する方には魅力的ではないでしょうか!
また、マルチエフェクターといえば、気になるのは歪みペダルのモデリング。
個人的に好きだったのは「DC DISTORT」。ベースとなったのは「Avid® Custom Distortion (Eleven Rack)」とのことですが、よかったですね。
ちなみに動画内でもRATのモデリング「BLACK OP」と、実機(Proco RAT1)と比較していますが、雰囲気は感じられましたし、セッティングを詰めれば、寄せることもできそうでした。
動画内でも話していますが、デジタルエフェクター特有の音はあります。
ここが気になる方の場合、積極的にアンプモデリング他、コンプやイコライザーなどで補正することで緩和できます。
僕の場合、ブースター「White Boost(Xotic RC Booster)」をON、帯域やレベル補正しました。
まとめ
「HEAD RUSH MX5」はタッチパネル採用、視覚的に操作できるのは最大のメリットといえます。
マルチエフェクターって…操作がわかりにくい、覚えるのが面倒といったこともありますが、「MX5」はそういったことはなさそう(笑)
感覚的にはスマホを触る感じでアレコレできるのは、やはり魅力です。
サウンド自体もさすが…といいますか、個人的には前述した通り、空間系や揺れモノ系のサウンドは良かったですね!
あとは歪みが弱いといわれるマルチエフェクターですが、「DC DISTORT」も良かったです。
空間系のかかり方を活かす意味でも、ディストーション+ディレイ+リバーブといった鳴らし方は、個人的にもハマりました。
とにかく、パッと画面を見て、触ることでパラメーター他、いろいろと設定できるユーザーフレンドリーなマルチエフェクター。
マルチエフェクターが苦手…な方でも扱いやすいですから、ぜひ試してみてください!
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