Xotic XW-1をレビュー!ヴィンテージのクライドマッコイとV846と実際に比較してみた

ヴィンテージワウサウンドを再現したモデル、Xotic XW-1をレビューします。

XW-1は一般的なワウよりも小ぶりで軽量、取り回しの良さも魅力であり、プロのエフェクターボードでもよく見かけます。

所長
所長

King Gnuの常田氏、ジョンフルシアンテ氏のボードにも一時期のっていました。

今回は手持ちのヴィンテージワウペダル(68年製クライドマッコイと69年製V846)のサウンドに肉薄するかもチェックしてみます。

Xotic XW-1

筐体サイドや内部にあるツマミで多彩なワウサウンドを作れる

筐体サイズは一般的なワウに比べ、一回り半ほど小さめ、かつ重量は980gと軽いため、可搬性とボード設置に優れていますね。

コントロールは筐体サイドに4つ、詳しくは公式サイトに説明があります。

xh-1_eq

各ツマミを触った所長の印象は、以下のとおり。

Treble、Bass

ペダル可変時の高域・低域のブースト&カット

WAH-Q

フィルターレンジの効きを調整

BIAS

踏み込んだ時のヴィンテージ感の調整

まずはデフォルトの位置(12時)で弾いて、不満があれば調整すれば良いですね^^

ちなみにデフォルトセッティングで67~68年製のイタリアンワウ、いわゆるクライドマッコイサウンドを狙っているとのこと。

他にも調整できるコントロールがありまして、筐体内部にもあります。

xh-1_kiban

まずは4つのDIPスイッチのON/OFFで、番号が振られています。

  1. 踏み込み時のトレブル域の調整ON/OFF
  2. Input GainトリマーのON/OFF
  3. OFFでプレゼンスが効く
  4. ONで低域を強調

所長としてはデフォルトの設定でよかったのですが、調整したいと思ったのはインプットゲインぐらい。

これは「2」スイッチをONにすると、基板上にあるトリマーで調整できますが、ブースト方向にのみ効く仕様ですね。

あとペダルの踏みしろは深すぎず浅すぎず、扱いやすい印象を受けました。

エフェクトONにした時の音切れが気になると聞きますが、たしかにあります。

ただ、所長としては踏むタイミングを考えれば、そこまで気にならなかったです。

どうしても気になるようであれば、宮地楽器でモディファイされた物も販売されています。

独自のチューニングがされているのが気になるところですが、弾いてみないとわからないですね…

XW-1自体のサウンドは改造しなくても、問題なく使えます。

XW-1のサウンドレビュー

デフォルトセッティングで、弾いた第一印象はヴィンテージ系ワウなら、現行品の中ではかなりよかったです。

今回は比較用に複数のワウペダルを持ち寄り、検証してみました。

IMG_2303

出音の印象としては、GCB-95やVOX V847(ポット交換品)、WH10、Thomas Organワウのちょうど間ぐらい。

XW-1はヴィンテージテイストを持ちつつ、元気な音に感じました。

Xotic / Wah XW-1【デジマート製品レビュー】

踏み込んでいった時の音は、確かに古いワウに感じる部分はあります。

より古臭いサウンドにしたければ、友人の@funkyBlues1980さんと検証した結果、以下セッティングで実現はできました。

  • DIPスイッチの「4」
  • 低域強調スイッチをON
  • 低域を筐体サイドのBASSでカット

高音域と出方が変わるので、元気すぎる音を抑えることができます。

ちなみに各種コントロールを駆使していくと、理想とするヴィンテージワウサウンドに近づけることができました。

どこまでヴィンテージワウサウンドに近づけるか?検証してみた

Xotic XW-1で以下、ヴィンテージワウサウンドに近づけるか?検証し動画におさめました。

  • 1968年製 Vox Clyde Mccoy Wah
  • 1969年製 VOX V846

動画ではABスイッチで切り替え、AチャンネルがXW-1、Bチャンネルがサンプルにしているヴィンテージワウです。

ワウペダルを踵側に倒した時や、ワウワウさせた時のサウンドなどをチェックしています。

Xotic XW-1 vs 1968 Vox Clyde Mccoy
「Xotic XW-1」でヴィンテージ68年製「VOX Clyde McCoy」サウンドは再現できるか?!サウンドチェック! 【魔法の箱研究所】
Xotic XW-1 vs 1969 VOX V846
「Xotic XW-1」でヴィンテージ69年製「VOX V846」サウンドは再現できるか?!サウンドチェック! 【魔法の箱研究所】

一緒の音が出る!とはいいませんが、肉薄したところまでは追い込めると感じました。

所長
所長

ヴィンテージワウと違い、故障のリスクは少なく、サイズもコンパクトなどなど現行品ワウの中であれば、良いワウだと感じました^^

ちなみに1968年製 Vox Clyde Mccoy Wahに、寄せた時のセッティングがこちら。

ジョンメイヤー氏も同じようなセッティングをしていました(笑)

内部のDIPスイッチ、インプットゲイントリマーはデフォルト設定のままです。

所長
所長

別の機会に、マッコイ系ワウペダルと弾き比べた動画も貼っておきます。

VOX Real McCoy VRM-1をきっかけに集まったマッコイ系ワウ他13機種と比較&レビュー @efmaniac111

XW-1の特徴として、ファズフェイスの手前に置いても、きちんとワウがかかります。

XW-1ならファズフェイスの前に繋いでもきちんとワウが効く

Xotic XW-1はファズフェイスの前に繋いでも、きちんとワウがかかります。

公式サイトの製品スペックを見ても書かれていませんが、セールスポイントになりそうなんですけどね…

チェックした時はOrga Faceを繋ぎましたが、普通にワウワウできました^^

Orga Face シリコンモデル
Orga Face シリコンモデル

ワウがきちんとかかるのは、XW-1の内部バッファーによるものであり、ファズサウンドも違和感が少ないです。

これは回路上、オペアンプを利用しているためで副産物的な結果とも聞いています。

xh-1_kiban002

情報提供:Thanks! @chickensoboro

バッファーがかかるのはエフェクトONの時となるものの、ワウサウンドはナチュラルであり、音の立体的は損なわれません。

エフェクトOFFはトゥルーバイパスであるため、バッファーが他のペダルに干渉しない点はメリットに感じました。

現行品でトラッドなワウサウンドを求めるならおすすめしたいモデル

XW-1は現行品でトラッドなヴィンテージ系ワウを求める人であれば、おすすめしたいワウペダルです。

これ一台で、60年代〜70年代ワウサウンドの雰囲気を味わうことができます。

外部電源にも対応、サイズ感も絶妙で不要な突起物もなくエフェクターボードに収まりやすく、音作りにも幅があるものは他にありません。

所長もおすすめのワウと聞かれたら、候補に挙げるワウペダルです。

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