僕はストラト使いで、国産のストラトタイプやMomoseなども弾いてきましたが、やはりFenderのストラトが好きです。
僕が使っているストラトキャスターは、2006年頃に製作されたFender Custom Shop製です。

気に入って使い続けていますが、友人がストラトを探していた時に、楽器店で数本を弾き比べる機会がありました。
その時に気づいたことと、実際に弾いて印象が良かったストラトキャスターを書き留めておきます。

この記事で紹介していたAmerican Vintage ’59とClassic Player ’50sは、現在では生産を終了しています。
実際に弾いた時のレビューは残したうえで、現在販売されているFenderの主なストラトキャスターも追記しました。
- 当時弾いて印象が良かったフェンダー・ストラトキャスター
- クラシカル(トラッド)な仕様を採用した現行ストラトキャスター
- 現代的な演奏性を取り入れた現行ストラトキャスター
- Standard Stratocaster
- Player II Stratocaster
- Player II Modified Stratocaster
- Made in Japan Junior Collection Stratocaster
- Made in Japan Hybrid II Stratocaster
- American Professional Classic Stratocaster
- American Professional II Stratocaster
- American Ultra II Stratocaster
- American Ultra Luxe Vintage Stratocaster
- ストラトキャスターはネックとリアピックアップの音を確認して選ぶ
当時弾いて印象が良かったフェンダー・ストラトキャスター
楽器店で弾き比べた中では、USA製とメキシコ製のストラトキャスターが好印象でした。
特に印象に残ったのは、American Vintage ’59とClassic Player ’50sの2本です。
- American Vintage ’59 Stratocaster
- Fender Mexico Classic Player ’50s Stratocaster
どちらも現在は中古で探すモデルですが、ネックの握りやアンプから鳴らした時の印象を紹介します。
American Vintage ’59 Stratocasterレビュー

American Vintage ’59 Stratocasterを弾いた時は、それまでに触ってきたAmerican Vintageシリーズとの違いを感じました。
個体によってはCustom Shop製よりも鳴りやネックの握りが好印象で、レギュラーラインだから見劣りする印象はありませんでした。
ネックの握り心地は演奏性に直結するため、僕がストラトキャスターを選ぶ際に重視している部分です。
American Vintage ’59 Stratocasterは、ネックを握った時点で弾きやすさを感じました。
ネックグリップはスリムDシェイプですが、実際に握ると少し太さのあるCシェイプに近い印象です。
手の小さい僕でも握りにくさはなく、コードと単音のどちらにも対応しやすいグリップでした。
アンプへ接続した時は、どのピックアップポジションでも音量と音の太さのバランスが取れていました。
リアピックアップも音が細くなりすぎず、単音を弾いた時にも太さが残ります。
弦のテンションも演奏しやすく、ストラトらしい張りを残しながら弾きにくさを感じませんでした。
同じモデルを数本弾きましたが、その範囲では大きな個体差も感じませんでした。
ボディのコンターやエルボー部分も、ヴィンテージモデルを意識した形状になっていました。
Custom Shop製ではないレギュラーラインでも、ボディ形状まで作り込まれていた点は好印象でした。
Fender Mexico Classic Player ’50s Stratocasterレビュー

Classic Player ’50s Stratocasterを弾いた時は、当時のメキシコ製フェンダーに対する印象が変わりました。
Road Wornシリーズが登場した頃から、メキシコ製のストラトキャスターにも気になるモデルが増えた記憶があります。
Classic Playerシリーズは、以前に弾いたメキシコ製と比べても、ネックや仕上げに違いを感じたモデルです。
Classic Playerシリーズは、Fender Custom Shopのマスタービルダーがデザインへ関わっています。
Classic Player ’50s Stratocasterは、デニス・ガルスカ氏が手掛けたモデルです。
僕は当時、現行のメイプル指板モデルには、ローズウッド指板と比べて音の太さが出にくい印象を持っていました。
しかし、Classic Player ’50s Stratocasterは、メイプル指板でも細さを感じにくいサウンドでした。
ピックアップの音量もあり、コードと単音のどちらでも太さが残ります。
歪ませた時の反応も良く、クリーンだけでなくオーバードライブサウンドでも使いやすい印象でした。
ブリッジは2点支持ですが、ボディやパーツの外観にはヴィンテージモデルを意識した要素があります。
ネックはソフトVシェイプですが、強いV形状ではなく、手のひらへ自然に収まるグリップでした。
当時の価格帯では、初めてFenderのストラトキャスターを選ぶ人にも候補にしやすいモデルでした。
現在は生産を終了しているため、購入する場合は中古でネックやフレットの状態を確認する必要があります。
クラシカル(トラッド)な仕様を採用した現行ストラトキャスター
クラシカル(トラッド)な仕様を選ぶ場合は、年代ごとの再現範囲とネック形状を確認します。
以下は2026年7月時点で、Fender Japan公式サイトに掲載されている主なヴィンテージ系シリーズです。
| シリーズ | 製造国 | ネック形状 | 指板ラジアス | フレット数 | フレットタイプ | スケール | ブリッジ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Made in Japan Traditional | 日本 | Uシェイプ | 9.5インチ | 21 | ヴィンテージスタイル | 25.5インチ | 6点支持 |
| Made in Japan Heritage | 日本 | Soft V/Thick C/’70s C | 7.25インチ | 21 | ヴィンテージスタイル | 25.5インチ | 6点支持 |
| Vintera III | メキシコ | Late ’50s D/Early ’60s C/Late ’60s C | 7.25インチ | 21 | ヴィンテージトール | 25.5インチ | 6点支持 |
| American Vintage II | USA | 1957 V/1961 C/1965 C/1973 C | 7.25インチ | 21 | ヴィンテージトール | 25.5インチ | 6点支持 |
以下の動画では、American Vintage IIとMade in Japan Heritageを弾き比べています。

様々なモデルがありますので、一つずつ紹介しています。
Made in Japan Traditional Stratocaster
Made in Japan Traditionalは、年代別の外観と共通のUシェイプネックを組み合わせた日本製シリーズです。
50sから70sまで用意され、指板材やヘッド形状などが年代ごとに変わります。
ネック形状は基本的にUシェイプで、指板ラジアスも9.5インチに統一されています。
Heritageとは異なり、年代表記によってネック形状は変わりません。
フレットには幅が狭く背の低いヴィンテージスタイルを採用し、ピックアップにはTraditionalシリーズ用に選定されたシングルコイルを搭載しています。
参照元:Fender公式サイト
Made in Japan Heritage Stratocaster
Made in Japan Heritageは、年代別のネック形状やボディの輪郭まで反映した日本製シリーズです。
動画ではいまみちともたか氏が演奏し、Heritageシリーズの各ピックアップポジションを確認できます。
50sはSoft V、60sはThick C、70sは’70s Cシェイプです。
Soft Vはネック背面の中央に稜線があり、握るとV字の形が手のひらへ伝わります。
Thick CはCシェイプへ厚みを持たせ、Soft Vとは手のひらに当たる面が異なります。
USA製品のプロファイリングデータを使い、ボディとネックを設計しています。
50sと60sにはラッカーフィニッシュを使い、70sは3点止めネックとラージヘッドです。
参照元:Fender公式サイト
Vintera III Stratocaster
Vintera IIIは、年代別のネック形状とピックアップを採用したメキシコ製シリーズです。
Fender公式動画では、Late 50sからLate 60sまでの3本を弾き比べています。
Late 50sは1ピースメイプルネックで、ハイポジションへ進むほど厚みが増すDシェイプです。
Early 60sはローズウッド指板を使い、ネックにはCシェイプを採用しています。
Late 60sはラージヘッドのCシェイプで、メイプル指板も用意されています。
各モデルでピックアップも変更され、ネック形状と同じ年式の仕様へ揃えられています。
参照元:Fender公式サイト
American Vintage II Stratocaster
American Vintage IIは、特定年のネックやハードウェアを再現したUSA製シリーズです。
1957はVシェイプのメイプルネックで、1961はCシェイプとスラブローズウッド指板です。
1965はラウンドラミネートのローズウッド指板で、1973はラージヘッドと3点止めネックです。
ピックアップも年式に合わせ、Pure Vintage ’57/’61/’65/’73を使い分けています。
Pure Vintageピックアップの直流抵抗値は、以下のとおりです。
| ピックアップ | 直流抵抗値 |
|---|---|
| Pure Vintage ’57 | 5.95kΩ |
| Pure Vintage ’61 | 5.9kΩ |
| Pure Vintage ’65 | 5.9kΩ |
| Pure Vintage ’73 | フロント6.1kΩ/センター6.1kΩ/リア6.7kΩ |
現代的な演奏性を取り入れた現行ストラトキャスター
現代的なモデルでは、ネックの仕上げに加え、ノイズ対策や追加配線にも違いがあります。
以下は2026年7月時点で、Fender Japan公式サイトに掲載されている主なシリーズです。
| シリーズ | 製造国 | ネック形状 | 指板ラジアス | フレット数 | フレットタイプ | スケール | ブリッジ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Standard | インドネシア | Modern C | 9.5インチ | 21 | ミディアムジャンボ | 25.5インチ | 2点支持 |
| Player II | メキシコ | Modern C | 9.5インチ | 22 | ミディアムジャンボ | 25.5インチ | 2点支持 |
| Player II Modified | メキシコ | Modern C | 9.5インチ | 22 | ミディアムジャンボ | 25.5インチ | 2点支持 |
| Made in Japan Junior Collection | 日本 | Modern C | 9.5インチ | 22 | ナロートール | 24インチ | 2点支持 |
| Made in Japan Hybrid II | 日本 | Modern C | 9.5インチ | 22 | ナロートール | 25.5インチ | 2点支持 |
| American Professional Classic | USA | Modern C | 9.5インチ | 22 | ミディアムジャンボ | 25.5インチ | 6点支持 |
| American Professional II | USA | Deep C | 9.5インチ | 22 | ナロートール | 25.5インチ | 2点支持 |
| American Ultra II | USA | Modern D | 10~14インチ | 22 | ミディアムジャンボ | 25.5インチ | 2点支持 |
| American Ultra Luxe Vintage | USA | Modern D | 10~14インチ | 22 | ステンレス製ミディアムジャンボ | 25.5インチ | 2点支持 |

では、各モデルについて紹介しています。
Standard Stratocaster
Standard Stratocasterは、セラミックピックアップを搭載したインドネシア製のエントリーモデルです。
ピックアップは高出力タイプと説明され、トーン2はリアピックアップに割り当てられています。
Player IIと比べると、Standardには指板エッジのロール処理がありません。
セラミックマグネットのピックアップを採用し、Player IIのAlnico Vとは仕様が異なります。
参照元:Fender公式サイト
Player II Stratocaster
Player IIは、Alnico Vピックアップとロール処理した指板エッジを採用したメキシコ製シリーズです。
SSSモデルには、Player Series Alnico V Single-Coil Stratocasterを搭載しています。
Fenderは澄んだ高域に加え、音楽的な中域とタイトな低域を特徴として挙げています。
指板エッジにはロール処理が施され、ネックを握った時に指板の角が手へ当たりにくくなっています。
参照元:Fender公式サイト
Player II Modified Stratocaster
Player II Modifiedは、Player IIを基にノイズレスピックアップと追加配線を加えたメキシコ製モデルです。
Player II Noiselessピックアップを搭載し、ハムノイズを抑えています。
トーン2のプッシュプルスイッチを引くと、フロントピックアップが追加されます。
セレクターを最もリア側へ倒した時は、リアとフロントが同時に鳴ります。
リア側から1段戻した時は、リアとセンターにフロントが加わります。
マスターボリュームにはトレブルブリード回路が入り、ボリュームを絞った時のこもりを抑えます。
チューナーにはロッキング機構があり、弦をポストへ固定できます。
参照元:Fender公式サイト
Made in Japan Junior Collection Stratocaster
Made in Japan Junior Collectionは、24インチスケールと小型ボディを採用した日本製ストラトキャスターです。
一般的なストラトよりスケールが1.5インチ短く、フレット間隔も狭くなっています。
同じゲージの弦を同じ音程へ合わせると、25.5インチよりテンション感は緩くなります。
押弦やチョーキングに必要な力も、通常のストラトより抑えられます。
ボディは通常サイズの約94%となり、内部のキャビティも軽量化に合わせて変更されています。
参照元:Fender公式サイト
Made in Japan Hybrid II Stratocaster
Made in Japan Hybrid IIは、ヴィンテージ系の外観にModern Cネックと2点支持ブリッジを組み合わせた日本製シリーズです。
TraditionalはUシェイプとヴィンテージスタイルフレットですが、Hybrid IIはModern Cとナロートールです。
ナロートールは幅が狭く高さのあるフレットで、押弦時は指先が指板へ触れにくくなります。
ブリッジは2点支持となり、チューナーにはロッキング機構を備えています。
参照元:Fender公式サイト
American Professional Classic Stratocaster
American Professional Classicは、Coastline ’57ピックアップとGreasebucketトーン回路を搭載したUSA製モデルです。
Coastline ’57はPure Vintageを基に巻き数を増やし、直流抵抗値は3基とも6.24kΩです。
Fenderは温かさと明瞭さに加え、パンチも強めたピックアップと説明しています。
リアピックアップ用のトーンには、Greasebucketトーン回路が使われています。
Greasebucketトーン回路について、Fender公式サイトでは次のように説明しています。
独自設計のGreasebucket™トーン回路は、ゲインを犠牲にせずに不要な低音を加えることなく高音域を抑制し、丹念に作り上げたサウンドを保持します。
従来のトーンコントロールとは異なり、トーンを下げた状態でも明瞭さと輪郭を維持します。
参照元:Fender公式サイト
American Professional II Stratocaster
American Professional IIは、Deep CネックとV-Mod IIピックアップを採用したUSA製シリーズです。
V-Mod IIピックアップは、リア・センター・フロントの位置に合わせて調整されています。
トーン2のプッシュプッシュスイッチを押すと、フロントピックアップが追加されます。
セレクターを最もリア側へ倒した時は、リアとフロントが同時に鳴ります。
リア側から1段戻した時は、リアとセンターにフロントが加わります。
マスターボリュームにはトレブルブリード回路が入り、ボリュームを絞った時のこもりを抑えます。
Deep Cネックは指板エッジを丸め、背面をSuper-Naturalサテンで仕上げています。
ネックヒールの角も削られ、ハイポジションへ左手を入れた時にボディが当たりにくくなっています。
参照元:Fender公式サイト
American Ultra II Stratocaster
American Ultra IIは、コンパウンドラジアスとノイズレスピックアップを採用したUSA製モデルです。
指板はローポジション側が10インチで、ハイポジションへ進むほど平らになります。
ローポジションには丸みを残し、ハイポジションではチョーキング時の音詰まりを抑えやすい形状です。
ネックヒールとボディ背面のコンターも深く削られ、ハイポジションへ左手を入れやすくなっています。
S-1スイッチを押すと、フロントピックアップが追加されます。
セレクターを最もリア側へ倒した時は、リアとフロントが同時に鳴ります。
リア側から1段戻した時は、リアとセンターにフロントが加わります。
SSSモデルには、Ultra II Noiseless Vintage Stratocasterを搭載しています。
参照元:Fender公式サイト
American Ultra Luxe Vintage Stratocaster
American Ultra Luxe Vintageは、コンパウンドラジアスとステンレスフレットにPure Vintageピックアップを組み合わせたUSA製モデルです。
指板はハイポジションへ進むほど平らになり、10インチから14インチまで変化します。
フレットには摩耗しにくいステンレスを採用し、サイズはミディアムジャンボです。
American Ultra IIがノイズレスなのに対し、Ultra Luxe Vintageは年代別のシングルコイルです。
60s StratocasterにはPure Vintage ’61を搭載し、直流抵抗値は5.9kΩです。
参照元:American Ultra Luxe Vintage 60s Stratocaster/Pure Vintage ’61 Stratocaster Pickup Set

ひと昔前と比べ、さまざまなモデルが販売されているので選択肢がある分、迷いますよね…
自分のプレイスタイルや好みに対し、弾きやすさも含めて弾くのが一番ですし、選ぶ際の基準を持っておくと良いですね。
ストラトキャスターはネックとリアピックアップの音を確認して選ぶ
所長の場合、ストラトキャスターを選ぶ際は、ネックを握った時の感触とリアピックアップの音を確認しています。
同じCシェイプでも、ネックの厚みや肩の張り方はシリーズによって異なりますし、指板ラジアスとフレットの高さも、コードやチョーキングの感触へ影響します。
アンプへ接続した後は、リアピックアップへ切り替え、鳴らしてみます。
リアの音がしっかり鳴ってくれる個体は、歪ませた時でも音の芯が太く、好きな傾向にあるためです。
あとはセンターとフロントへ切り替えた後は、各ピックアップの音量差などバランスをチェックします。
何か気に入らなかった点があった個体は手放してきた経験があるので、上記のチェックは必ず行うようにしています。

とはいえ、プレイヤーによって鳴らし方や好みも変わるので、普段から気にしている点を重点にチェックするのが大事ですね。









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