
トーンベンダーMK3系のファズペダル、Electro-Harmonix BENDER Royale(ベンダーロワイヤル)をレビュー。
ビンテージのゲルマニウム・トランジスタ回路を基にしたMkiiiバージョンを再構築し、オリジナルの素晴らしく分厚いサウンドを継承しつつも、太く滑らかな音から、荒々しく途切れるような音まで、幅広いファズサウンドを作り出せます。
引用元:サウンドハウス
友人たちの間でも話題に挙がっていたペダルで、発売されてから気になっていました。
公式サイトの動画でも良さそうだったので、期待していたモデルです。
当レビューでは、実際に所長のエフェクターボードに導入、さまざまな使い方を検証した結果を紹介していきます。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 種別 | ゲルマニウム・ファズ (Tone Bender MkIII系の3トランジスター回路をベース) |
| 回路 | アナログ |
| バイパス | リレー式(動作モードにより体感の差あり) |
| 入出力 | モノラル |
| コントロール | Volume / Fuzz / Treble / Bass / Bias / Blend |
| スイッチ | FAT(低域・中域を強調)/ CLIP(Ge ↔ LED クリップ切替) |
| フットスイッチ動作 | ラッチ:踏むたびにON/OFF切替 モーメンタリー:押し続けている間だけ状態が切り替わり、離すと元に戻る (0.5秒以上の長押しで動作)。モーメンタリーは無効化も可能 |
| 電源 | 9VDC(センターマイナス)アダプター駆動、電源アダプター付属 |
| 消費電流 | 12mA(9VDC時) |
| 外形寸法(mm) | 約114 × 70 × 53 |
BENDER Royaleは、アナログのゲルマニウム・ファズとしてはノイズが少なく、冬場でも動作が安定していると感じました。
6つのツマミと2つのミニスイッチで多彩なサウンドが作れる
BENDER Royaleは6つのツマミ、2つのスイッチを駆使することで、多彩なサウンドが作れるペダルです。
- Volume
- Fuzz
- Treble
- Bass
- Blend
- Bias
- Fat/Clip スイッチ
セッティングに迷ったら、まずはFUZZをMAX、他はすべて12時の位置で試してみましょう。
他、音作りにおいてはBLENDとBIASを触っていくことで音の質感を調整でき、ファズとしてはもちろん、オーバードライブ、ブースターとしての使い方もできます。
そこで、所長的に使うなら?ということで、動画を撮りました。
動画では実際に所長が愛用しているエフェクターボードに入れて、検証しています。
所長が面白い効果が得られると予想していたのが、BIASやBLENDといったツマミ。
予想どおり、ぶちぶち系のゲーティーなスパッタファズサウンドも作れるだけでなく、音の頭を潰したような音やSwellサウンド的な音まで鳴らせました。
もちろん、ファズとしても分厚い音を作れますし、アンプをクランチさせるブースター/オーバードライブとしても使えるのはメリットです。
上記のサウンドはBIASとBLEND、FUZZを調整するだけで鳴らせるので、慣れてしまえばその場で音色の使い分けもできます。
サイズはいわゆるコンパクトエフェクターサイズ、ただし電池は使えません。
所長の場合、電源はパワーサプライから取っているので気になりませんが、電池が内蔵できない点はデメリットに感じる人もいるでしょうね。
筐体内部に9V電池を収めるスペースがないため、電池駆動はできません。
ブースターとして使うなら
BENDER Royaleをブースターとして使うなら、BLEND・BIASは12時に設定、FUZZは12〜1時ぐらい。
歪むアンプや後ろに歪みペダルで、クランチサウンドなど歪んでいる場合であれば、VOLを上げてプッシュしてあげるのも一つの方法です。
FUZZを上げなければ、ギターボリュームを絞った時もクリーンサウンドを得られます。
クリーンなサウンドを得たければ、BLENDは12時よりも左回しで使うと良いでしょう。
良い点として、ブースターとして使った時もアンプサウンドを損ねない設定ができることです。
例えば、失われがちな低域なども、BASSつまみで補正できます。
FUZZを下げ切ると、クリーンブースター的な使い方もできるのも良いですね。
ゲートファズとして使うなら
BENDER Royaleをゲートファズ(ぶちぶち系サウンド)で使うなら、BLENDは右回しいっぱい、BIASは左回しいっぱいに設定します。
Fuzzは歪み始め〜MAXまで、設定によってゲートのかかり具合が変わるので、微調整していきましょう。
面白いのがCLIPをGeにするとぶちぶち系サウンド、LEDにするとピッキングした時のアタック感が少し消えるようなSwell(スウェル)サウンド的な音を鳴らせることです。
上記の使い方は、所長のエフェクターボードをチェックしている時に紹介していますので、併せて見てもらうとわかりやすいです。
このプリアンプが乗ったボードでは正に、ブースターやゲートファズとして使用しています。
あと動画でも試していますが、手前でファズフェイス、後段でBENDER RoyaleをエフェクトONにした時も、音が破綻しにくかったです。
つまり、ファズフェイスにゲート感の付与や、ブースターとして音量アップもできます。
所長としては、BENDER Royaleはやりたいことができるペダルでした。
バッファの後でも使える
ファズというと、バッファの後ろだと挙動がおかしくなったり、ノイズが増えたり音がおかしくなる場合があります。
しかし、このBENDER Royaleはバッファの後でも問題なく使えます(若干、音の質感は変わりますが、各ツマミで調整すれば問題ありません)。
システム(エフェクターボード)構築時でも、相性など気にせず、組み込めるファズペダルです。
フットスイッチのラッチ/モーメンタリー機能について
BENDER Royaleはフットスイッチにギミックが搭載されており、ラッチ/モーメンタリーの切り替えが可能です。
デフォルトの設定はモーメンタリーモードで、エフェクトをONにした時にフットスイッチを0.5秒押したままにし、フットスイッチから足を離すとエフェクトOFFになります(普通にエフェクトON/OFFも可能)。
ラッチモードは、いわゆる普通のON/OFFとして、フットスイッチが機能します。
モーメンタリーモードは動作的に面白いのですが、難点が一つありまして、バイパス音が変わると感じたことです。
もしバイパス音が変わる、音痩せすると感じてしまう場合は、ラッチモードで使いましょう。
ラッチ/モーメンタリーモードの切り替えは、電源投入時にフットスイッチを押しながら入れるだけ。
LEDの点滅スピードがかわるので、モードが切り替わることは目視できます。
ちなみに所長は、バイパス音の兼ね合いもあり、ラッチモードで使っています。
ファズ以外にも使える幅が広い歪みエフェクター
トーンベンダー系からビッグマフ系のようなファズディストーションサウンドだけでなく、ブースター/オーバードライブとしても使えます。
単にビンテージサウンドを狙ったモデルではなく、多様性のある歪みサウンドを作れるのは魅力です。
結果、所長のエフェクターボードでも使えると判断できたので、導入することにしました。
ちなみにBLENDつまみがあるので、ベースにも使えると思います(公式サイトの動画で紹介されています)。
そしてありがたいのが、最近は何かと高い中、25,000円以下で手に入ることです。
ファズが欲しい人はもちろん、紹介したような使い方もできるので、一台あると便利なエフェクターですよ。








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