2025年、魔法の箱研究所 所長が選ぶマイベストギア10選を紹介します。
魔法の箱研究所 2025年マイベストギア
年々、物欲がなくなってきていると思っていましたが、今年も何やかんや機材をゲットしていました。
2025年、手に入れてよかったな、そんな機材たちがこちらです。
所長の選ぶ2025年マイベストギア10選
2025年、所長の選ぶベストギア、おすすめの機材やエフェクターは以下のとおりです。
- Hudson Broadcast Dual
- RoShi Pedals Dezzyner
- BOSS GT-1000 Core
- Xotic AC Booster V2
- Epiphone Jeff Beck Oxblood 1954 Les Paul
- Organic Sounds Orga Face BC183L EJ Style
- Maxon SD-9 Sonic Distortion 82年製
- Strymon FAIRFAX
- Electro-Voice CARDINAL
- Carlsbro Wah-Swell by Tone Inverse MOD
新しく発売されたものはもちろん、名機と呼ばれるものもあります。
中には実際にペダルボードに入れて使用しているものもあり、メイン機材もアップデートできました。
まずは現在、気軽に持ち出せる、エフェクターボードに鎮座しているペダルから紹介します。
Hudson Electronics Broadcast Dual Foot Switch
Hudson Electronicsのゲルマタイプ、Broadcast Dual Foot Switchです。

元々は塚本タカセさんが所有していたものですが、気に入ったので買い取らせてもらいました。
2チャンネル仕様の歪みエフェクターですが、トランス内蔵であり、コンソール的なサウンドも得られるモデル。
スタックペダルとしても優秀で、所長の動画でも歪みを作る時に活躍してくれました。
例えばファズペダルの後ろでスタックさせた時、やや低域側の音が締まる印象で、ユニバイブなどを後ろに並べた時と同じような感じで鳴らしやすくなります。
赤色側のフットスイッチがエフェクトのON/OFF、LEVEL LOWとLEVEL HIGHで各チャンネルの音量のほか、内部トリマーでゲイン調整も可能です。
歪みの質感やキャラクターなど、好みは分かれるでしょうけど、粗めの歪みでトラッドなサウンドが欲しい人にはおすすめしたいペダルです。
ちなみにはじめは9Vで動かしていましたが、低域側の再生音やスタックさせた時の挙動から、現在は18Vで動かしています。
RoShi Pedals Dezzyner
RoShi Pedals Dezzyner、ビンテージファズのDIZZY TONEを参考にリファインされたペダルです。

実は所長、プロトタイプをサウンドチェックをさせてもらい、アドバイスなんぞさせてもらいまして。
最終的なサウンドチェックまでさせてもらった、思い出深いモデルでもあります。
ちなみにビンテージDIZZY TONEのサウンドはゴツく、ゲーティーなサウンドを鳴らせるファズペダルです。
Dezzynerは、単にDIZZY TONEの再現ではなく、実用性も含めチューニングされたモデルとなります。
3つのノブの横にある小さなブラスノブを回すことでスムーズなサウンドも得られるなど、使い勝手も良くなっています。
とはいえ、なかなかに凶暴なサウンドも鳴らせますので、おすすめしたいペダルです。
ちなみにRoshi Pedalsのペダルでいうと、Sejiも開発段階から関わらせてもらってまして、楽しませていただきました。
そしてビルダーの金城さんにも、実際にお会いすることができたのも良い思い出となりました。
BOSS GT-1000 Core
今更?と思われそうですが、BOSS GT-1000 Coreも導入しました。

理由は持ち出しやすい、簡易のエフェクターボードのためです。
GT-1000 Coreは、数年前に発売されたモデルですがサウンドはもちろんのこと、これ一台で実現できる内容が所長的にハマりました。
使い方は歪み以外のエフェクト、もしくはアンプシミュレーターとして活用しています。
本体のフットスイッチは、コーラスやフェイザーといったモジュレーション系、リバーブとショートディレイをパラレルで鳴らせるよう設定。
外部フットスイッチでチューナーとロングディレイ、ボード上にある別フットスイッチでもエフェクトをON/OFFできるようにしています。

デジタルエフェクターとしての宿命、デジタル臭さはありますが、内蔵のコンプやEQを併用することで気にならないのも魅力の一つ。
現在は先ほど紹介したブロードキャストと共に、ぺダルトレイン Nanoサイズに収まっています。

所長としては、このボードにファズとワウを持っていければ、OKですね。
ちなみにこのミニペダルボード、背面にパワーサプライを忍ばせています。
そのため、底上げ用のアタッチメントをこまほケーブルさんにオーダー、作ってもらいました。

ペダルトレインなら使えますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
Xotic AC Booster V2
Xotic AC BoosterのV2、サウンドバリエーションとコストパフォーマンスに優れた歪みエフェクターです。

筐体サイドのDIPスイッチで、幅広い歪みサウンドをカバー、電源も9Vだけでなく18V駆動も可能。

各DIPスイッチの効きもわかりやすく、コンプ感を伴った歪みからオープンでダイレクト感のあるサウンドまで作ることができます。
ちなみに所長はクランチサウンドをメインに、18VでModernモードで鳴らすのが好きです。
踏みづらいですが、ブースト機能もフットスイッチでON/OFFできるのも便利。
ブースト量はLED兼用の小さなノブで調整も可能、デザインとしても上手くまとめられています。
価格もこれだけ機能が満載なことを考えると、お値打ちではないでしょうか。
何かと使えるシーンも多いと思いますので、一台持っておくと便利、おすすめのペダルです。
Epiphone Jeff Beck Oxblood 1954 Les Paul
Epiphoneから販売された、Jeff Beck Oxblood 1954 Les Paul。
本家ギブソンの物が買いにくいお値段になってしまった中、再現度の高いモデルが出るとのことで、手に入れてしまいました。
実際、手にとってもヘッドのエピフォンロゴを除けば、確かに再現度の高いモデル。

ブリッジ、ピックガード周りなど、本家を思わせる仕様。

ネックグリップも極太みたいな説明がありましたが、手の小さい所長でも弾ける感じで不満はありません。

弾き心地やサウンドについては、動画をご覧になってみてください。
今は、いつもメンテナンスでお世話になっている、Sera Sound Productsさんに調整をしてもらい、良い感じなので無改造で使っています。
ソリッド感もあり、重さもおそらく4kg前後とレスポールとしては、取り回しも良いので気に入っています。
Organic Sounds Orga Face BC183L EJ Style
ファズフェイスといえば、Organic Soundsといっても過言ではないでしょう。
あのエリックジョンソンの手にも渡ったことで、作られたモデルがBC183L EJ Style。

筐体自体も雰囲気があって、カッコいい。
所長もシリコンファズなら、トランジスタがBC183Lのファズフェイスが好みでして、かつてはジムダンロップのEJモデルを愛用していました。
今回、友人のおかげもあり、オーダーする機会がありましたのでお願いしました。
仕上がってきた個体はとにかく、「質感がすごい」の一言。
いわゆるなファズフェイスとしての使い方はもちろんのこと、アタッチメントとして使った(例えばゲインブースター的に使う)時がイメージ通りな一台でした。
もうこれで、ファズフェイスの旅は終わりでしょう(終わってほしい)。
Maxon SD-9 Sonic Distortion 82年製
マイケル・ランドウ氏やスコット・ヘンダーソン氏が、愛用していたことで有名なMaxon SD-9。
以前から気になっていたエフェクターでしたが、ようやく手にいれることができました。
SD-9も生産された時期で音が違うよ、と詳しい先輩から聞いていまして、おすすめの時期(82年製)のものをゲットしてみました。

おすすめされていたのは黒ラベルのものですが、このSD-9も白ラベルとはいえ、82年製基板のもの。

音はこんな感じで、教えてくれた先輩にも良い個体と褒めていただきました。
低音が損なわれず、迫力のあるサウンドが鳴ってくれますし、ギターボリュームへの追従性も良い。
動画では後ろにケンタ系ペダル(Mythos Pedal)を繋いでいますが、後段で補正もできるなど組み合わせとして、実に良い感じでした。
セッティングのコツも教えていただいたのですが、トーンは0でドライブは10時ぐらい、ボリュームはフル。
なかなかに尖ったセッティングと思われそうですが、実際に鳴らすと「なるほどな」と。
古いペダルではありますが、これもまた今でも全然使える、名機と呼ばれている理由を理解できました。
王道、名機と呼ばれてる機材でも知らないものがまだまだあるので、試したいと思わされたペダルでした。
Strymon FAIRFAX
Strymon FAIRFAXは、2025年12月に発売されたモデルです。

あのストライモンがアナログペダルを出す、もうそれだけで手に入れました。
デジタルデバイスと一緒に鳴らすことで、アナログテイストを付与する使い方のほか、歪みペダルとしても使用が可能。
面白いのがSAGノブであり、トラッドな歪みからブチブチとしたゲーティーなサウンドまで、作ることができます。
使い方は様々、所長も何パターンか使ってみたいイメージがあるので、エフェクターボードに入れて検証中です。
ちなみにスタックペダルとして使えまして、ロー側も削られず、手前に繋いだ歪みペダルのサウンドを損ねない点も優秀です。
あと見た目が何といってもかっこいい、センスありますわ。
Electro-Voice CARDINAL
Electro-Voice CARDINAL、コンデンサーマイクです。

何が良いのか?といいますと、確かに聴き音に近い、ナチュラルな音が録れるマイクで気に入りました。
ちなみに先ほど紹介した、FAIRFAXの動画でも試験的に使ってみましたが、オフマイクもオンマイクでも両方に使えます。
他にも様々なシーンで使えるとのことで、一つ持っていると何かと重宝するマイクとなるでしょう。
今は作られていないので、中古を見かけたら買い占めてしまいそうです(笑)
あとカメラ、Dji Pocket3なるものも導入しました。

長年、当サイトのYouTubeチャンネルをご覧の方からも、良い感じとお褒めいただくなど、今や動画撮影には欠かせない機材の一つとなりました。
Carlsbro Wah-Swell by Tone Inverse MOD
ビンテージワウのCarlsbro Wah-Swellを、友人でもあるTone Inverseさんで、モディファイしてもらったモノです。

モディファイ内容は、以下のとおり。
- 普通のワウペダルとしてのみ機能
- エフェクトをONにしても位相が反転しない
元々、Carlsbro Wah-Swellはボリュームペダル&ワウで、音はめちゃ好きでしたので買い取りました。
ただし、ワウはつま先側と踵側が逆にエフェクトがかかる仕様でして、とにかく踏みにくい(笑)
そこで普通にワウワウできる、さらに位相も反転しないよう改造してもらいました。

あとバッファーをONにした時と、オリジナルサウンドも鳴らせるように切り替えスイッチも増設。

結果、めちゃくちゃ好きなサウンドがするワウペダルとなりました。
太くうねりつつも、つま先側はキレのあるサウンド。
ビンテージといえば、クライドマッコイワウも大好きですが、新たに使いたいと思えるワウペダルを手にいれることができて幸せ。
…と、他にも迷った機材もあった(BOSS PX-1など)のですが、ひとまず2025年のマイベストギアは以上です。
2025年を振り返って
2025年は機材たちとの出会いはもちろんのこと、引っ越ししたことで環境が変わったこと。
そして何より、素晴らしい方々との出会いも印象的な一年でした。
例えば、当研究所にも遊びに来てくださった、松尾健斗さん。
今後、ブレイクする(してほしい)方の一人なので、もしご存知でない人はぜひチェックされてみてください。
YouTubeチャンネルもされてまして、レッスン動画なども参考になります。
いつもお世話になっている、塚本タカセさんも遠路はるばる、遊びにきてくれました。
目の前で上手いプレイを聴くと凹むどころか、ほんま刺激になります。
塚本タカセさんと夜の街に繰り出し、隣で歌を聴く機会がありましたが震えました。
ギターはもちろん、最高のシンガーなので、ぜひチェックされてみてください。
>> 塚本タカセ 公式WEBサイト、YouTubeチャンネル
…と、皆さま全員を紹介できませんが、2025年は出会いに感謝した一年でした。
所長としても新たな試みとして、「音作り講座」動画をSera Sound Productsさんと一緒に始めました。
どこまで役に立てるのか?わかりませんが、音作りに悩む人のためになれば、幸いです。
今年は新たなレビュー依頼、新たな出会いから、いろいろな機材を知ることもできました。
他にも、まだまだありますが機材協力、本当にありがとうございました!
ご存知の方も多いでしょう、あのTC楽器さんとのコラボ企画もスタートしました。
TC楽器に在庫している機材で、所長が気になるものを弾きまくれるという夢のような企画です。
レアな機材もたくさん在庫しているので、珍しい機材はもちろんのこと、王道な物まで紹介できると考えています。
企画を通してくださったTC楽器の佐野さん、ありがとうございました。
個人的に嬉しかったこととして、YouTubeチャンネルもようやく5000人を突破したことも嬉しかったです。
今や、大したことではない人数ですが、ニッチな当YouTubeチャンネルに登録してくれたこと、感謝しております。
家族にドヤ顔するためにも、次は1万人を目指しますので、ぜひご協力くださいませ(銀の盾を取れといわれてますけど)。
以上、2025年のマイベストギア、そして振り返りでした。
2026年も魔法の箱研究所、よろしくお願いいたします。










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